技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

スラリー調製・分散評価の要点

スラリー調製・分散評価の要点

~スラリー中の粒子分散・凝集状態を的確に評価し適切に制御するためには~
オンライン 開催

このセミナーは2023年9月に開催したセミナーのオンラインセミナー:オンデマンド配信です。
オンラインセミナーは、お申し込み日より10営業日間、動画をご視聴いただけます。
お申込は、2024年1月30日まで受け付けいたします。
(収録日:2023年9月25日 ※映像時間:約4時間45分)

概要

本セミナーでは、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために必要な考え方の基礎と、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術を解説し、それらを実プロセスに応用した例を紹介いたします。

開催日

  • 2024年1月30日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • スラリーを取り扱う技術者、研究者
    • 医薬品
    • 化粧品
    • 電池
    • セラミックス
    • 食品 など

修得知識

  • スラリー中の粒子分散・凝集現象に関する基礎知識
  • スラリー中の粒子分散・凝集状態評価技術
  • スラリー中の粒子分散・凝集状態と製品特性の関係

プログラム

 スラリーは、セラミックス、電池材料、化粧品、医薬品、食品など幅広い産業分野で使われている。スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御することではじめて所望の特性を有する製品を製造することができる。しかしながら、スラリー調製条件の最適化は未だに技術者の勘と経験に頼る試行錯誤的な方法で行われていることが多い。スラリー調製を難しくしている根本的な要因の1つは、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に評価できていないことがあげられる。
 そこで、本講座では、スラリー中の粒子分散・凝集状態を適切に制御するために必要な考え方の基礎と、粒子分散・凝集状態を的確に評価できる技術を解説し、それらを実プロセスに応用した例を紹介する。

  1. イントロダクション
    1. スラリー評価の前に知っておきたいこと
    2. なぜスラリー評価が必要なのか?
  2. 液中粒子の分散・凝集を支配する因子
    1. DLVO理論
    2. 非DLVO力
  3. スラリーの流動性評価
    1. 流動挙動の種類
    2. 流動性評価法
    3. 流動性評価の実例
    4. 見かけ粘度の測定で注意すべきこと
  4. スラリー中の粒子集合状態評価技術
    1. 重力沈降,遠心沈降試験
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    2. 静水圧測定法
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    3. ナノ粒子の分散・凝集状態評価 (浸透圧測定法)
      1. 測定原理及び実験方法
      2. 測定結果の実例
    4. 希薄系での直接観察
    5. 粒子の濡れ性評価と分散試験結果の比較
  5. スラリー評価の実プロセスへの応用例
    1. 噴霧乾燥 (スプレードライ)
      • 中実球形顆粒を作るにはスラリーはどう調製すればよいか?
    2. チタン酸バリウム (シート成形)
      • 最も緻密な成形体は最も見かけ粘度が低いスラリーから得られるのか?
    3. シート成形と鋳込み成形の比較
      • 同じ湿式成形、同じスラリーを使えばよい製品が得られるのか?
    4. スラリーの経時変化
      • スラリーは作ってすぐ使うのか、それとも、しばらく置いておくのか?
    5. リチウムイオン電池正極用スラリー
      • 多成分粒子スラリーの分散・凝集をどのように考えたらよいのか?
  6. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 森 隆昌
    法政大学 生命科学部 環境応用科学科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,700円 (税別) / 38,170円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,700円(税別) / 38,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

オンデマンドセミナーの留意点

  • 申込み後、すぐに視聴可能なため、本セミナーのキャンセルは承りかねます。 予めご了承ください。
  • 録画セミナーの動画をお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 3営業日後までに、メールをお送りいたします。
  • 視聴期間は申込日より10営業日の間です。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • 動画視聴・インターネット環境をご確認ください
    • セキュリティの設定や、動作環境によってはご視聴いただけない場合がございます。
    • サンプル動画が閲覧できるかを事前にご確認いただいたうえで、お申し込みください。
  • 本セミナーの録音・撮影、複製は固くお断りいたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン
2024/6/5 プラズマCVDによるナノ・微粒子材料の作製技術とプロセスモニタリング オンライン
2024/6/5 撹拌・混合の基礎と最適化・設計およびスケールアップからトラブル対策まで オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/6 乳化・懸濁重合の反応機構と装置設計、重合反応の制御 オンライン
2024/6/7 xEV用リチウムイオン電池の輸送規則 オンライン
2024/6/11 リチウムイオン電池の基礎と性能・安全性評価手法 オンライン
2024/6/12 EV用リチウムイオン電池および全固体電池のリサイクル オンライン
2024/6/13 微粒子分散系のレオロジー オンライン
2024/6/14 スラリー調製及び評価の基礎 オンライン
2024/6/14 粉体によるトラブルの実際と対策の実務 オンライン
2024/6/14 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/6/14 バッテリマネジメントシステムの基礎とバッテリパックの設計手法 オンライン
2024/6/17 リチウムイオン電池の開発方向性と寿命・SOH推定の考え方 オンライン
2024/6/18 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/19 電気化学測定の基礎と実験データの解釈のポイント オンライン
2024/6/19 電気自動車におけるバッテリーマネジメントの基礎知識 オンライン
2024/6/21 粉体の取り扱いとトラブル対策 オンライン
2024/6/21 分散剤の使い方、選択と配合技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/1/31 溶解度パラメータ (SP値・HSP値) の求め方と微粒子の分散安定化への活用術
2019/11/29 リチウムイオン電池の分析、解析と評価技術 事例集
2019/10/31 粉体の上手な取り扱い方とトラブルシューティング
2019/9/20 2019年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2019/5/24 2019年版 蓄電池・キャパシタ市場の実態と将来展望
2019/4/1 車載用LIBの急速充電性能・耐久性と市場
2019/2/22 2019年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 複雑高分子材料のレオロジー挙動とその解釈
2018/10/31 リチウムイオン電池における高容量化・高電圧化技術と安全対策
2018/8/1 全固体リチウムイオン電池の展望
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2018/2/26 再生可能エネルギーと大型蓄電システムの技術と市場
2018/2/23 2018年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2017/11/30 次世代電池用電極材料の高エネルギー密度、高出力化
2017/8/25 2017年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2017/4/27 実務対応・LiBの規格と安全性試験のEV対応 2017
2017/3/10 ZEV規制とEV電池テクノロジー
2017/2/28 全固体電池のイオン伝導性向上技術と材料、製造プロセスの開発
2017/2/24 2017年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望