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溶解度パラメータ (SP値) の基礎と応用技術

溶解度パラメータ (SP値) の基礎と応用技術

~プログラムによる計算実演付~
東京都 開催 会場 開催 デモ付き

概要

本セミナーでは、溶解の基礎から解説し、溶解度パラメータ(SP値)の基礎と応用について、計算実演を交えて習得していただきます。

開催日

  • 2012年1月26日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 溶解に関連する技術者、開発者、研究者
    • 粉体
    • 高分子
    • 塗料
    • インク
    • 機能性材料
    • 接着剤
    • エラストマー
    • 医薬品
    • 化粧品食品
    • サプリメント など
  • 溶解度パラメータの計算を習得したい方、活用したい方

修得知識

  • 溶解平衡の基礎
  • 溶解度パラメータ (SP値) の基礎
  • 溶解度パラメータ (SP値) の利用法
  • 溶解度パラメータ (SP値) の計算方法
  • 溶解度パラメータ (SP値) を用いた溶解性の評価
  • 溶解度パラメータ (SP値) の用途の実例

プログラム

 「溶解性」「溶解度」という概念の理解、SP値の算出方法、さらに、実際の業務である研究開発、分析測定評価、品質管理に落とし込み、活用するヒントが満載。
 今回もまたまた最新の情報を加えながら、参加者に役立つセミナーを目指します。

はじめに

  • “Hildebrand溶解度パラメータについて (原著より) “
  • 正則溶液理論から導かれた溶解度パラメータの意味
  • 物性値としての溶解度パラメータ
  • 一般的な物質 (気体・液体・固体) の溶解度パラメータの総論
  • HildebrandおよびHansen溶解度パラメータの相互関係
  1. 溶解平衡の基礎知識
    1. 物質の溶解現象と溶解度
    2. 液体の種類と特性
    3. 溶解度に関係した溶液モデルの種類
    4. 溶解度に寄与する因子
  2. 溶解度パラメータの推算に利用できる液体の一般通性
    1. 溶解度
    2. 蒸気圧
    3. 臨界定数
      • 臨界温度
      • 臨界圧力
      • 臨界体積
    4. 密度、沸点、融点、表面張力、屈折率
  3. 溶解度の測定法および測定装置
    1. 溶解度測定に影響を与える因子
    2. 気体の溶解度と測定装置と測定方法
    3. 液体の溶解度と測装置と測定方法
    4. 固体の溶解度と測装置と測定方法
  4. 溶解度パラメータ (SP値) の基礎と応用
    1. Hildebrandの溶解度パラメータ (SP値) の定義
    2. Hildebrandの溶解度パラメータの計算方法
    3. Hildebrand溶解度パラメータによる溶解性評価の基礎
  5. Hildebrand溶解度パラメータの種々物性からの計算方法
    1. 蒸発熱からのSP値の計算方法
    2. Hildebrand RuleによるSP値の計算方法
    3. 表面張力からのSP値の計算方法
    4. 屈折率からのSP値の計算方法
    5. 溶解度からのSP値の計算方法
    6. HLB値からのSP値の計算方法
    7. その他のSP値の計算方法
  6. 溶解度パラメータ (SP値) の分子グループ寄与法による計算
    1. Hildebrand (SP値)
    2. Smallの計算方法
    3. Rheineck & Linの計算方法
    4. Kreveren & Hoftyzerの計算方法
    5. Fedors の計算方法
    6. Hansenの計算方法
    7. Hoyの計算方法
  7. Hansen溶解度パラメータを用いた溶解性評価
    1. 3Dプロットによる溶解性評価
    2. 三角線図による溶解性評価
    3. Solubility Windowの考え方
    4. HansenのΔδの計算方法と応用
  8. 溶解度パラメータの計算演習
    1. 演習Ⅰ 液体および溶液のSP値の計算方法および計算例
    2. 演習Ⅱ 分子構造からのSP値の計算方法および計算例
    3. 演習Ⅲ SP値による溶媒および混合溶媒の選択、最適混合比
  9. 溶解度パラメータのプログラムによる計算実演
    1. 液体および液体のSP値のプログラムによる計算例
    2. 分子構造からのSP値のプログラムによる計算例
    3. SP値計算プログラムの紹介
      • Fedors法
      • Hansen法
      • Hoy法
  10. 生体高分子の溶解度パラメータ (SP値) の計算方法
    1. カテキン・ポリフェノール・カプサイシン・ビタミン
    2. イソフラボン・高分子ポリフェノール・プロシアニジン
    3. 溶解度パラメータを用いた生理活性物質の溶解性評価
    4. 溶質に対する良溶媒の選択法
      (HildebrandとHansenのSP値の比較)
  11. 溶解度パラメータの応用
    1. イオン性液体のSP値の考え方
    2. SP値を用いたゴム・樹脂類の溶媒に対する耐性評価
    3. SP値を用いた高分子・高分子の溶解性評価
  12. 多成分系の溶解度パラメータの計算方法
    1. 2成分系溶媒の溶解度パラメータの計算方法
    2. 多成分系溶媒の溶解度パラメータの計算方法
    3. 多成分系溶液の溶解度パラメータの実測方法
  13. 溶解度パラメータ (SP値) の用途の実例
    1. 工業的な用途-接着剤、洗浄剤、溶媒に対する樹脂の耐性
    2. 研究的な用途-溶解性の評価、溶媒の混合特性と相溶性
    3. 微粒子の凝集・分散性評価への応用
    4. 海外における応用例 (Hansenの著書から)
    5. Hildebrand溶解度パラメータの応用と限界
    6. Hansen溶解度パラメータの応用と将来展望
    7. 将来期待されている溶解度パラメータの応用分野

おわりに (まとめ)

  • 現場における溶解性評価の高度化・迅速化に対するSP値の価値
  • 溶ける、溶けないを見極めるために
  • SP値の新規材料開発への利用方法
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 山本 秀樹
    関西大学 環境都市工学部
    学部長 / 大学院理工学研究科長 / 教授

会場

大田区産業プラザ PiO

6階 C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
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