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市場の潜在ニーズを見つける方法

市場の潜在ニーズを見つける方法

~ユーザー (BtoBの場合は顧客企業、BtoCの場合は消費者) の意識下にない市場の欲求を掘り起こして、研究開発や価値づくりに活かす~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年12月20日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 研究開発部門、研究企画、技術企画、新事業開発部門、経営企画、商品企画などの部門の方
  • テーマ創出に携わる方
  • テーマ創出の仕組み構築に携わる方
  • 潜在ニーズ探求に関心のある方

修得知識

  • 競争を回避する、自社にしか想定できない未来の市場ニーズの創出
  • 自社対象事業を出発点とした4つの思考拡大の仕組み
  • 対象事業に固有なマクロ環境を含めたマクロ環境の広い抽出
  • 広く市場ニーズを創出するアプローチと未来ニーズの想定方法

プログラム

 20年ほど前から、潜在ニーズを見つけることの重要性がさまざまな機会で、議論されるようになりました。なぜ潜在ニーズが重要かというと、潜在ニーズを充足することで、顧客に提供する価値、すなわち顧客価値を拡大することができるようになり、さらにその大きな顧客価値は顧客の数を拡大し、加えて潜在ニーズは無限に存在し尽きることはないからです。その結果、継続的な大きな収益を生んでくれるからです。
 しかし、現実にはほとんどの企業で、この潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動を行ってはいません。それは、潜在ニーズの重要性が明確にとらえられておらず、また潜在ニーズを見つけることは必ずしも簡単なものではなく一方で、潜在ニーズを見つけるための具体的な活動とはどのようなものかが、理解されていないためです。
 本セミナーにおいては、市場の潜在ニーズを見つけることの重要性を詳しく議論した後、市場の潜在ニーズを見つける具体的な活動を、大きなフレームワークを提示した上で、そのフレームワークを実行する具体的な活動を、事例を示しながら詳しく提示いたします。
 本セミナーでは、以上より市場の潜在ニーズを見つける方法を学ぶことができます。

  1. なぜ研究開発部門が事業戦略を考えなければならないのか?
    1. キーエンスの例/日立の例
    2. 潜在ニーズを見つけることの2つの重要な意義
      • 大きな売上/高い利益率を実現
      • 無限の収益機会を提供
  2. 潜在ニーズを見つけるフレームワークとプロセス
    1. 潜在ニーズの継続的収集のためのプロセスの全体像
    2. なぜこのような一見冗長なプロセスとなるのか
      • 顧客は、自分のニーズを明確にとらえてはいないもの
      • 提案をぶつけ続けると、潜在ニーズが見えてくる (矢と的のアナロジー)
      • そのために「製品アイデア候補の創出/進化」や「製品アイデア候補の顧客への提示」が必要となる
  3. 潜在ニーズ候補の抽出/進化
    1. 競合他社や顧客がもたない広い視野で市場ニーズを探す
    2. 市場ニーズを探すための2つの視野と活動
    3. 提供顧客価値を拡大する:顧客価値拡大モデル
      • 顧客自身の製品・サービスの提供価値向上
        • 日本触媒の例
      • 顧客の懸念・面倒の払拭
        • 日東電工/IBMの例
      • 顧客の全体コスト低減
        • 東洋電機の例
      • 顧客社員の作業環境や能力の向上
        • 加賀屋/コマツ/日本ペイントの例
      • 顧客の社会的価値の向上
        • ダウジョーンズ/住友化学の例
    4. 市場を多面的に見る:市場を見る3軸とその活動
      • 時間軸 (Time) の施策
        • マクロ環境分析
        • シナリオプラニング
        • ライトハウスカスタマーの利用 (島津製作所/シマノの例)
        • 顧客の先端部門とコンタクト (NEC/IBMの例)
        • 〇〇先進国に目を向ける
        • 『顧客』の本質ニーズをつかむ (シマノ/ミルクシェイク/ホンダの例)
      • 分野軸 (Area) の施策
        • 顧客ではなく市場に目を向ける (バックホーメーカーの例)
        • 広義の市場に目を向ける
        • 顧客の製品のライフサイクル全体を見る (テトラパックの例)
        • 非顧客の無消費にも注意を向ける (バイクメーカー/アルコール飲料メーカーの例)
        • 途上国市場からインサイトを得る (花王/シーメンス/GE/P&Gの例)
        • 数多くの顧客とコンタクトを持つ (ワコールの例)
        • 一人、一社のニーズの背後には 千人、百社のニーズがある (電子機器メーカーの例)
        • 面で活動する (エーザイ/小林製薬/前川製作所の例)
  4. 潜在ニーズ候補の抽出/進化 (続き)
    1. 市場を多面的に見る:市場を見る3軸とその活動
      • 深度軸 (Depth) の施策
        • 市場と直接の接点を持つ (エドワード・デボノ/ 日立/エーザイの例)
        • 顧客の行動観察 (ICIペイントの例)
        • 顧客を自ら体験する (化粧品材料メーカー/石野製作所/旭化成の例)
        • 市場との継続的対話の実施 (みずほ銀行/村田製作所の例)
        • ラガードとコンタクトをする
        • 顧客のコンサルティング (キーエンス/島津製作所の例)
        • 顧客の相談窓口の設置・活用 (ディスコの例)
        • 顧客のトレーニングの場の活用 (テルモ/ファナックの例)
        • 顧客サイトに拠点を持つ (日東電工/日特エンジニアリング/ゲストエンジニア制度/コマツの例)
        • 顧客と共同で潜在ニーズを探る (日立の例)
        • サービス情報の活用 (シマノの例)
        • 自社コア技術に基づく顧客との議論の場の設定 (富士フイルム/帝人/日立/3Mの例)
  5. 製品アイデア候補の創出/進化
    1. 製品アイデア創出プロセス
      • 発散と収束を繰り返す
    2. タスク1:良いアイデアとはの定義
    3. タスク2:対象市場の選定
    4. タスク3:VACESの視点で市場ニーズリスト化
      • 効果的なブレーンストーミングの実施法
    5. タスク4:製品アイデア候補創出<1次>
    6. タスク5:製品アイデア評価・選択<1次>
    7. タスク6:まとめ<1次>
    8. タスク7〜タスク9<2次>の活動
  6. 製品アイデア候補の顧客への提示
    1. 「製品アイデア候補の顧客への提示」の目的
    2. どういう形で製品アイデアを顧客に提示するか?
  7. 最後に
    • 質疑応答

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

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「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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