技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチックの難燃化技術

プラスチックの難燃化技術

~各熱可塑性樹脂の難燃化技術~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、各難燃剤による難燃化メカニズム、市販の難燃剤の種類・特徴、及び各樹脂への配合処方などを中心に詳細に解説いたします。

開催日

  • 2024年4月12日(金) 13時00分 16時00分

プログラム

 本セミナーでは、熱可塑性樹脂の難燃化に取り組む研究開発担当者に向けて、各難燃剤の難燃メカニズム、各樹脂の熱分解・燃焼挙動からの難燃化の考え方、難燃剤の選定方法、及び難燃化処方例などについて解説する。特に、第3章の「各樹脂の難燃化方法」の解説に時間を割く予定である。ここでは、樹脂別に国内で購入可能な難燃剤を使用した難燃処方例等を紹介する。

  1. プラスチックはなぜ燃える?
    1. 燃えるメカニズム
      1. ロウソクの例
      2. プラスチックの例
    2. 分解ガスの燃焼反応
  2. プラスチックを燃えにくくするには?
    1. 難燃性試験方法
      1. UL94V試験
      2. 酸素指数試験
      3. コーンカロリー試験
    2. 各難燃剤の難燃メカニズム
      1. リン系難燃剤 (固相リン炭化断熱層形成 – 難燃効果の例)
      2. 臭素系難燃剤 (気相ラジカル補足 – 難燃効果の例)
      3. 金属水酸化物系難燃剤 (固相吸熱 – 難燃効果の例)
      4. スルホン酸塩/シリコーン系難燃剤 (固相樹脂架橋炭化断熱層形成 – 難燃効果の例
      5. ラジカル発生剤・捕捉剤 (ドリップ促進+気相ラジカル補足難燃効果の例)
    3. 各難燃剤の特徴まとめ
    4. 各難燃剤の用途例
    5. 難燃コンパウンドの現状と課題
      1. 難燃コンパウンドの生産量、特徴と用途
      2. 各樹脂への難燃剤適応例と課題
    6. プラスチックの難燃化における難燃剤選定の基本的な考え方
      1. 難燃性樹脂組成物の開発設計プロセス
      2. 環境規制、用途、難燃性試験の観点からの難燃剤の選定
      3. 樹脂と難燃剤の分解温度からの難燃剤の選定
      4. 相溶性、分散性からの難燃剤の選定
      5. その他
  3. 各樹脂の難燃化方法
    1. ポリオレフィン (PP、PE)
      1. ポリオレフィンの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリオレフィンに合った難燃剤の選定
      3. ポリリン酸アンモニウム/助剤 系
      4. リン酸アミン塩 複合 系
      5. リン酸エステル/助剤 系
      6. ホスホネート型リン系難燃剤/窒素系ラジカル発生剤 系
      7. 水酸化マグネシウム又はアルミニウム/助剤 (タルク、赤リン、ナノクレイなど) 系
      8. 臭素系難燃剤 系
    2. ポリスチレン (GPPS、HIPS、ABS)
      1. ポリスチレンの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリスチレンに合った難燃剤の選定
      3. HIPS/PPE/リン酸エステル系
      4. HIPS/PPE/ホスホネート型リン系難燃剤系
      5. HIPS/フェノール樹脂/赤リン系
      6. HIPS、ABS/赤リン/膨張黒鉛系
      7. ABS/リン酸エステル系
      8. ABS (共重合) /リン酸エステル系
      9. ABS、HIPS/リン酸エステル/次亜リン酸アルミニウム塩系
      10. HIPS、GPPS/NOR型HALS系難燃剤/リン系難燃剤系
      11. HIPS/St – 不飽和カルボン酸共重合体/リン系難燃剤系
      12. HIPS、ABS/臭素系難燃剤系
    3. ポリカーボネート (PC、PC/ABS)
      1. ポリカーボネートの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリカーボネートに合った難燃剤の選定
      3. PC/シリコーン系難燃剤/有機スルホン酸塩 系
      4. PC、PC/ABS/リン酸エステル 系
    4. ポリアミド (ナイロン6、66、6T)
      1. ポリアミドの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリアミドに合った難燃剤の選定
      3. ナイロン6、66/メラミンシアヌレート 系
      4. ナイロン66/ポリリン酸メラミン/GF 系
      5. ナイロン66/有機ホスフィン酸金属塩/GF 系
      6. ナイロン66/有機ホスフィン酸金属塩/ポリリン酸メラミン・亜鉛/GF 系
      7. ナイロン6、66/赤燐 系
      8. ナイロン6、66、6T/ポリマー型臭素系難燃剤 系
    5. ポリエステル (PET、PBT、PLA)
      1. ポリエステルの燃焼挙動、熱分解挙動
      2. ポリエステルに合った難燃剤の選定
      3. PET、PBT/メラミンシアヌレート 系
      4. PET、PBT/赤燐 系
      5. PBT/有機ホスフィン酸金属塩/GF 系
      6. PBT/有機リン系難燃剤 系
      7. PLA/SiO2 – MgO
      8. PET、PBT/ポリマー型臭素系難燃剤
  4. 添付資料
    1. 各難燃剤の御紹介
    2. 各難燃剤のお問合せ先

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 36,000円(税別) / 39,600円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,000円(税別) / 39,600円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/8 高分子の接着性改善と表面処理、界面の構造評価技術 オンライン
2024/5/9 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/5/10 熱分析の基礎と測定・解析技術 オンライン
2024/5/10 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/5/10 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/13 車載用プラスチックの基礎と最新動向 オンライン
2024/5/14 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2024/5/14 ブリードアウトの発生メカニズムと制御、測定法 オンライン
2024/5/14 熱可塑性エラストマー (TPE) の基礎と生分解性TPEの開発 オンライン
2024/5/15 高分子の結晶化、結晶高次構造の制御、分析解析、その応用 オンライン
2024/5/15 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2024/5/15 UV硬化樹脂における硬化不良対策と硬化状態の測定・評価 オンライン
2024/5/16 二軸押出機による混練技術とプロセス最適化 オンライン
2024/5/16 高分子材料における添加剤の基礎知識と分析法、変色の特徴と分析技術 オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/20 廃プラスチックの最新リサイクル技術の動向 オンライン
2024/5/20 導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用 オンライン
2024/5/21 高分子材料のモノマー化、解重合反応とケミカルリサイクルの動向 オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン

関連する出版物