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MPS (Microphysiological System) を用いた医薬品安全性評価技術と国内外の研究開発動向

Zoomを使ったライブ配信セミナー

MPS (Microphysiological System) を用いた医薬品安全性評価技術と国内外の研究開発動向

~ヒト試料を用いたin vitro細胞アッセイへの移行~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、 MPSの概要とそれを実現するための技術的課題について概説し、関連する製品の開発状況について世界的動向を紹介いたします。
また、細胞、チップ、流路における規格を適切に設定する必要が求められる規格や標準化の必要性を考察し、具体的な事例を紹介いたします。

開催日

  • 2020年10月21日(水) 13時00分 16時30分

プログラム

第1部 MPS (Microphysiological System) の技術的課題と国内外の研究開発情勢

(2020年10月21日 13:00〜14:30)

 新薬開発に要するコストの高騰、上市までの期間の長期化は世界中の製薬業界で解決すべき喫緊の課題としてとらえられている。そのためには従来の創薬プロセスの見直しが必要であり、特に候補化合物が開発中止になる事態を避けるための、革新的な候補化合物評価技術に対する要求が高まっている。こういった背景の元、世界中で注目されているのが生体模倣システム (Microphysiological System: MPS) である。MPSとは、MEMS (Micro Electro Mechanical Systems) 技術を用いて作製された微小な空間において、生体 (in vivo) に近い培養環境を再構築したin vitro培養系のことである。本講座ではMPSの概要とそれを実現するための技術的課題について概説し、関連する製品の開発状況について世界的動向を紹介する。
 医薬品の研究開発現場からのMPSへの期待は高いものの、期待に応えうる製品がなかなか上市されない現状がある。ユーザーニーズにマッチしたMPSを開発し、従来の細胞を用いた医薬品アッセイ (cell – based assay:細胞アッセイ) 技術に対するMPSの圧倒的な優位性を示すことが、世界中での喫緊の課題となっている。そのためには、ユーザーニーズを的確に吸い上げ、MPS開発にフィードバックすることが極めて需要である。本講習会がそのプラットフォームとなることに期待する。

  1. 背景
    1. 創薬プロセス
    2. 化学物質 (医薬品・化粧品・農薬等) の研究開発における課題
    3. 化学物質評価のジレンマ
    4. MPSが生まれた技術的背景
  2. MPSの技術的課題
    1. 細胞源
    2. 組織/臓器特異的機能の誘導
    3. 組織/臓器結合技術
    4. On – chip検出技術
    5. チップ製造技術
  3. 国内外での研究開発状況
    1. NCATS/NIHを中心とした米国での動向
    2. 欧州の概要
    3. 中国、他
    4. 我が国おけるAMED – MPSプロジェクトの紹介
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 MPS (Microphysiological System) を用いた医薬品安全性評価技術の社会実装へむけた取り組み

(2020年10月21日 14:45〜16:15)

 医薬品開発の期間短縮、開発コストの低減は、患者の治療機会を増やすために喫緊の課題となっている。医薬品開発のプロセスにおいて、臨床試験における“First in Human”や市販後の多数の患者への投与において、安全な医薬品を提供することは必須の要件であり、そのために多大な時間と費用が割かれている。
 上記の課題解決のために、医薬品開発過程の効率化として、ヒト試料を用いたin vitro細胞アッセイへの移行が求められている。それを満たす解決手段の一つとしてMPSへの期待は大きい。
 一方で、MPSが製品開発の段階から抜けだし実用段階に移行するためには、従来の培養手法とは異なるMPSによる細胞培養特有の課題も指摘されている。MPSの技術要素と社会実装されていくための解決すべき課題について議論したい。
 創薬現場へMPSを社会実装していくために必要な製品として満たすべき規格・標準化を考える。MPSは実験室で従来行われてきた培養法と異なり、培養器だけではなく、培地を灌流させるための装置が組み込まれており、細胞、チップ、流路における規格を適切に設定する必要が求められる。本講習会では、規格や標準化の必要性を考察し、具体的な事例を紹介することで、今後のMPS開発に向けた取り組みの方向を議論する。

  1. 新規in vitro試験法の必要性
  2. 新規試験法の標準化のステップ
  3. iPS細胞由来臓器細胞を用いる医薬品安全性評価
  4. 先進的な細胞培養を用いる医薬品安全性評価 – 生体模倣システム (MPS) –
  5. 人体模倣システム (MPS) に期待される性能基準
  6. レギュラトリーサイエンスからみた新規in vitro試験法
    • 質疑応答

質疑応答 (全体)

(2020年10月21日 16:15〜16:30)

講師

  • 金森 敏幸
    産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門
    上級主任研究員
  • 石田 誠一
    崇城大学 生物生命学部 応用生命科学科 生命医薬科学講座
    教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
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    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
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    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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