機能材料創出に役立つ量子ビームの基礎と有機・高分子系材料への活用法
~電子線 (EB) ・イオン線・X線・γ線・中性子線と材料との相互作用~
東京都 開催
会場 開催
開催日
-
2018年9月20日(木) 10時30分
~
16時30分
受講対象者
- 有機・高分子機能材料の開発に携わる研究者・技術者
- 有機・高分子機能材料の製造などプロセス技術に関係する方
- 放射線、量子ビームなどの発生装置や製造装置の開発者
- 有機・高分子機能材料の構造や機能解析に従事する分析化学者
修得知識
- 有機・高分子機能材料開発に必要な量子ビームの特徴 (エネルギー、空間分布など)
- 量子ビームの有機・高分子材料への照射効果 (放射線化学反応など)
- EB、γ線による有機・高分子機能材料の創製技術
- EB硬化技術の応用
- X線、中性子散乱を用いた構造・機能解析技術
- EB、軟X線 (EUV) による次世代超微細化技術
プログラム
量子ビーム (放射線) は物質・材料の広い空間スケールからナノスケールの領域に高いエネルギーを与えることから、バルク材料の均一改質や超微細加工など、熱や光では実現できないまで幅広い応用が期待されている。本講演では、機能材料創製・解析などの基礎科学から産業応用まで幅広く利用されている量子ビームとして、電子線 (EB) 、イオン線、X線、γ線、中性子線を中心に、有機・高分子機能材料創製への適用を解説する。
量子ビームの基礎として、特徴的なエネルギーや空間分布などを種類ごとに分類し、それぞれの物質に与える影響 (照射効果) を理解することで、どのような観点で機能材料の研究開発に適用するかを示す。応用として、高エネルギーEB、γ線では、エンプラなどの固体高分子を一括して機能化できるグラフト重合による、二次電池、燃料電池用の高分子電解質膜の創製技術を、低エネルギーEBでは、架橋反応を利用したEB硬化技術を紹介する。更に、X線、中性子散乱を用いた構造・機能解析技術、および、EB、軟X線 (EUV) による次世代リソグラフィー技術とそのレジスト材料について詳細に解説する。
- 量子ビーム (放射線) の基礎
- 量子ビームの基礎
- 量子ビームについて (種類、性質)
- 量子ビームのエネルギー ・強度
- 量子ビームの発生技術
- 量子ビームと物質の相互作用
- 電磁波 (X線、γ線) との相互作用
- 荷電粒子 (EB、イオン線) との相互作用
- 中性子との相互作用
- 有機・高分子材料への照射効果について
- 高分子の放射線化学の特徴
- グラフト重合の特殊な固相反応について
- 応用編
- EB・γ線の利用
- 高エネルギーEBの利用:グラフト重合による二次電池、燃料電池用材料の創製
- 低エネルギーEBの利用:架橋反応を利用したEB硬化技術
- X線、中性子による構造・機能解析
- 小角散乱解析について
- 有機・高分子機能材料の多層 (階層) 構造の解析
- 高分子電解質膜の構造・機能解析への応用
- X線、EBの超微細加工への応用
- リソグラフィーについて
- EBリソグラフィー
- EUV (軟X線) リソグラフィー
講師
前川 康成 氏
国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構
量子ビーム科学研究部門
高崎量子応用研究所
先端機能材料研究部
部長
主催
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お問い合わせ
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受講料
1名様
:
42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
:
22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)
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1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
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