技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

水素脆化のメカニズムと評価・解析法、耐水素脆化特性に優れた材料の開発

水素脆化のメカニズムと評価・解析法、耐水素脆化特性に優れた材料の開発

~提唱されている様々な水素脆化のメカニズム、遅れ破壊をはじめとする水素による金属材料の種々の損傷 / 様々な水素脆化特性の評価法、水素脆化の抑制~
オンライン 開催

概要

水素エネルギーの利用拡大に向けた重要な課題の一つとされる「水素脆化」について取り上げ、その克服に向けて、水素脆化の基礎から、水素侵入-水素の拡散・集積-破壊に至るプロセス、水素脆化特性の評価方法、水素の可視化法、水素侵入抑制や応力・組織制御などの材料技術までを詳しく解説いたします。

開催日

  • 2024年5月24日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 水素脆化に関心のある技術者、研究者
  • 鉄鋼材料等の金属材料のメーカー
  • 金属を用いた製品を製造するメーカー

修得知識

  • 水素脆化の基礎
  • 水素脆化の評価法
  • 水素脆化特性の研究や試験に用いられる基盤的な手法や新規な解析手法
  • 水素脆化を抑制するための方策

プログラム

 金属材料中に取り込まれた水素が材料の機械的強度を低下させる「水素脆化」の現象は1世紀半程の昔から知られていた。金属材料の水素脆化感受性はその強度が上がるにつれて高くなることから、ボルトやワイヤなどのインフラ用の材料や自動車用鋼板などの高強度化が進められ、また、脱炭素社会を目指した水素エネルギー利用の要請の高まる中で、材料使用の安心・安全の観点から水素脆化は非常に大きな課題となっている。水素脆化の克服のためには、水素侵入 – 水素の拡散・集積 – 破壊に至るプロセスを理解し、材料の水素脆化特性を適切に評価する方法を開発することが必要不可欠である。またそれをフィードバックし、耐水素脆化特性に優れた材料の開発が望まれる。
 この講演では、ボルトや自動車用鋼板など使用環境中での腐食により取り込まれる水素の影響を考慮した評価法や、水素の挙動を理解するための新規な水素可視化法などの技術、また材料開発に関して解説する。

  1. はじめに
    1. 水素脆化とは
    2. 水素脆化の定義
  2. 水素が関与するさまざまな金属材料の損傷と研究の歴史
    1. 水素が関与する損傷
    2. 水素脆化研究の歴史
  3. 水素脆化プロセス
    1. 水素侵入
    2. 提唱されている水素脆化機構
  4. 水素脆化特性評価法
    1. 暴露試験
    2. 水素チャージ法
    3. 様々な水素脆化特性評価法
    4. 応力と水素量をパラメータとする水素脆化特性評価法
  5. 解析手法
    1. 水素量の定量
    2. 電気化学的水素透過法
    3. 観察手法
    4. 水素可視化法
  6. 耐水素脆化のために
    1. 水素侵入の抑制
    2. 応力の制御
    3. 組織制御
  7. おわりに
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/23 水素サプライチェーンの実用化への取り組みと将来に向けた技術開発シナリオ 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 e-fuelはモビリティー脱炭素化の切り札となるか オンライン
2024/6/10 金属材料の水素脆化メカニズムと抑制手法および分析方法の最新の動向 オンライン
2024/6/20 燃料電池、アンモニア、水素を取り巻く最新動向と今後のビジネス・チャンス オンライン
2024/6/24 アルカリ水電解の原理・特徴から研究開発動向、今後の展望まで オンライン
2024/7/5 金属材料の水素脆性の基礎 オンライン
2024/7/5 グリーン水素・ブルー水素の経済性分析とグリーン水素製造の低コスト化の方法 オンライン
2024/7/8 2050年カーボンニュートラルに向けた水素関連・二酸化炭素資源化関連技術の現状と今後 オンライン
2024/7/9 脱炭素で注目の水素エネルギー: その活用のための「水素取り扱いの基礎」 東京都 会場・オンライン
2024/9/20 カーボンニュートラル (CN) 社会におけるCO2の回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と将来および技術動向 オンライン
2024/9/26 アルカリ水電解の開発状況・課題と国内外の動向 オンライン
2024/10/7 カーボンニュートラル (CN) 社会におけるCO2の回収・利用・貯留 (CCUS) の現状と将来および技術動向 オンライン