技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本セミナーでは、スクリーン印刷のプロセス技術としての特長や適用工法、メカニズム、プロセスの適正化の手法を解説いたします。
スクリーン印刷は、60年以上の長きにわたり、エレクトロニクスの製造プロセスとして広く利用されてきた。当初は、ナイロンやポリエステルの合成繊維メッシュや金属繊維の200メッシュ程度の粗いスクリーン版が使用されていた。近年、セラミック部品、タッチパネル、太陽電池などの分野で500メッシュ以上のステンレスメッシュが使用されるようになってきた。
オフセット印刷やグラビア印刷などの一般の印刷技術は「刷版」と「インク」の性能向上でその印刷品質を向上させてきた。印刷とは、先ず「刷版」の性能が向上し、それに合わせた印刷性の高いインクが開発され、それぞれの印刷品質を向上させるものである。このことはスクリーン印刷においても同様であり、「刷版」であるスクリーン版の主要素であるメッシュ材料の技術進歩により、その印刷品質を向上させてきたことは自明のことである。
しかしながら、スクリーン印刷は、他の印刷工法に比べ非常に汎用性が高く、「初期に高度な適正化をしないでもある程度の印刷品質が得られた。」ため、要求レベルが高くなるに従い歩留り低下を引き起こしネガティブなイメージも広まった。このような、適正化が不十分なプロセスでの印刷結果から、スクリーン印刷そのものの技術ポテンシャルが過小評価されてきたケースが非常に多い。スクリーン印刷も、当然のことながら先ず「刷版」の高品質化、適正化が重要であり、次にインク (ペースト) を高度に適正化していくという考えかたをすべきである。実際の印刷品質の均一性と安定性向上の為には、高品質なスクリーン印刷の基本を理解してプロセスを正しく構築することが重要である。
ファインライン印刷の為のスクリーンメッシュの条件とは、メッシュ線径が細いこととメッシュ数が多いことである。しかしながら、同じ材質の線材を使用すると、メッシュ数が多くなっても線径が細いためその強度が低下する。このことが、スクリーン印刷でのファインラインの量産印刷が困難であると思われてきた大きな理由である。
2010年、従来の3倍の強度を有する超高強度ステンレスメッシュが開発され、スクリーン印刷の長年の課題であった「版離れ」と「版伸び」の問題が解決できた。誰でもが高品質なスクリーン印刷を実践できる環境が整ったと言える。スクリーン印刷は新しい時代に突入した。
最新の印刷技術によって、エレクトロニクス製品を製造し、コスト低減と低環境負荷を両立できる「プリンテッドエレクトロニクス」が注目されている。将来の「プリンテッドエレクトロニクス」の量産プロセスの80%は、高品質のスクリーン印刷が担うと考えられる。
同講師は、2000年より、スクリーン印刷のコンサルタントとして、数々のクライアントに協力し、適正な技術を有効に使いこなす「ペーストプロセス」の考え方やその実践の方法を広めてきた。スクリーン印刷でも「こう考えれば簡単、こうすれば高品質」という手法が明確に存在するのである。スクリーン印刷を難しく考え「職人芸的な手法が必要、適正化が困難」と考えてしまうと、その対策のために不必要で高価な装置や資材などに手を出してしまうことになる。
エレクトロニクス分野での実績から、印刷の中でも、スクリーン印刷が最も安定で実用性が高い工法であることは間違いないことである。それは、均一な厚さで張力を有するメッシュと弾力性のあるスキージを使用するという、スクリーン印刷そのものの原理によるものである。
つまり、第一に装置コストや製版コストの廉価さ、第二に適用工法の広さや印刷できる機能材料の種類の多さ、第三に工程能力の高さである。スクリーン印刷は、適正な版とペーストがあれば30μmラインも手で刷れるほど、工程能力が高いプロセスである。
本講演では、スクリーン印刷のプロセス技術としての特長やその適用工法、そしてそのメカニズムやプロセスの適正化の手法をわかりやすい理論に基づいて解説する。
さらに、最新のプリンテッドエレクトロニクスでの具体的な応用例と実践方法についても詳しく解説する。
最後に30μmのファインラインの手刷りを、受講者全員に体験をしてもらう。
開始日時 | 会場 | 開催方法 | |
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2025/3/14 | スクリーン印刷の基礎と実践的な高品質印刷プロセス構築手法 | オンライン | |
2025/4/10 | 最新のエレクトロニクス高品質スクリーン印刷の基本とプロセス適正化手法 | オンライン | |
2025/5/26 | PVDF系有機圧電材料の基礎と加工法および開発動向 | オンライン | |
2025/5/30 | PVDF系有機圧電材料の基礎と加工法および開発動向 | オンライン |
発行年月 | |
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2020/10/29 | 最新ディスプレイ技術トレンド 2020 |
2019/10/30 | 最新ディスプレイ技術トレンド 2019 (ebook) |
2015/6/30 | 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用 |
2011/9/1 | スクリーン印刷 技術開発実態分析調査報告書 |