技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車内装におけるデザイン性向上と質感、高級感を付与するプラスチック加飾技術

自動車内装におけるデザイン性向上と質感、高級感を付与するプラスチック加飾技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年5月24日(水) 10時00分 17時10分

プログラム

第1部 加飾による高級感の考え方と付与技術

(2017年5月24日 10:00〜11:40)

 プラスチックの質感・品格を高めるための加飾技術について全体論から個別の技術の概論に渡って解説します。
 特に、金属調加飾、ピアノブラック、ソフトタッチ加飾、フィルムインサートや真空成形を利用した貼り合せ、製品表面のテクスチャーによる質感の表現、オンデマンド加飾等に触れます。
 加飾によって製品の付加価値を高めたい製品企画担当者、デザインを実現する技術について概論を知りたいデザイナーに最適です。

  1. 加飾技術とは何か
    1. 加飾という言葉の意味
    2. 加飾が必要な理由
    3. 加飾技術と高級感・品格
  2. 加飾技術の分類
    1. 一次加飾と二次加飾
    2. 造膜する
    3. 塗る
    4. 貼る
    5. 色をつける
    6. テクスチャーを与える
  3. リアリティ・高級感を演出する加飾技術の特徴と目的
    1. 高級感ある色の表現 (金属調、黒)
    2. 触れると心地よさを感じる「柔らかさ」付与
    3. 三次元曲面加飾 (転写と貼り合せ)
    4. 表面に微細なテクスチャーをつけ、視覚的・機能的付加価値を高める
    5. ユーザーが要求するデザインをオンデマンドで加飾する技術
    • 質疑応答

第2部 自動車内装空間をトータルインテリアとしてとらえたCMF開発

(2017年5月24日 12:20〜14:00)

テキスタイルを中心にしてメーカーの自動車内装素材提案の変遷を通して1部品、1素材の提案から、最終製品を想定したトータルインテリアコーディネートの視点でカラー、マテリアル、フィニッシュの開発提案に進化していく過程と今後の展望について自身の経験を基にお話しします。  自動車内装材デザイン開発について年代ごとの志向を下記のように大きく捉えます。
  • 1980年代:高級、デザイン志向
  • 1990年代:本物志向
  • 2000年代:合理化、効率化志向
  • 2010年代:トータルインテリア 志向
年代ごとに下記切り口で時代背景を顧みながら開発内容の変遷を辿り、今後の開発の在り方を考察します。

(1) 素材 (2) 工法 (3) デザイン、コーディネート

  1. 1980年代
    1. 天然素材の採用…高級志向 (素材)
    2. ベロアの触感と色の深み・・・高級志向 (工法)
    3. カラーMIX手法の全盛…デザイン志向 (デザイン)
  2. 1990 年代
    1. 人工皮革の登場…本物志向 (素材)
    2. 天然素材の多様化…本物志向 (素材)
    3. ストレッチクロスの登場…造形の一体化志向 (工法)
  3. 2000年代
    1. プリントバリエーションの展開…効率化志向 (工法)
    2. スウェードタッチローコストトリコットの登場…効率化志向 (素材、工法)
    3. 原糸開発の絞り込み…効率化 (素材)
    4. 加飾表現の多様化…デザイン志向 (工法)
  4. 2010年代
    1. 合皮の進化と採用拡大…合理化志向 (工法)
    2. 加飾部位へのシート素材の展開…コーディネート志向 (デザインコーディネート)
    3. 内装材の縫製線、ステッチの意匠化…コーディネート志向 (工法)
    4. etc
    • 質疑応答

第3部 自動車内装に求められるプラスチック部品の加飾デザイン

(2017年5月24日 14:10〜15:20)

 自動車内装のプラスチック部品の表面処理について、 安心と愉しさをブランド価値として掲げているいるスバルのカラーデザイナー達が、何を考え、どのようにアプローチして、お客様の期待を超える内装空間の実現を目指しているのか?事例を用いながら紹介致します。

  1. スバルの考える提供価値について
    1. 安心と愉しさ
    2. スバルのデザイン戦略
    3. 自動車内装での表現への落とし込み
    4. カラーデザインの役割
  2. プラステックの質感を高める為の表面処理手法
    1. 本物感の表現
    2. 手の込んだ表現
    3. デザイナーの取り組み
  3. プラスチック質感デザインの方向性
    1. 加飾表現に求められるもの
    2. グレードマネージメント
    3. 加飾デザインのアイデアソース
    • 質疑応答

第4部 自動車内装における質感デザインの動向

(2017年5月24日 15:30〜17:10)

 本講演では、ジュネーブ、パリ、フランクフルトの最新動向をプレスとして取材。普段では見れない高解像度の高級素材、フィルムや樹脂、表皮材の質感 (3Dや加工技術等) のディテール画像のサプライヤー目線でのレポートが特徴。
 現状 (過去) を把握したうえで情報を独断で分析し、近未来、未来の質感動向を読み解いた図式中心のレポートが特徴。

  • フランクフルト、パリ、ジュネーブモーターショー室内外装における木質、金属質、皮革質、樹脂素材やフィルム、インターフェースへの質感デザインの現在 (過去) を高解像度の詳細画像と欧州の質感技術の紹介も踏まえて、最新動向を紹介
  • その他異分野から読み解く質感デザインの今後の流れを読み解くインテリア最大級のデザインショーミラノサローネを中心とした素材やIOTと連動した質感表現からプロダクト製品における質感動向の現状 (高付加価値から次の段階へ) を分析、超高付加価値と効率化+高付加価値と2極化する動向から読み解き、未来に向けた3つのものづくりの動向を紹介

  1. 欧州モーターショーからみえる質感デザイン動向
    1. 樹脂素材やフィルム、インターフェースへの質感デザイン
      1. 木質
      2. 金属質
      3. 皮革質
    2. 欧州の質感技術の最新動向
  2. その他異分野から読み解く質感デザインの今後の流れ
    1. 素材やIoTと連動した質感表現
    2. プロダクト製品における質感動向 (高付加価値から次の段階へ) の分析
  3. 未来に向けたものづくりの動向
    1. 超高付加価値
    2. 効率化+高付加価値
    • 質疑応答

講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/30 高分子材料の構造・物性とラマン・赤外分光法による評価 オンライン
2024/5/30 炭素繊維強化プラスチック (CFRP) オンライン
2024/5/30 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2024/5/30 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン
2024/5/31 電動化 (EV駆動等) モータと回路基板の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた、樹脂材料開発と絶縁品質評価技術 オンライン
2024/5/31 樹脂のレオロジー特性の考え方、成形加工時における流動解析の進め方 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/5/31 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/5/31 溶融紡糸の基礎と工業生産技術及び生産管理の実践 オンライン
2024/5/31 特許から紐解く、自動運転の将来とは? 東京都 会場・オンライン
2024/6/3 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/6/4 バイオマスプラスチック/生分解性プラスチックの開発動向と海洋分解を含めた将来展望 大阪府 会場・オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/4 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン

関連する出版物