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シランカップリング剤の分析技術

シランカップリング剤の分析技術

~処理層、表面被覆状態、反応状態~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤の分析について基礎から解説し、NMR、IR、GC、ラマン、TEM/AFMによる画像解析など、経時的に安定しないカップリング剤の分析テクニックを多数紹介いたします。

開催日

  • 2025年10月14日(火) 10時30分16時00分

受講対象者

  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 歯科材料
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤 など
  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者、研究者、品質担当者
  • カップリング剤について基礎から学びたい方
  • カップリング剤で課題を抱えている方

修得知識

  • シランカップリング剤の反応のコントロール法
  • 処理表面や界面の評価法
  • 化学構造に応じたシランカップリング剤の活用法
  • シランカップリング剤処理層の分析方法
  • 分析結果を処理条件の適正化への応用

プログラム

第1部 シランカップリング剤処理層の構造制御とキャラクタリゼーション

(2025年10月14日 10:30〜14:00)

 シランカップリング剤は工業的に以前から幅広く使われているが,以前の常識は 今の非常識の場合も多い。これを知ってさらに有効に活用しよう。

  1. シランカップリング剤の反応
    1. 加水分解反応
      • 精密なSAMの形成に
    2. 重縮合反応
      • 化学吸着率を高めるために
      • オリゴマー化がポイント
      • オリゴマーの積極的な活用
      • TGによる処理層のキャラクタリゼーション
    3. 加水分解なしでシランカップリング剤は反応するか?
  2. 複合材料の物性は界面で決まる〜Interphase形成の効果
    1. パルスNMRによる処理層のキャラクタリゼーション
    2. パルスNMRによる界面構造のキャラクタリゼーション
    3. インテグラルブレンド法はすごい
    4. 炭酸カルシウムも補強性フィラーになる
  3. 反応性のコントロール
    1. パルスNMRによる反応性の観察
    2. メトキシ基とエトキシ基の反応性の違い
    3. モノマーとオリゴマーの反応性の違い
    4. シランカップリング剤によるエジプト遺跡の修復
    • 質疑応答

第2部 シランカップリング剤の反応状態の分析法

(2025年10月14日 14:15〜16:00)

 シランカップリング剤の効果を十分に得るためには、分析により反応状態や付着量を把握することが重要です。付着量は少なすぎても、多すぎても好ましくありません。また、添加したシランカップリング剤がすべて被処理材表面と反応し、有効に働いているとは限りません。このため、処理液中でのシランカップリング剤の状態や処理表面の分析は、反応条件の適正化のための指針として有用な情報になります。
 本セミナーでは、シランカップリング剤の反応状態の分析に適用される分析方法について解説します。汎用的な分析装置を中心とし、分析装置の特徴 (原理、長所、短所) を説明するとともに、実際の分析例を紹介します。尚、シランカップリング剤の付着量を増やすためには、被処理材の表面の状態制御も重要です。このため、コンディショニングの例や被処理表面のシラノール基の定量方法についても紹介します。

  1. シランカップリング剤の加水分解/縮合反応および固体表面との結合状態の解析方法
    1. GCによる評価例
    2. 赤外・近赤外分光法による評価例
    3. Ramanによる評価例
    4. NMRによる評価例
    5. TG/DTAによる評価例
    6. TG/DTA – MSによる評価例
    7. XPSによる評価例
    8. TOF – SIMSによる評価例
    9. TEMによる評価例
    10. AFMによる評価例
    11. 蛍光顕微鏡による評価例
    12. ICPによる評価例
  2. 被処理材表面の状態評価
    1. コンディショニングについて
    2. シラノール基の定量方法
    • 質疑応答

講師

  • 中村 吉伸
    大阪工業大学 工学部 応用化学科
    特任教授
  • 中本 順子
    株式会社 KRI スマートマテリアル研究センター
    上級研究員

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 200,000円(税別) / 220,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 230,000円(税別) / 253,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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