技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用

導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用

~電気伝導メカニズム、各導電性高分子の特徴、注目の新しい技術 / FET・有機薄膜太陽電池・熱電変換への応用~
オンライン 開催
  • 受講特典: アーカイブ配信付き (視聴期間: 2024年5月21日〜5月27日を予定)

概要

本セミナーでは、導電性高分子について取り上げ、導電性高分子の種類や伝導メカニズム等の基礎から、測定法 (電気伝導・電気物性) 、新しいドーピング法・高分子とのブレンド/コンポジット・機械的強度の高い足場との化学ブレンド等の注目されている新技術、FET・有機薄膜太陽電池・熱電変換への応用まで、なるべく数式を使わず分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年5月20日(月) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 導電性高分子に関する技術者、開発者
  • これから導電性高分子に携わる方

修得知識

  • 導電性高分子の電気伝導メカニズム
  • PEDOT:PSSなどの個別の導電性高分子の特徴
  • 導電性高分子の注目されている新しい技術

プログラム

 導電性高分子は軽くて電気の流れるプラスチックとして知られ、特に2000年の白川博士のノーベル賞受賞により広く一般の注目を集めた。従来用いられてきたコンデンサーなどの用途に加え、近年では透明電極、帯電防止・電磁シールドなどにも用いられ、特に有機LEDでは正孔輸送層として欠くべからざる材料となっている。こうした導電性高分子の産業界進出には、精巧な合成法の確立やモルフォロジーの正確な理解・制御に加えて、PEDOT:PSSといった安価で高性能な材料開発が大きな役割を果たした。現在も有機薄膜トランジスタ、高分子薄膜太陽電池、有機熱電変換への展開を視野に、高分子ブレンドやドナーアクセプタータイプなどの新しい導電性高分子の開発が進められている。
 こうした導電性高分子の独特な伝導メカニズムの理解、PEDOT:PSSを始めとする各所で活躍する導電性高分子の特徴、高分子ブレンドに代表される最近の研究動向、その応用について概説を行う。

  1. 導電性高分子の基礎
    1. 導電性高分子の種類
    2. 導電性と半導電性
    3. バンド構造と電気伝導性の発現
    4. パイエルス不安定性
    5. ドーピングと導電性
    6. ソリトン・ポーラロン・バイポーラロン
    7. 金属伝導の発現
  2. 測定法
    1. 電気伝導の測定法
    2. 電界効果トランジスタ (FET) の測定法
    3. 一本鎖スケールの電気物性の測定
  3. 導電性高分子の特徴
    1. ポリ (3,4 – エチレンジオキシチオフェン) (PEDOT:PSS) の構造と特徴
    2. ポリ (3 – ヘキシルチオフェン) (P3HT) の構造と特徴
    3. ポリアニリン (PANI) の特徴
  4. 導電性高分子の新しい展開
    1. 新しいドーピング法の開発
    2. 非導電性高分子とのコンポジット
    3. 導電性・非導電性高分子とのブレンド
    4. 機械的強度の高い足場との化学ブレンド
  5. 導電性高分子の応用
    1. FETへの応用
    2. 有機薄膜太陽電池への応用
    3. 熱電変換への応用
    • 質疑応答

講師

  • 下村 武史
    東京農工大学 工学研究院 応用化学部門
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/22 ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂の基礎と応用技術の総合知識 オンライン
2024/5/23 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/5/24 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/5/24 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/5/24 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/24 カーボンナノチューブの基礎とリチウムイオン電池への応用 オンライン
2024/5/28 樹脂成型の知識 オンライン
2024/5/28 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/5/28 絶縁破壊・劣化の基礎、測定・劣化診断と高分子絶縁材料の高機能化 オンライン
2024/5/28 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/5/29 次世代バイオプラスチックの台頭と破壊的イノベーションのすすめ オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2024/5/29 EUVレジスト材料開発と評価・プロセス技術 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 高分子材料の劣化 オンライン
2024/5/30 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/25 導電性接着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/20 導電性ポリマー技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/5 透明導電性フィルム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/3/25 カーボンナノチューブ応用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書