技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粘着剤の基礎知識と評価法

粘着剤の基礎知識と評価法

~くっつく・はがれるがよく分かる / 粘着剤のメカニズムから評価、高機能化まで~
オンライン 開催

視聴期間は2024年6月25日〜7月5日を予定しております。
お申し込みは2024年7月3日まで承ります。

概要

本セミナーでは、粘着剤の基礎から解説し、その機能発現を理解するために必要となる粘弾性や高分子の特徴的な振る舞いについて解説いたします。
また、粘着剤の開発例について解説いたします。

開催日

  • 2024年7月3日(水) 10時00分 2024年7月5日(金) 16時00分

修得知識

  • 粘着剤の基礎
  • 粘着の理論
  • 粘着剤の要求特性
  • 表面張力、相溶性、混合状態等の物理的な事項
  • 粘弾性の基礎と動的な応答
  • 高分子の基礎的事項とその力学特性の温度・時間依存性

プログラム

 粘着剤とは、感圧接着剤 (PSA:Pressure Sensitive Adhesives) とも呼ばれ、一般的な接着剤とはかなり異なる性能を有しています。その特徴を簡単にまとめると以下となります。

  • 手で押さえた程度の弱い圧力により基材に容易に粘着 (タック:ベタベタと引っ付く) する。
  • 時間経過により比較的高い接着力 (特に剪断歪みに対するクリープ耐性) を発揮する。
  • 必要に応じて、再度剥離できる。
     粘着剤の感圧特性は、物理化学で習ったような「表面張力、相溶性」のような特性や、粘弾性特性と呼ばれる高分子材料特有の力学的な応答と強い関係があることが知られています。
     本講座では、まず、粘着剤の基礎について簡単に振り返ることからはじめて、その機能発現を理解するために必要となる粘弾性や高分子の特徴的な振る舞いについて説明を進めます。
     この説明の中で、「なぜ粘着剤は簡単に張り付くのに剥がれにくいのか?」、「なぜ初期のゴム系材料に対してはタッキファイヤーが必須であったか?」等の基本的な疑問に対する物理的な説明を簡単に解説します。最後に、東亞合成が有しているオリゴマー製造技術を軸としたアクリル系粘着材用のタッキファイヤーの設計検討を概観して、開発検討での特性設計の例を用いて話題提供を行います。

  1. はじめに
    1. 理解へのアプローチ
    2. 本講座の進め方
  2. 粘着剤と剥離の基礎
    1. 粘着剤とは
    2. なぜ引っ付いて、剥がすことができるのか?
    3. その要求特性とは?
  3. 「表面張力、相溶性、混合状態の理解」
    1. 表面張力とはなにか?
    2. 相溶性と溶解度パラメタ
    3. 混合状態を自由エネルギーから理解する
  4. 粘弾性について
    1. 粘弾性の基礎
    2. 粘弾性体の動的な応答
    3. 粘弾性スペクトル
  5. 高分子の振る舞いについて
    1. 高分子とは?
    2. 高分子の振る舞いの温度依存性
    3. 高分子の相溶性
  6. タッキファイヤーの働きについて
    1. タッキファイヤーとは?
    2. 粘着特性に対する経験則
    3. タッキファイヤーの添加効果
  7. 東亞合成での実際の開発例
    1. タッチパネル貼合用粘着剤向け新規タッキファイヤーの開発
    2. 評価内容の実例
    3. シミュレーションによる理解

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年6月25日〜7月5日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 粘着剤/粘着テープの必須基礎知識 オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ナノインプリントの基礎と製品応用・最新動向 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/22 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン