テラヘルツ波の発生、検出と応用技術
~非破壊検査、セキュリティ、分析、センシング、生体計測~
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2017年1月23日(月) 10時30分
~
16時30分
受講対象者
- テラヘルツ波に関連する技術者、研究者
- 医療機器
- セキュリティ
- 半導体検査
- 分析機器
- 非破壊検査装置
- プラントなどの大型設備検査
- 生体センシング など
- テラヘルツ波の応用に関連する技術者、管理者
- バイオチップの蛍光ラベルフリー診断
- 肌診断
- 薄膜検査
- コーティング・塗装検査、医薬錠剤の品質検査
- 包装薬の誤成分チェック
- 薬品工場での異種錠剤混入検査
- 液体小袋包装の欠陥検査
- 郵便物中の麻薬検査
- 空港やビルのゲートにおける爆弾・危険物検査
- セラミックスやプラスチック製品の内部欠陥検査
- フィルターの汚れ検査
- 凍結路面計測 など
修得知識
- テラヘルツ技術の基礎
- テラヘルツ技術の産業応用可能性
- テラヘルツ波の生体応用可能性
プログラム
近年、テラヘルツ波と呼ばれる約0.3~10THz (波長1 mm~30 μm) の電磁周波数帯の光源開発とその応用開拓が急速に進んでいます。この帯域は電波と光波の中間に位置しており、電波のように紙、プラスチック、ビニール、繊維、半導体、粉体など種々の物質を透過すると共に、光波のようにレンズやミラーで空間を自在に取り回すことができます。また、ミリ波に比べて波長が短いため、多くのイメージング用途にとって必要十分な空間分解能を有しています。
さらに近年、ビタミンや糖、医薬品、爆薬などの試薬類に固有の吸収スペクトルがテラヘルツ帯で見出され、その応用可能性が広がりつつあります。
我々は、非線形光学効果を用いた新型広帯域波長可変テラヘルツ光源/検出方式の開発、および、テラヘルツ波の応用開発を精力的に進めており、この10年で国際会議招待講演100件以上など国際的に高く評価されています。
それらの基本技術に関してインテンシブに解説します。
- イントロダクション
- テラヘルツの長所・短所 (できること・できないこと)
- テラヘルツ波の発生/検出の基礎技術解説
- 様々なテラヘルツ応用例解説
- 非線形光学効果を用いた各種テラヘルツ光源
- テラヘルツパラメトリック光源
- テラヘルツパラメトリック発振器
- 光注入型テラヘルツパラメトリック発生器 (is – TPG)
- アクロマティックインジェクションシーディング
- μチップレーザー励起テラヘルツ光源
- 新型 (is – TPG) 高出力テラヘルツ波光源技術
- 新型 (is – TPG) 高感度テラヘルツ波検出技術
- チェレンコフ型テラヘルツ光源
- チェレンコフ型のメリット
- 差周波混合型テラヘルツ光源
- 非線形光導波路型テラヘルツ光源
- 導波路用Siプリズムカプラー
- テラヘルツイメージング
- 安全安心への展開
- 液体小袋のマイクロリーク検出
- 薬物の透視に最適な周波数帯
- テラヘルツ帯の分子スペクトルの特徴
- 種々の試薬類のテラヘルツスペクトル
- 封筒や衣服などに隠匿された試薬の分光
- 粉体の拡散反射分光例
- テラヘルツ分光イメージングシステム
- 試薬類の主成分分析
- 混合サンプルの識別
- 封筒中の禁止薬物の非破壊検出
- THz時間領域分光法
- CCDカメラを用いたテラヘルツイメージングの高速化
- テラヘルツ波の散乱強度による粉体検出
- テラヘルツトモグラフィ
- フィルター内のススのCTイメージング
- テラヘルツ3D CTシステム
- ヘテロダインテラヘルツCTへの期待
- ファイバレーザ励起小型テラヘルツトモグラフィシステム
- DAST結晶を用いた超短パルスTHz波発生
- トモグラフィー画像例
- メタルメッシュセンサー
- メタルメッシュセンサの原理
- メッシュを用いたインク濃度の検出
- アビディン – ビオチン結合の検出
- 薄いフィルムのイメージング
- ボウタイ開口メッシュによるサブミクロン膜厚計測
- 種々のテラヘルツセンシング技術
- テラヘルツ波の干渉を用いた超高感度センシング
- 導波路からのエバネッセント波を用いたテラヘルツセンシング
- 光によるテラヘルツ波変調の可能性
- レーザーTHz放射顕微鏡
- 青果物の非破壊・非侵襲評価
- 凍結解凍サイクルの最適化
- 植物工場における潅水の最適化
- テラヘルツ波を用いた生体計測への展開
- フレーリッヒ仮説 (細胞膜共鳴振動仮説)
- 蛍光色素法による膜電位変化の検出
- フレーリッヒ仮説の検証実験系 (総務省プロジェクト)
- 人体皮膚とテラヘルツ電磁波
- 汗腺はテラヘルツ帯のアンテナか?
講師
川瀬 晃道 氏
名古屋大学
工学部
電子工学科
教授
主催
お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。
お問い合わせ
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)
受講料
1名様
:
50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
:
45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)
複数名同時受講割引について
- 2名様以上でお申込みの場合、
1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
- 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
- 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
- 他の割引は併用できません。