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1日で理解する量子コンピュータ

1日で理解する量子コンピュータ

~基礎から最新研究開発動向まで~
オンライン 開催

概要

本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎と最新研究開発動向について解説いたします。
また、商用化に向けた問題点や技術的課題、量子コンピュータビジネスの可能性について議論いたします。

開催日

  • 2021年11月19日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 量子コンピュータの基礎知識
  • 量子コンピュータの最新研究開発動向
  • 量子コンピュータの適応可能なビジネス領域
  • 量子コンピュータ商用化のための技術課題
  • 今後注目すべき量子コンピュータ関連技術分野

プログラム

 2019年にアメリカ政府は、国家量子イニシアチブ法が法制化しました。また内閣府は2020年に量子技術イノベーション戦略を策定し、量子コンピュータ研究開発を重点化する方針を示しました。さらに、2021年に国内企業24社が「量子技術による新産業創出協議会」を設立し、量子技術基盤確立に向けた産学官による取り組みを開始しました。そのため、最近量子コンピュータに過剰なまでの大きな注目が集められています。
 量子コンピュータとは、量子力学原理を情報処理に積極的に利用したコンピュータのことです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算、量子多体系シミュレーション等の特定の数学的問題を高速に解くことが可能となります。そのため、Google, Intel, IBM, Microsoft, Alibaba, GlobalFoundriesといった国際的大企業やRigetti Computing、Ion Q、XANADU、Psi Quantum、本源量子などのスタートアップが量子コンピュータ開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。しかしながら、誤り耐性機能を搭載した実用的大規模量子コンピュータを実現するためには、少なくとも20〜30年以上の長い時間が必要であると考えられています。
 本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎から最新研究開発動向まで非専門家向けに可能な限りわかりやすく解説を行います。また、量子超越性実証、ノイジーな中規模量子デバイス (NISQ) 、誤り耐性量子コンピュータのためのトポロジカル表面符号などの最先端トピックスに加えて、実用化に向けた技術課題、ビジネス展開の可能性についても紹介を行います。また、大型希釈冷凍器、クライオCMOS制御回路、標準CMOSプロセスを用いた量子ビット製造技術、ウエハスケール極低温自動検査技術などの今後注目すべき量子周辺技術についても解説を行います。

  1. 今何が起こっているのか?
    1. 超伝導量子コンピュータにおける量子版ムーアの法則
    2. HoneywellとIonQのイオントラップ量子コンピュータ
  2. 量子コンピュータ入門:初級編
    1. 量子力学のための数学基礎 (ベクトルと行列)
    2. 量子力学の基礎
    3. 量子コンピュータの歴史
    4. 量子ビット
    5. 量子チューリング機械
    6. 量子論理回路
    7. 量子アルゴリズム
    8. 量子コンピュータハードウェア
  3. 量子コンピュータ入門:中級編
    1. 量子誤り訂正とトポロジカル表面符号
    2. 量子超越性とGoogle及び中国の実証実験
    3. NISQ (ノイジーな中規模量子デバイス)
    4. NISQ向け量子/古典ハイブリッドアルゴリズム
    5. 量子化学計算への応用
  4. 最新研究開発動向と最先端トピックス
    1. 世界の政策と国家プロジェクト
      • 米National Quantum Initiative法
      • EU Quantum Flagshipなど
    2. 国内の政策と国家プロジェクト
      • 量子技術イノベーション戦略
      • Q-LEAP
      • ムーンショット
      • NEDO次世代コンピューティングなど
    3. 量子コンピュータ開発に取り組む国内外企業
    4. 超伝導量子コンピュータ
    5. シリコン量子コンピュータ
    6. イオントラップ量子コンピュータ
    7. 光量子コンピュータ
    8. ダイヤモンド量子コンピュータ
    9. 量子クラウドサービス
      • IBM Q
      • Rigetti QCS
      • Alibaba Quantum Cloud
      • Amazon Braket
      • Microsoft Azure Quantum Cloudなど
    10. 量子コンピュータソフトウェア開発環境・プログラム言語
  5. 課題と展望
    1. 実用的量子コンピュータ実現のための技術課題
    2. 今後注目すべき重要技術
      • 大規模集積化プロセス
      • 大型希釈冷凍機
      • クライオCMOS制御回路
      • 極低温自動検査技術など
    3. 量子産学官連携
    4. 量子人材育成
    • 質疑応答

講師

  • 川畑 史郎
    産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター
    副センター長

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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開始日時 会場 開催方法
2024/5/23 量子コンピュータ入門 オンライン