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上手に活用!シランカップリング剤使いこなし術

上手に活用!シランカップリング剤使いこなし術

~選択基準、最適使用法、作用機構、界面制御、処理効果、評価 (分析・解析) および応用開発~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年12月18日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 接着剤
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤
    • 歯科材料 など
  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者
  • コンパウンド、複合材料 (ナノコンポジット/ナノハイブリッド) の新規な材料開発を行う研究者、技術者
  • シランカップリングに関連する技術者、担当者
  • 金属・無機材料の表面処理に関連する技術者
  • 無機・金属材料と高分子材料の密着・接着性改良に関連する技術者
  • 新規有機‐無機ハイブリッド材料の開発者

修得知識

  • シランカップリング剤の基礎知識
    • 効果的な使用法
    • 反応メカニズム
    • 無機成分の分散制御
    • 表面解析法
  • 有機-無機ハイブリッド材料の基礎知識
    • 材料設計
    • 調製法
    • 構造解析法
    • 物性評価法
  • 有機-無機ハイブリッド材料の応用

プログラム

 シランカップリング剤は、有機材料と無機材料間に新たな界面層を形成させ、両成分の相溶性や接着性を高めたり、無機材料の分散性を向上させる効果がある。また近年、新しい材料としてゾルーゲル法や無機微粒子を使った有期-無機ナノコンポジット/ナノハイブリッド材料の開発研究が盛んに行われているが、シランカップリング剤は複合化に重要な役割を果たしている。ここでは、シランカップリング剤の種類、機能、作用機構、効果的な使用法、処理効果、表面分析・解析法や応用などシランカップリング剤の基礎から応用について概説する。
 また、有機‐無機ハイブリッド材料の基礎 (材料設計、調製法、構造解析、物性評価など) から応用まで分かりやすく解説する。企業で金属・無機材料の表面処理、無機・金属材料と高分子材料の密着・接着性改良や新規な有機‐無機ハイブリッド材料の開発を行っている研究者、技術者に実務に応用できる基礎から応用に至る知識習得に最適です。

  1. シランカップリング剤の概要
    1. シランカップリング剤とは
    2. シランカップリング剤の種類
    3. シランカップリング剤の機能
    4. シランカップリング剤の使用量と使用方法
  2. シランカップリング剤の反応と作用機構
    1. シランカップリング剤の反応
    2. ゾル-ゲル法の基礎
      1. ゾル-ゲル法の特徴
      2. ゾル-ゲル反応の支配因子
      3. ゾル-ゲル法の応用分野
    3. 加水分解機構
    4. 加水分解反応と縮合反応
    5. 反応性 (反応速度)
    6. 加水分解反応と縮合反応に及ぼすpHの影響
    7. 無機材料への作用機構
    8. 有機材料への作用機構
  3. シランカップリング剤の効果的な使い方と処理効果
    1. シランカップリング剤の選択基準-どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
    2. シランカップリング剤の処理効果-シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
  4. 表面キャラクタリゼーション―シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
    1. シリカの種類と構造
    2. シリカの表面構造と反応性
    3. 反応状態、被覆率解析・評価方法
    4. 表面状態の解析・評価方法
    5. 構造分析 (FT-IR、NMRなど)
    6. 熱分析 (DSC,TG-DTAなど)
    7. 表面分析 (XPSなど)
    8. モルホロジー分析 (走査型 (SAM) /透過型 (TEM) /原子間力顕微鏡 (AFM) )
  5. シランカップリング剤の応用
    1. 樹脂、エラストマーの架橋
    2. 複合材料 (有機-無機ハイブリッド) への応用
      1. 有機-無機ハイブリッドの材料設計
      2. 有機-無機ハイブリッド材料の調製法
        • 溶液混合法/溶融混練法
        • 層間挿入法 (層剥離法)
        • ゾルーゲル法
        • 超微粒子分散法 (in-situ重合法)
        • 表面修飾粒子法 (コアシェル構造型ハイブリッド材料)
        • 種々な有機-無機ハイブリッド材料の調製と特性
        • 汎用 (熱可塑性) 樹脂 (PMMA、PC、PSなど)
        • 耐熱性・熱硬化性樹脂 (PI、エポキシ樹脂など)
        • 有機-無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
        • 構造分析:FT-IR、29SiNMR、XPS、表面積・細孔測定
        • 特性分析:熱分析 (TG-TDA、DSC) 、力学測定 (引張試験) 、DMA (動的粘弾性) 、透明性 (VIS-UV) 、表面硬度
        • 形態 (モルホロジー) 観察:SEM、TEM、AFM
    3. 塗料・コーティング剤への応用
      • ハードコーティング剤の設計
      • ハードコーティング剤の調整法
      • ハードコーティング剤の特性評価
    4. 気体分離膜への応用
      • 複合膜による気体透過性の制御
      • 気体透過機構 (緻密膜と多孔性膜)
      • 透過性の制御 (透過膜とバリア膜)
    5. 熱伝導性材料への応用
      • 高熱伝導性複合材料の設計
      • 複合化による高熱伝導化
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

東京流通センター

2F 第5会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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受講料

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: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

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