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GMPに対応した試験検査室管理の重点ポイント

Zoomを使ったライブ配信セミナー

GMPに対応した試験検査室管理の重点ポイント

オンライン 開催

開催日

  • 2021年2月5日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 試験機器のキャリブレーション
  • 標準品、試液、試薬等の管理方法、参考品、保存品の管理
  • 安定性モニタリング
  • 全ドラム同一性試験
  • 試験結果のレビュー
  • 試験委託先の監査、取り決め書及び試験結果の確認 (COAの扱い)
  • 試験に関するSOPの管理方法
  • 紙データ・電子データの取り扱いとDI対応
  • 試験法の技術移転時の留意点
  • サンプリング

プログラム

 本セミナーは試験室に関係する重要な項目を理解するために、QCの方、並びにQAの方にはぜひ知って欲しい項目を取り上げている。内容が盛りだくさんになっているが、ご自分の知識のチェックリストとしても活用していただき、ご所属先の弱い箇所を、ぜひ皆様の知識で強化していただきたい。また、QCは試験を行うところと思っている方がいらっしゃるが、それは「Laboratory」で「Quality Control」ではないことを自らの誇りとしていただきたい。外部試験への試験委託も増えている。今とても重要なOOSについての基本を知らない委託元のQAの人もおられ、GMP不備の判断をされないように基本を学んでいただきたい。FDAの査察でもQCのOOSやDI (データインテグリティ) の指摘、PMDAの査察でもQCのGMP不備が指摘され、それによる製品回収も増えています。それが起きないようにぜひ事前対応をしていただきたい。

  1. 試薬/器具/標準品の管理
    1. 試薬の管理 (購入試薬・調製試液)
    2. 標準品の管理 (国の標準品とのトレーサビリティ/二次標準品設定)
    3. 器具の管理 (キャリブレーション/洗浄バリデーション)
  2. SOP/生データ/記録/ログ管理
    1. SOPと製造販売承認書の関係
    2. 試験検査指図書
    3. 生データと記録
    4. 測定装置のログ管理
  3. 試験検査のレビュー
    1. 試験検査結果のミスを防ぐ仕組み
    2. ミスの事例とその対処
  4. 保管方法 (必要によりミニチュアの作成)
    1. 保管量の確認とSOP化
    2. ミニチュアの作成
    3. 保管場所の確保
  5. 分析装置の適格性とキャリブレーション
    1. 適格性評価
    2. 機器のキャリブレーション
  6. サンプリングの考え方と方法
    1. サンプリングの基本的な考え方
    2. サンプリングのSOP
    3. サンプリング者の研修
    4. サンプリングの記録
    5. 試料の縮分
    6. サンプリングを製造現場に任せる場合
  7. 安定性モニタリングの実施と問題点
    1. 要求事項 (GMP施行通知)
    2. 室温なりゆきと25℃×60%の対応違い
    3. 安定性モニタリングで規格外の場合の対応 (25℃×60%)
  8. 原料及び資材メーカーの管理
    1. 評価 (新規・変更時・日常)
    2. 取り決め事項
    3. 原料及び資材メーカーの監査
  9. 試験の委託時の取決め事項作成
    1. 試験の外部機関への委託
    2. 製造所と製造販売業者との試験委託先に対する対応
  10. 試験委託先のGMP監査
    1. 試験室のOOSの運用
    2. 換算仕込み原料の確認
    3. 試験室の標準品管理 (トレーサビリティ)
    4. 試験者の認定SOP
  11. 製品品質照査の内,試験検査に関する項目について
    1. 試験結果の活用
    2. 経年低下、バラツキを工程能力指数 (Cp/Cpk) &95%信頼区間からOOT管理を
    3. 溶出試験のOOT管理活用による製品回収回避
  12. OOS/OOT管理
    1. OOS/OOTの考え方
    2. ラボエラー
    3. 製造の確認
    4. リテスト実施時の注意事項
    5. リサンプリングの注意事項
  13. 試験検査者の教育訓練/認定制度とSOP
    1. 自前ノートの位置づけ (PMDAの指摘事項から)
    2. SOP作成の深さについて
    3. 認定制度
  14. 日本薬局方改定時の対応
    1. 変更時の承認書の手当
    2. 公定書の代替試験法
    3. 処方成分の出典の確認
    4. 添加剤に局方品がある場合の対応
  15. 試験方法の技術移管時注意点
    1. 試験法の技術移管時における具体的な手順、規格設定、バリデーションなど
    2. 技術移管時の判定基準
    3. 同等性評価の仕方
  16. 全梱包の同一性確認
    1. 品質保証
      1. 相手先製造所の品質保証体制の確認
      2. 均質性の確認
      3. 流通段階の確認
      4. 受け入れ時の保証
    2. 均質性の確認
      1. 原料/製剤の均質性評価
      2. 受け入れ時のロット毎の均質性確認
      3. 縮分による均質性の確認
    3. 確認試験の簡便法
      1. ラマン分光
      2. 近赤外
      3. ラマン分光と近赤外の比較
      4. 種々の問題点への対応 (アルミ包装/先行サンプル/添付サンプル)
  17. PMDA等によるGMP適合性調査によるGMP不備 (試験絡み)
    1. OOT管理不備による製品回収
    2. 代替試験法バリデーション不備による製品回収
    3. 試験漏れによる製品回収
    4. 原料の使用期限管理不備による製品回収
    5. 処方成分にない原料使用による製品回収
    6. データの信頼性に関する指摘事項
  18. PMDAの無通告査察で指摘される前にQCの試験法などについての確認事項
    1. 承認書/日局と違う代替試験法実施時の注意
    2. MFと承認書に記載されている原薬試験に齟齬
    3. 海外製造所の出荷試験が承認書と異なる
    4. 海外製剤製造所の製剤の添加剤が承認書の出典通りに試験未実施
    5. 原料メーカーの試験が承認書/日局と異なっていたが、原料メーカーのCOAを利用して受入試験を省略
    6. 原料メーカーのCOAを利用して受入試験省略を行っていたが原料メーカーが全てのロット試験を行わず一部のロット試験のみ。
    7. 原薬メーカーの原料試験未実施
    8. ある製販で24製品の回収
    9. MRAを活用してEUの製造所のCOAでの試験省略する場合の不備が指摘されている。
    10. GMP監査での最近指摘されている項目
  19. データインテグリティ対応
    1. GMP省令で求めるレベル
    2. PMDAのGMP適合性調査等で指摘していること
    3. 紙と電子データ (CSV)
  20. FDAのWarning Letter/データインテグリティ
    1. Warning Letterからの指摘事項
    2. データインテグリティの注意点
    3. データインテグリティのガイドライン
  21. QCの役割
    1. 試験するところだけでない/QCの使命を理解する
    2. SOPで試験できれば良いのではなく、試験原理を知る
    3. 効率化の視点も持つ
  22. 人が創る品質/Quality Culture (FDA)
    1. Quality Culture (FDA)
    2. 人が創る品質
    • 質疑応答

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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