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OLED, VR/AR用ディスプレイの最新技術と今後の予測

OLED, VR/AR用ディスプレイの最新技術と今後の予測

~CES2024から読み解く技術予測、最新XR機器の光学系と構成部品~
オンライン 開催

開催日

  • 2024年7月18日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 有機EL (OLED) を中心とするディスプレイ及びこれを搭載したTV、タブレット、ノートPC、スマートフォンの技術動向、今後の動向
  • OLEDパネル効率向上に関する発光材料及び発光層を含むOLEDのホト加工製造技術
  • XR (VR,MR、AR) 機器の構成
  • ディスプレイの特性の構造・要件
  • 搭載されるOLEDoS (OLED on Silicon) 、LEDoS (LED On Silicon) ディスプレイの技術内容
  • XR機器と搭載ディスプレイの市場動向
  • XR機器の光学系の光学効率の定量算出方法
    • Pancake
    • Birdbath
    • Waveguide
  • XR機器搭載ディスプレイの今後の技術動向

プログラム

 2024年1月開催「CES2024」を見ると、Samsung、LGがOLED搭載高輝度TV用セットを展示している。これらパネルは量子ドットOLED (QD-OLED) 、白色OLED (WOLED) である。また、CES2024では、XRすなわちVR/MR/ARの新製品も数多く提案された。VR/MRでは産業用途狙いのSony、Panasonic資本のShiftall、ARはXreal、Vuzixの各社が代表である。これとは別に、2024年2月にはApple Vision Proが米国で販売開始され、市場評価が出始めている。
 一方、スマホ用OLEDディスプレイでは’23年発売の最新iPhone15、‘24年のGalaxy S24でそれぞれ2000nitsを超える高輝度化が実現された。OLED高輝度化は、青色発光材料の効率改善を筆頭に、様々な新技術が採用されている。また、将来に向けてファインメタルマスク (FMM) 蒸着で制約されていた開口率を向上を目指す、ホト加工による製造プロセス、の開発も盛んになって来ている。
 本セミナーは、3部構成としている。第1部では、CES2024に展示された最新のOLED搭載機器及びOLEDoS、LED尾S搭載のXR機器の状況を解説する。第2部では効率改善が目覚ましいOLED発光材料、特に最新の青色発光材料の開発状況、開口率向上を目指すホト加工技術を解説する。第3部では、CES2024に展示された最新XR機器の光学系の解説及び各光学系 (パンケーキ、Birdbath、Waveguide) の効率を算出し、ディスプレイに要求される輝度性能を解き明かす。今回の技術内容は入念な最新特許公報解析で得られている。

  1. OLEDを中心とするディスプレイ・デバイスの構造と動作原理
    1. OLEDの構造と動作原理
      • RGB-OLED
      • 大型WOLED
      • Micro-Cavity
    2. OLEDの発光材料と動作モード (蛍光、燐光、TADFの比較)
    3. フォトルミ (PL) QD (QD-OLED) 、QD-ELの構造と動作原理
  2. CES2024に見るOLEDを中心とする最新展示品動向
    1. 高輝度化が更に進むプレミヤTV (WOLED vs QD-OLED)
    2. SDC QD-OLED、LGD WOLEDパネル品種増に対応のGamingモニター
    3. 高精細OLEDoS採用XR/MR/VR機器、SDCのFlexible OLEDパネル、新動作形態 (スマホ、車載用途)
    4. LGDの透明OLED技術解析
    5. 2023年High-End TV製品のSide by Side比較
      • Mini-LED
      • WOLED
      • QD-OLED
    6. SDCの第3世代QD-OLED
    7. LGDの第3世代QD-OLED (METATechnology2.0)
    8. CES2024後のデバイス戦国絵巻、進化の製品ライフサイクル、市場毎の輝度分布
  3. 青発光材料EQE2倍化によるOLED搭載市場製品への影響・効果
    1. RGB-OLED発光材効率と消費電力の現状把握、材料改善の効果、コスト試算
    2. スマホ/Tablet/Noto PCへの効果内容詳細
    3. TV (WOLED、QD-OLED) への効果内容詳細
    4. 青EQE 2倍化の製品への効果まとめ
    5. SDCの青燐光材技術
  4. 開口率向上を狙うOLEDホト加工製造技術 (IDW2023@新潟の講演情報)
    1. VisionoxのViP技術
    2. JDIのeLEAP技術
    3. 半導体エネルギー研究所SELのMML技術
  5. XR機器の分類、搭載ディスプレイ要求仕様、及びディスプレイ構造と動作
    1. XR機器の分類
    2. VR・MRとAR機器搭載のディスプレイ要求仕様の違い、画質特性
    3. XR用ディスプレイの構造/動作原理
      • LCD
      • OLEDoS
      • LEDoS
    4. XR機器の分類と搭載ディスプレイ
  6. XR機器と搭載ディスプレイの市場動向予測
  7. XR機器光学系の分類と構成部品、光学系&採用ディスプレイ年度推移
    1. VR/MR光学系の分類、構成部品、光学系&ディスプレイ年度推移
    2. AR光学系の分類、構成部品、光学系&ディスプレイ年度推移
  8. 最新XR機器の光学系の光学効率の解析
    1. MR機器META Quest 3、Megane X搭載Pancake光学効率解析
    2. AR機器XREAL Air2搭載Birdbath光学効率解析
    3. AR機器VUZIX Z100搭載Waveguide光学効率解析
  9. XR搭載機器の光学効率のまとめとディスプレイとの関係整理
  10. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 小野 記久雄
    株式会社 サークルクロスコーポレーション
    フェローアナリスト (Fellow Analyst)

主催

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