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確実に成果を生む実験結果の活用と実験ノート (記録) の取り方

確実に成果を生む実験結果の活用と実験ノート (記録) の取り方

~実験ノートに代表される記録に重点を置いて詳細に解説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、実験計画の立て方、実験実務の進め方といった根幹部分に重点を置いて、実験のコツを伝授いたします。

開催日

  • 2020年2月19日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 研究開発の実務担当者 (若手、中堅)
  • 後進を指導するリーダー、管理者
  • 新入社員、若手エンジニア

修得知識

  • 実験の考え方
  • 実験計画の立て方
  • 実験実務のノウハウ
  • 実験記録の方法
  • 実験ノウハウの継承

プログラム

 研究開発においては、適切な実験方法を考えることはもちろん、適切なデータ解析や現代では知財化、権利化が必須であり、そのためには記録が重要となることは言うまでもない。加えて、チームや社内における情報共有、開発本人の思考のためにも記録は必要不可欠である。また近年は様々な機器類の発達で実験データを得ることが容易になってきている反面、無計画に実験を行ってデータを積み重ね、日々増えていくデータに溺れてしまっている状況が生まれている。目的に合わせて実験を計画してデータを取得して解析し、それらを記録、まとめるといった様々なことを正しく行なわなければならない。
 しかし、残念ながら大部分の企業、開発現場ではこういった実験の考え方や、実験結果の解析、記録の残し方、実験のノートの書き方などの実験実務に関する教育はほとんど行われていない。そのため、各自が我流の方法に頼っており、人員間、部署間でのレベルのバラつき、共有性の欠如といった問題、そして、最悪の場合権利化におけるevidenceと成りえないような状況まで生まれている。
 本セミナー、講習会では、このような状況を打開して、確実に結果を成果へと昇華させる、より効率的な開発を実現するために必要となる、実験の考え方、実験データの解析から、記録、そして、まとめ方を、基本から様々なケース、対象について、特に実験ノートに代表される記録に重点を置いて詳細に解説する。

  1. イントロダクション
    1. 実験と開発
    2. 実験とは何か
    3. 開発とは何か
  2. 実験の考え方
    1. 計画の考え方
    2. シナリオメイク
    3. 時間の重要性
    4. リソースマネジメント
    5. 実験条件の考え方
    6. 実験計画法の意味
  3. 実験の基本、心得と実験ノート
    1. 実験の基本プロセス
    2. 実験を始める前のポイント
    3. 実験中の心構え
    4. 実験終了後
    5. 実験が上手くいかない時
    6. 良くある失敗パターン
    7. 実験の絶対的タブー
  4. 実験ノート
    1. 実験ノートとは
    2. 実験ノートの役割
    3. 実験ノートに求められること
    4. 実験ノートに書くこと (項目)
    5. 実験前に書くこと
    6. 実験中に書くこと
    7. 実験後に書くこと
    8. 書き方のルール
    9. 定性的情報、状態情報の記録
    10. リアルタイム
    11. データ・情報の整理、保存
    12. 名前の付け方
    13. 電子データの保管
    14. 実験ノート・記録の使い方
    15. 修正・加筆・削除
    16. 付箋の使用
    17. 機器出力シート
    18. 写真の活用
    19. 参考資料
    20. アドバイス
    21. ちょっとしたコツ
    22. 記録、証拠としての保全
    23. 絵コンテノート
    24. 実験シート例
    25. 表紙とインデックス
    26. 最初の2ページ
    27. 実験テーブルの作成
    28. ノートの例
    29. ページの使い方
    30. ノートの選択
    31. ノートのサイズ
    32. 実験ノート以外の記録
    33. チェック
    34. データの保存
  5. データ解析
    1. 視ること
    2. データ解釈における認知バイアス
    3. 観点の重要性
    4. アウトライヤー
    5. 情報次元の拡張
    6. 解析・解釈
    7. データの伝え方
    8. 数字 (データ) の取り扱い
    9. 5大解析視点+1
    10. データと解析の記録
  6. 研究開発のための思考
    1. 計画と考察のための考え方
    2. 目的志向
    3. アウトプット志向
    4. 仰望視点と俯瞰視点
    5. 逆走型思考の併用
    6. メタフィールド思考
    7. 逆説的思考
    8. 失敗からのリカバリー
    9. 認知バイアスの罠
    10. 目利き力
    11. ヒラメキの種
    12. イノベーションを生む発想と行動
    13. 思考プロセスの記録
  7. コミュニケーションと情報発信
    1. 結果は伝わってこそ成果になる
    2. コミュニケーションとは
    3. 技術者の報連相
    4. 伝聞と報告
    5. ミーティング
  8. 仮説思考による研究開発と問題解決
    1. 仮説が必要な理由
    2. 実験の本当の意味
    3. 実験を考えるとは
    4. 仮説の考え方
    5. 仮説の精度と確度
    6. 結論の条件
    7. 仮説モデルの構築
    8. 仮説→課題設定→計画
    9. 2種類の事実
  9. 今後の流れ
  10. まとめ:研究者の心得
    1. 企業の技術力のポテンシャル要素
    2. 4つの基本力
    3. 2種類の感
    4. 研究者の成功要素
    5. 知識と知恵
    6. 実験の神髄
    7. 研究開発フロー
  11. 質疑

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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