界面活性剤の基礎から身につける
最適な分散剤の選定ノウハウと分散評価
~分散の三要素 「ぬれ性」 「解きほぐし性」 「安定性」 をマスター / 粒子径と分散剤の種類・分子量・添加量の関係 / 水系分散から溶剤系分散まで~
東京都 開催
会場 開催
概要
本セミナーでは、分散、界面活性剤の基礎から解説し、分散剤の使い方、分散剤の簡易選定方法、分散体の簡易評価方法について詳解いたします。
開催日
-
2017年12月19日(火) 10時30分
~
16時30分
受講対象者
- 粉体・分散剤に関連する技術者、研究者
- 医薬品
- 食品
- 化粧品
- セラミックス
- トナー
- 肥料
- 化学原料
- 電子材料
- 金属材料
- 電池材料
- 粉末治金 など
- 粉体・分散剤を扱い始めた若手研究者、技術者
- 粉体・分散剤で課題を抱えている方
修得知識
- 分散機能を理解するための界面活性剤の基礎と応用
- 粉体が凝集する原因、分散を困難にしている原因と対策
- 安定な分散剤を得るための粉体の基礎
プログラム
最近電子用セラミックス、電池、プラスティックの強度アップ、インクジェット等々で超微粒子粉末が検討されている。その代表的なものがナノ粒子と呼ばれる1nm~100nm (0.1μ) の粒径の粉末の活用である。粒子はその粒子径が小さくなるほど凝集しやすく、これらの凝集粒子を如何に解きほぐし安定なスラリーにするかは工夫が必要である。
このセミナーでは分散の面からこれらナノ粒子も含め粉体の性状を知ってもらい、これらの粉体を沈降・分離の無い安定なスラリーにするための湿潤・分散剤をどう選択するか。このためには50数年前に考案された“分散の三要素”の理解と応用が必要である。古い考えであるが現在のナノ粒子の分散にも十分に通じる基本的な概念であり、これらを理解するには界面活性剤の基礎知識が必要になる。これらの理解を元にどのように最適分散剤 (湿潤・分散剤) を選定し、評価するかについて説明する。
- 分散とは … 分散及び分散剤とは
- 粉体とは
- 粉体の粒子径 (Particle Size) と粒子形 (Particle Shape) と分散との関係
- 粒子径と粉体凝集性 … 何故粉体は凝集するのか、しているのか
- 粒子形と粉末凝集性 … 板状粉体 (平面体) は凝集しやすい。毛管力。
- 粒子の持つ表面エネルギーと凝集性 … 粉塵爆発の大きなエネルギー
- 等電点とは … 系のPHによって粉体の電荷が変化。分散との関係は。
- 分散の理解につながる界面活性剤の知識とは
- 界面活性剤の国際定義 … 定義にある“有益な作用を持つこと”とは
- 界面活性剤の基本的性質
- 界面活性剤のイオン性 … アニオン、カチオン、ノニオン、両性
- 分散を理解するために必要な界面活性剤の知識
- 表面張力とは … お互いに接する面積を最小にしようとする力
- ぬれとは … 凝集した粉末粒子ぬらし、膨潤状態にする力
- ミセルとは … ミセルが出来て初めて界面活性剤として働く
- HLBとは … 親水性と親油性のバランス。粉末の極性により使い分けをする
- DLVO理論と分散について
- 電気二重層と分散性の関係
- ゼータ電位と分散性の関係
- 分散の三要素について
- ぬれ性 (初期分散性) … 凝集した粒子をぬらし、膨潤させる
- 解きほぐし性 … 膨潤した粒子を機械的に解きほぐし一次粒子とする
- 分散体 (スラリー) の安定性 … 経時的な凝集・沈降を防止する
- 分散 (剤) の考え方と選定、評価方法
- 分散剤ならどのような粉体でも分散できるか
- 分散を考える時のキーポイント
- 高分子分散剤と低分子分散剤 (湿潤・分散剤) の違い
- 高分子分散剤の粉体への吸着特性
- 水系分散剤選定のポイント
- 粉体の粒子径と分散剤の種類・分子量の関係
- 粉体の粒子径と分散剤の推定添加量
- 高分子分散剤と低分子分散剤の表面張力
- ノニオン界面活性剤のHLBと分散性の関係
- 要求 (所要) HLBとは
- 最適分散剤選定及び最適分散評価法について
- スパチュラ法 … 粉体と最適分散剤、最適添加量のスクーリング
- 粘度・添加量曲線 … (9.1) を元にした最適分散剤、最適添加量の絞り込み法
- 試験管沈降法 … 試作分散体の経時分離・沈降測定法
- グロス試験 … 目視による簡易分散状態の測定法
- 溶剤系分散の選定のポイントについて
- 分散剤/溶媒/粉体の相関による分散性の違いについて
- SP値の考え方、使い方 … 発展形のHSP (ハンセンパラメーター) について
- ソーレンセンの酸・塩基相互作用の考え方、使い方 … 強い吸着層の形成
- 分散剤メーカー及び代表品名一覧
- 参考資料、書籍一覧 … 分散を勉強するための文献。資料の紹介
- その他;イオン別界面活性剤例 (一覧)
主催
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お問い合わせ
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受講料
1名様
:
42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
:
22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)
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1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
- 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
- 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
- 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
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