技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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東京女子医科大学
先端生命医科学専攻
疾患モデル研究分野
東京女子医科大学 実験動物研究所 所長 (兼務)
遺伝子改変マウスを用いて、ヒト疾患モデルの作製と病態生理の解析および新規治療法開発を行なっています。また、様々な大学・研究所からの依頼に応じて遺伝子改変マウスを作製し、作製したマウスのうちで汎用性があると思われるものは理研バイオリソースセンター(理研BRC)に寄託し、国内・国外からの希望に応じてマウスを配布しています。
神経芽細胞腫モデルマウスで、治療薬のクリゾチニブをご供与いただいたファイザー製薬と研究打ち合わせを行いました(2014年)。また膀胱がんモデルマウスで治療薬のマウス抗IL6抗体をご供与いただいた中外製薬でセミナーを行い(2017年)、出願人:国立大学法人広島大学(私の前任大学です)・学校法人東京女子医科大学・中外製薬株式会社で特許を取りました(L6阻害剤及びCCR2阻害剤を組み合わせて投与することを特徴とする泌尿器がんの治療剤、特願2019-78928)(2019年)。
ヒストン修飾因子による組織幹細胞制御とその逸脱による腫瘍発症機構に興味を持って実験を行なっています。特に、ヒト腫瘍で高頻度で変異を認めるヒストン脱メチル化酵素であるKDM6A/UTXに興味を持ち、この分子の膀胱上皮細胞での欠失が炎症を誘発して膀胱がん発症に関与すること(Kobatake, et al. Clin Cancer Res, 2000)および造血幹前駆細胞での欠失が造血系の老化を誘導すること(Sera et al. Blood, 2021)を見出しました。