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スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法

スラリーの挙動と制御およびリチウムイオン電池電極スラリー化技術と評価方法

オンライン 開催

視聴期間は2024年4月17日〜26日を予定しております。
お申し込みは2024年4月24日まで承ります。

概要

本セミナーでは、スラリーの基礎から解説し、微粒子分散・凝集の原理、スラリーの評価方法、電池電極をスラリー化する方法などについて解説いたします。

開催日

  • 2024年4月24日(水) 13時00分 2024年4月26日(金) 16時15分

修得知識

  • スラリー調製に関する基礎知識
  • スラリー中の微粒子の挙動に関する基礎知識
  • スラリー評価法の理解とデータの解釈
  • 評価結果をもとにした内部構造の推測
  • スラリーを取り扱うプロセスでのトラブル解決指針
  • キャビテーション技術を利用した分散
  • ハイニッケル系正極活物質の水系スラリー化
  • 燃料電池用スラリーへの適用
  • キャビテーション効果を利用した応用技術

プログラム

第1部 スラリーの挙動と制御技術及びリチウムイオン電池電極への応用

 固液分散系スラリーは非常に幅広い分野で使用されているにもかかわらず、その調製法や評価については、重要視されていない場合があります。重要視されない原因の一つとして、特性評価の解釈があまり知られていないことが挙げられます。スラリーの特性が最終製品の品質と密接な関係にあることは経験的に広く知られてはいるものの、所有する評価装置のみで「なんとなく」評価を行い、毎回近い数値が出れば良いというような使い方に留まり、結局はプロセスごとに試行錯誤を繰り返すことも少なくありません。一方で、経験や評価法を利用して調製法を確立したはずなのに、日によって全く異なる特性を持つスラリーができ上がるという、ある種「生もの」のような取り扱いの難しさが出ることもあります。
 セミナーでは、スラリーの取り扱いの基礎から、スラリー中の微粒子の分散制御、そして分散状態の評価について解説を行ったのち、リチウムイオン電池電極スラリー評価を例として、実スラリーの評価例を解説します。

  1. スラリーに関する基礎知識
    1. スラリーとは?
    2. 微粒子をスラリーとして取り扱う理由とトラブル発生要因
  2. 液中微粒子の分散・凝集の原理
    1. 粒子表面と媒液の親和性
    2. 粒子間相互作用 (DLVO理論)
    3. 高分子分散剤の添加
  3. 様々なスラリー評価法とその特徴
    1. スラリーの流動特性評価
    2. スラリー中微粒子の沈降堆積挙動と充填特性評価
    3. その他の評価法
  4. スラリー評価の実例
    1. 非水系スラリーの評価 (リチウムイオン二次電池電極材料を例として)
    2. 多成分系スラリーの評価 (リチウムイオン二次電池電極材料を例として)
  5. まとめ

第2部 キャビテーションを利用した高速分散装置による電池電極スラリー化技術及び他の応用

〜Lib電極:黒鉛、LFP、LMFP、ハイニッケル活物質、燃料電池用〜

 キャビテーション効果を利用した高速分散装置の紹介とLib高容量正極活物質として注目されているNCM、NCAなどのハイニッケル活物質の水系化技術、燃料電池用スラリー調整及びその他の応用例について報告する。

  1. 現状のLibスラリー製造の問題点
    • 現状のスラリー製造装置と課題点
  2. 高速スラリー化のためのイノベーション
    • キャビテーション効果による分散機構について
    • 高速分散装置の特長と用途
  3. 難溶解性高分子 (CMC) の水への溶解
  4. 負極スラリー (黒鉛/CNT) の高速スラリー化
  5. LiFePO4、LiMn0.8Fe0.2PO4の水系スラリー化
  6. 炭酸ガスを利用によるハイニッケル系正極水系スラリー化
    • ハイニッケル系正極活物質の問題点
    • 中和剤としての炭酸ガスの利用について
    • 有機系のゲル化防止対策としての炭酸ガスの利用
  7. 燃料電池用スラリーへの応用
  8. キャビテーション効果を利用したプラズマ発生装置について
  9. まとめ

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • 視聴期間は2024年4月17日〜26日を予定しております。
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