技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動運転実現に向け、重要度が高まる車載カメラ

自動運転実現に向け、重要度が高まる車載カメラ

~車載カメラにより進化するADASとTelematics / Infortainmentの融合がもたらすAuto Pilot機能の高度化~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、車載カメラの市場背景について概説し、自動車用として最適なカメラの機能や仕様について詳説します。

開催日

  • 2015年12月9日(水) 13時00分 16時30分

プログラム

 20年ほど前に、「情報と通信の融合」をコンセプトとして始まった「Telematics」は、Car-NaviやETCとの連携によりITSというインフラ構築により着実な進歩を進めている日本市場を除き、コンセプト倒れかと思われていました。
 しかし、その後新たに登場したiPhoneやAndroid Phoneなどのスマホが本格的に普及するにともないCloud Computing環境が確立され、Telematicsはスマホと連携した「Infortainment」という形で再活性化されつつあります。
 この流れは、通信インフラの充実・高速化によりスマホ市場が確立された変化に類似しています。
 古くからある「Telematics」は自動車産業が牽引しましたが、「Infortainment」の主役はIT産業です。
 そのため、スマホへの変化に乗じることが出来なかった「携帯電話の巨人」が急激に衰退したのと同様な変化が、自動車業界でも起きる可能性があります。
 車載Entertainment機器は、以前のスタンドアローンな状態からインターネットと融合して利便性を高めた「Infortainment」機器へと進化しつつあるのです。
 そして、「運転」に対するコンセプトもASV構想のような安全性の追求だけに止まらず利便性・快適性も同時に高めるADASが世界的に本格化し、最終的なゴールである自動運転実現に向け、ImagingやSensingなどの機能搭載が活性化しています。
 それらを実現する上で、カメラの果たす役割はますます重要度を高めています。
 さらに、アメリカのKT法成立や、欧州のHigh Beam Regulation法の成立、新車購入時の目安となる各国のNCAPの本格化、市場での信頼度の向上など、カメラの必要性が高まるインフラ整備が着々と進んでいます。 
 本講座では、このような市場背景や、自動車用として最適なカメラの機能や仕様について詳説します。

  1. スマホOSメーカーの転進により急変するTelematics市場
    1. iPhoneから始まったConnected Car具現化に向けた変化
    2. スマホが構築したCloud Computing環境により新たな世代に突入したTelematics
    3. スマホから車載用に転進したApple、Googleにより急変するInfortainment OSの勢力図
    4. ガラパゴス化が進む日本版Telematics「ITS」
  2. 欧米の安全自動車機能の法制化促進により標準搭載が進むカメラモジュール
    1. 構想は世界最先端だった安全自動車構想「ASV」の概要
    2. KT (Kids Transport Safety Act) 法成立により世界的に標準搭載が進むBack View Camera
    3. High Beam Regulation法成立により世界的に搭載が進むFront Camera
    4. 欧米で採用の機運が高まるMirror置換カメラ機能「e-mirror」
    5. Euro-NCAP 2018で加点対象になり搭載検討が高まる赤外線カメラ「Night Vision」
  3. 車載カメラにより進化するADAS、Infortainmentの融合により現実味が増す自動運転車
    1. 「ぶつからない車」実現に向けカメラを中心にSensor Fusionで精度の高まるADAS
    2. ADASの本格化により実現される多くの安全機能
    3. Infortainment機能の標準搭載とADASの本格化により進展する自動運転車の概要
    4. 自動運転車実現に向けたメーカーの取り組みとカメラが果たす役割
    5. Cloud Computing ~ Ubiquitous Networking、そして最終形はIoT
  4. 車載カメラに要求される課題を解決する様々な機能
    1. 明暗差が大きい環境に対応した短時間反応自動車用HDR機能搭載カメラ
    2. RGB+IR Sensorによる車載用昼夜兼用カメラ
    3. Euro NCAP2018で加点対象となるPD (夜間歩行者検出) 機能を実現するFIRカメラの低価格化技術
    4. 魚眼Lensを使用しない「参入障壁が低い」WLOを使用した広角Lensシステム
  5. まとめ

講師

会場

株式会社オーム社 オームセミナー室
東京都 千代田区 神田錦町3-1
株式会社オーム社 オームセミナー室の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 43,000円 (税別) / 46,440円 (税込)
1口
: 56,000円 (税別) / 60,480円 (税込) (3名まで受講可)

割引特典について

  • 複数名 同時受講:
    1口 56,000円(税別) / 60,480円(税込) (3名まで受講可能)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 自動車の騒音・振動の低減技術と予測・対策手法 オンライン
2025/1/21 自動車用を中心とした半導体技術の現状・最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/24 車載電子製品・部品における熱設計・実装、放熱・耐熱技術と将来動向 オンライン
2025/1/27 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/1/29 自動車の騒音・振動の低減技術と予測・対策手法 オンライン
2025/1/29 自動車照明市場の最新動向・新技術トレンド オンライン
2025/1/30 自動車の運動制御および自動運転による走行安全性の向上技術 オンライン
2025/1/30 e-Axle向け部品・材料の開発動向と適用事例 オンライン
2025/2/3 カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーが求められる次世代自動車とプラスチック オンライン
2025/2/5 吸音・遮音材料の基礎と性能の予測方法、自動車への適用 オンライン
2025/2/12 ユーロ7 (Euro-7) の動きと排ガス・タイヤ・ブレーキ粉塵規制の展望、自動車LCA対応 オンライン
2025/2/13 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/17 自動車の運動制御および自動運転による走行安全性の向上技術 オンライン
2025/2/26 自動車業界 (部品・材料メーカー等) における環境/化学物質規制対応のためのJAPIAシート作成の必須知識 オンライン
2025/2/27 自動車産業における高分子材料のこれからを考える オンライン
2025/2/28 情勢変化・駆動源変遷に対応する自動車熱マネジメント技術の現状 オンライン
2025/3/19 EV・HEV車載機器における冷却技術の基礎と対策事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/15 無人配送車・システム 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/8 自動車車内の音静粛化技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発