技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

3Dプリンティング材料: その現状と開発動向、ビジネスチャンス

3Dプリンティング材料: その現状と開発動向、ビジネスチャンス

~樹脂材料を中心に解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは3Dプリンター向け材料の開発動向を中心に、関連特許動向を網羅して、3Dプリンタ技術動向を幅広く解説いたします。

開催日

  • 2023年6月8日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 企業・研究機関の新規ビジネスの企画担当者
  • 3Dプリンターに興味を持っている企画担当者
  • 企業・研究機関の材料開発者
  • 3Dプリンターに興味を持っている材料開発者
  • 3Dプリンターに関する現状、動向を調査・レポートする知財関係者

修得知識

  • 3Dプリンティングの基礎知識
  • 3Dプリンティングの最新の状況
  • 3Dプリンティング関連特許の状況
  • 3Dプリンティングの材料とその開発の現状
  • 3Dプリンティングを利用する製品開発の動向
  • 3Dプリンティングに利用される新規材料の開発動向

プログラム

 30有余年前に試作模型を作製する目的で発明された光造形法を緒に各種三次元積層造形法 (Additive Manufacturing = AM法) が発明されてきた。これらの基本特許が消滅したことを契機に2012年に大きなブームが巻き起こり「ものづくり」の新しい流れとなっている。今日、AM法は簡便に3Dプリンティングと呼び、その装置を3Dプリンターと呼ぶようになっている。
 生活環境や製造業においてデジタルによる大変革が起こりつつあり、これはDigital Transformation (DX) が叫ばれている。3DプリンティングはDXの担い手として、新しい「デジタルによるものづくり」の中心的方法としての期待が大きい。最近では「オンデマンド生産」や「デジタル在庫」が話題になり、この3Dプリンティングは最終製品製造のための手段として大きく成長しようとしている。
 2020年に始まった新型コロナウィルスの感染拡大、および、2022年2月24日に開始されたロシア軍のウクライナ侵攻により、世界秩序や経済環境とともにサプライチェーンも大きな影響を受け、変貌しその地図が大きく変化した。今後のサプライチェーンの再構築にはDXとともに「データさえあればどこでもものが作れる」3Dプリンティングが大きな役割を果たすと考えられている。
 各3Dプリンターの材料はそれぞれの装置に応じて開発されており、3Dプリンターで直接最終製品を製造する役割は年々拡大し、現在3Dプリンティング利用の4割近くまでに至っている。しかし、役割を増している直接製品製造のための材料の種類や性能は、我々が生活で何気なく触れる材料の域までには至っていない。そのために、3Dプリンターを効果的に用いて、新しいものづくりに利用し、最終製品とするためには材料の更なる進化が求められ、高性能で高機能な材料の開発が必須である。そのためヨーロッパを中心とした化学系大企業がビジネスチャンスとみて参入が続いる。
 本講演では、(1)3Dプリンティング (AM) 技術の活用分野から材料への要求特性を理解し、その材料への理解を深める(2)今後重要となると思われる最終製品製造のための材料、特に複合材料、高耐熱材料などの要求特性や特徴を理解する (3)特に注目されている3Dプリンティングの用途の動向を探り、(4) 新たな用途や材料開発へのヒントを掴み関連ビジネスへの展開のきっかけを探る。この4つのポイントを押さえて解説を進めていきたい。

  1. はじめに
    1. 3Dプリンティングとは
    2. 3Dプリンティングの市場
    3. 3Dプリンティングの用途
    4. 3Dプリンティングの特許の状況
  2. 3Dプリンティングの材料とその用途 〜各積層方式とその材料の要求特性と現状〜
    1. 3Dプリンティングの材料概説
    2. 3Dプリンティング材料発展の歴史
    3. 各3Dプリンティング材料について
      1. 液槽光重合法 (VPP)
      2. 材料噴射法 (MJT)
      3. 材料押出し法 (MEX)
      4. 粉末床溶融結合法 (PBF)
      5. 結合剤噴射法 (BJT)
      6. シート積層法 (SHL)
      7. 指向エネルギー堆積法 (DED)
      8. ハイブリッド型積層造形法
  3. 3Dプリンティングの動向
    • Formnext 2022〈独〉、RAPID-TCT2022 (米) 、TCT-Japanや次世代3Dプリンター展などの国内展示会及び各装置メーカの主催するWebinarなどで見えたものからその動向を探る
  4. 3Dプリンティングの材料、特に用途から見た今後とそのビジネス展開について
    1. 最終製品製造を意識した3Dプリンティング
      1. 粉末床溶融造形法による製品製造
      2. インクジェットと加熱によるHSS (High Speed Sintering) 法
      3. PEEKなどのスーパーエンジニアリングプラスチックの造形
      4. 再び注目を集めている液槽光重合法の光硬化性樹脂材料への期待
    2. 液槽光重合法を中心とした最終製品製造、宝飾、歯科、セラミック造形等と今後の動向
    3. 注目されているヘルスケア用途への3Dプリンティング
    4. 今後期待される用途、5G, 6Gを見据えて3Dプリンティングでどんなビジネス展開が可能かを探る。
  5. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 萩原 恒夫
    横浜国立大学 総合学術高等研究院
    客員教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。