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不織布の高機能化と新規工業用途への可能性

不織布の高機能化と新規工業用途への可能性

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、リチウム電池や燃料電池などに向けた工業材料としての利用が拡大している不織布について、技術と用途を展望する。

開催日

  • 2011年10月25日(火) 10時30分 15時50分

受講対象者

  • 不織布の応用製品に関連する技術者
    • フィルター (濾過材)
    • ワイパー (吸収材)
    • クッション材
    • 包装材
    • 補強材
    • 吸音材
    • 断熱材
    • 保護材 など
  • 不織布の利用分野の技術者
    • 医療品
    • 電気材料
    • 電池材料
    • 自動車内装
    • 包装材
    • AV機器
    • 建築
    • 土木 など
  • 不織布の製造・加工に関連する技術者
    • 不織布商品製造
    • 不織布の加工メーカ
    • 不織布コンバーター
    • 不織布を材料とした製品製造メーカー

修得知識

  • 不織布の基礎
  • 不織布の応用
    • リチウムイオン電池セパレータ
    • リチウムイオン電池の負極材料
  • 不織布の最新技術動向

プログラム

第1部 不織布の工業的利用展開とナノファイバー複合不織布の製造 (10:30~12:00)

  1. 工業利用における不織布
  2. エレクトロスピニング法の概要
    1. ノズル法
    2. 非ノズル法
  3. エレクトロバブルスピニング法の概要
    1. 紡糸原理
    2. 特徴
    3. 量産方法
    4. 量産機について
  4. ナノファイバー不織布と湿式不織布の違い
    1. 繊維径比較
    2. 孔径比較
    3. 通気性の比較
  5. 粒子分散系ナノファイバー
  6. ナノファイバー不織布量産品の品質について
    1. 坪量変動
    2. 繊維径変動
    3. 孔径、孔径分布変動
  7. ナノファイバー不織布のアプリケーションと生産性
  8. 今後のナノファイバー開発
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 不織布のリチウムイオン電池セパレータへの利用 (12:45~14:15)

 携帯機器用途のリチウムイオン電池では、グラファイト負極を使用しているため、充電末期にリチウムデンドライトが析出して、微少短絡が起こりやすく、微多孔膜セパレータの使用が不可欠となっている。
 これら微多孔膜セパレータでは、ポリオレフィン系材料を使用しているため、150℃以下の耐熱性しかなく、自動車用大型電池の大きな課題であった。
 また、グラファイト負極の使用では、-5℃以下での電池作動は困難となっており、-30℃からの作動を要求する自動車用電池の大きな課題となっている。
 そこで、負極材料として、低温作動が可能なチタン酸リチウムやスズ系、シリコン系材料などが注目されており、同時に、各種の耐熱性セパレータの開発も進められている。

  • 電池高性能化と利用分野の拡大
  • 電池用途と要求される電池性能
  • 電池材料の開発現状とセパレータの役割
  • 不織布セパレータの開発状況
  • 将来展望
  • 質疑応答・名刺交換

第3部 サブミクロン炭素繊維不織布のリチウムイオン二次電池部材への応用 (14:30~15:50)

 メソフェーズピッチを主成分とするサブミクロンの炭素繊維不織布をエレクトロスピニング法によって紡糸し、炭素・黒鉛化によって得られた炭素繊維不織布の構造およびリチウムイオン二次電池の負極、合金系負極活物質、導電助剤やリチウムイオンキャパシタ用負極としての応用について紹介する。

  • サブミクロン炭素繊維不織布の作製
  • サブミクロン炭素繊維不織布の構造
  • リチウムイオン二次電池負極への応用
  • リチウムイオン二次電池合金系負極活物質への応用
  • リチウムイオン二次電池用導電助剤への応用
  • リチウムイオンキャパシタ用負極への応用
  • 炭素繊維不織布の賦活化とその他の応用
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 岸本 吉則
    廣瀬製紙 株式会社 ナノファイバー事業化推進室
    室長
  • 境 哲男
    独立行政法人 産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門
    上席研究員 兼 電池システム研究グループ長
  • 沖野 不二雄
    信州大学 繊維学部 化学・材料系 応用化学課程 教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

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開始日時 会場 開催方法
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