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高分子材料における劣化・安定化メカニズムと変色、外観不良、欠陥対策の為の添加剤配合設計および添加剤分析

高分子材料における劣化・安定化メカニズムと変色、外観不良、欠陥対策の為の添加剤配合設計および添加剤分析

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料が外観不良に陥る原因と、安定剤による問題解決について基礎から解説いたします。

開催日

  • 2016年4月13日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料・ゴム・樹脂に関連する技術者、品質担当者
  • 高分子材料・ゴム・樹脂の製品に関連する技術者、品質担当者
  • 高分子材料・ゴム・樹脂の劣化で問題を抱えている方
  • 高分子材料の外観不良、変色問題で困っており原因究明、解決の糸口が分からない方
  • 高分子安定剤の配合設計、応用研究を始めたばかりの方から中堅の方
  • 高分子安定剤の知識を短時間で勉強し、営業活動など業務に活かそうと思われる方

修得知識

  • 高分子材料の変色、外観不良の原因と対策
    • 変色
    • ブリード
    • フィッシュアイ
    • 光沢低下
    • クラック
    • 外観不良・欠陥
  • 添加剤の基礎知識
  • 添加剤処方の組み立て方の基本
  • 樹脂中の添加剤分析の基本

プログラム

 高分子材料の品質クレーム、品質トラブル、品質改善要求は変色、フイッシュアイ、亀裂、光沢、ブリード等外観不良に関する事が多い。「樹脂添加剤一筋40年」の経験から、①添加剤の基礎知識、②添加剤処方の組み立て方の基本、③変色問題、外観不良全般について、その原因と添加剤による問題解決の基本的考え方をデータを基に詳しく解説します。併せて、高分子材料からの添加剤分析についても紹介します。
 本講座では、随所にメカニズムが出てきますが、難しいメカニズムもやさしく丁寧に解説します。現象をより深く理解するためには、メカニズムの習得は必要になります。

  1. 高分子の劣化 ~11
    1. 劣化因子と劣化現象
    2. 劣化機構
      • 注) 劣化機構の検証実験データ紹介
  2. 高分子の安定化 ~36
    1. 安定剤の種類
    2. 安定化機構
      • 注) フェノール系酸化防止剤の安定化機構の検証実験データ紹介
  3. 安定剤配合設計の基本的考え方と留意点 ~56
    1. 安定剤の性能評価フロー
    2. 相乗作用と拮抗作用
    3. 加工安定処方 (事例)
    4. 耐熱処方 (事例)
    5. 耐候処方 (事例)
  4. 外観不良・欠陥対策 ~92
    1. 変色問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. 変色原因
      3. 変色メカニズム
      4. 変色促進試験 (再現試験)
      5. HALSの変色促進作用とメカニズム (事例)
      6. リン系酸化防止剤の変色防止とメカニズム (事例)
        • 注) 変色原因と対策について、詳しく解説
    2. ブリード問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. 構造式から予測困難な理由 (事例)
      3. リン系酸化防止剤のブリード性 (事例)
        • 注) ブリードは厄介な問題で、構造式から予測困難な理由を実験データを基に解説
    3. フィッシュアイ問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. SBSシュリンクフィルムのフィッシュアイと防止 (事例)
      3. スミライザーGMのフィッシュアイ防止メカニズム
        • 注) フィッシュアイと防止の基本的考え方とGMの防止メカニズムを詳しく紹介
    4. 光沢低下問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
      2. SBS射出成形物の光沢低下防止対策 (事例)
      3. スミライザーGMの光沢低下防止メカニズム
    5. 亀裂問題
      1. 発生原因と対策の基本的考え方
  5. 高分子材料中の安定剤分析 ~100
    1. 必要な分析機器と分析手法
    2. 市販PPからの安定剤の定性分析例と留意点
    3. 市販PPからの安定剤の定量分析例
  6. 付録 (参考文献)
    1. PDS 22 (1988) 63 – 77
      • PartI Sumilizer GM 関連 ~15
    2. PDS 39 (1993) 317 – 328
      • PartV Sumilizer GS 関連 ~12
    3. PDS 35 (1992) 105 – 113
      • PartII Sumilizer GA – 80 関連 ~9
    4. 1982年 AATCCMeeting DuPont発表資料
      • BHTの変色メカニズム 関連 ~72
    5. 高分子材料の変色トラブルと対策 ~11
    6. サンケミカルの会社案内 ~9
    7. Rianlon Chemicalの添加剤カタログ関連 ~31
    8. CYTEC INDUSTRIESの添加剤カタログ関連 ~33

講師

  • 八児 真一
    第一化成 株式会社 機能材事業部
    顧問

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内登録割引・複数名同時申込割引

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  • STbook会員登録を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • STbook会員登録を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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