技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

発酵における適切な微生物培養/評価法とスケールアップにむけた検討

発酵における適切な微生物培養/評価法とスケールアップにむけた検討

オンライン 開催

開催日

  • 2023年7月7日(金) 10時30分 16時45分

プログラム

第1部 微生物の管理・評価培養条件設定のコツとトラブル対策

(2023年7月7日 10:30〜12:30)

 微生物プロセスの開発において、培養工程を最適化し生産性を最大化することは、開発の成否に関わる重要なポイントのひとつである。培養工学的な研究を立ち上げる上で、対象微生物の管理方法、評価系、培養条件等を適切に設定する必要がある。
 本セミナーでは、培養工学研究の立ち上げ段階でのよくあるトラブルを例に挙げ、その対策や調査方法などを紹介します。

  1. 微生物ストック方法
    • 凍結保存
    • 継代培養
    • 前培養プロファイルと継代タイミング
  2. 培養方法
    • 小スケール培養
    • 通気攪拌槽による培養
  3. 評価系
    • 微生物量の推定
    • 機器分析
  4. 培地の設計
    • 天然培地と合成培地
    • 主要構成要素
    • 培地の調合方法
    • 培地設計の課題
    • 培地分析法
    • 機械学習や統計学を用いた設計手法
  5. 通気攪拌槽による培養
    • 回分培養
    • 流加培養
    • 質疑応答

第2部 超音波による乳酸発酵モニタリングへの応用

(2023年7月7日 13:30〜15:00)

 発酵工程は、滴定酸度や硬度で管理される。製造中の製品パッケージやタンクの外から発酵過程を非侵襲的にモニタリングすることができれば、安定した品質の製品製造可能になる。当研究室では、凝乳過程における超音波位相速度の変化をカゼインの物性変化の観点から実験的に検討してきた。
 本講演では、乳酸発酵中のpH変化による凝乳過程を超音波位相速度から実時間モニタリングする方法について解説する。

  1. 超音波・音響法による食品製造プロセスのモニタリング
    1. 超音波法,音響法の概説
    2. 速度利用と周波数利用の違い
    3. 位相速度と群速度
    4. 超音波測定系のハードウエア・ソフトウエア概説
  2. 位相速度による相変化評価
    1. 冷凍食品モデル氷結率の推定
    2. 乳酸発酵による凝乳過程における位相速度変化
    3. 凝乳酵素による凝乳過程における位相速度変化
  3. 凝乳過程の位相速度は何を捉えているのか?
    1. たんぱく質溶液の密度・圧縮率と位相速度の関係
    2. 乳酸発酵過程の位相速度とたんぱく質溶液の物性
    3. 酵素による凝乳過程の位相速度とたんぱく質溶液の物性
    • 質疑応答

第3部 デジタル技術を活用したアミノ酸発酵プロセスの開発とスケールアップへの期待

(2023年7月7日 15:15〜16:45)

 発酵プロセスでは、発酵槽からリアルタイムで培養データを取得し、操作条件を適切に調節することで、目的物質の効率的な生産が期待できる。しかし、インラインセンサーが限られていることや、プロセスを適切に表す変数の選択が問題であるなどの理由で容易ではない。そこで、人工知能などの最新のデジタル技術を活用した、計装・制御技術の開発が注目されている。
 本講演では、アミノ酸発酵を対象としたラボや商業スケールでの開発事例を紹介し、社会実装に向けたスケールアップの課題、将来の発酵生産の在り方について解説する。

  1. 発酵の計測と制御
    1. 従来の技術
      • 計測技術
      • 制御技術
    2. 最新のデジタル技術の活用
  2. アミノ酸発酵を対象とした開発事例
    1. アミノ酸の製造方法
    2. 計測技術の開発
      • ハードセンサー
      • ソフトセンサー
    3. 制御技術の開発
      • 制御のコンセプト
      • 統計モデルを用いた制御技術
  3. 今後の展開
    1. 社会実装に向けた課題
    2. 将来の発酵工場
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/5 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/6/5 mRNA/核酸用DDS技術におけるLNP設計・調製とLNP製剤の品質評価法 オンライン
2024/6/7 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/6/11 細胞医薬品の開発動向と実用化に向けた課題解決 東京都 オンライン
2024/6/12 再生医療等製品/細胞加工物の製造管理・品質管理におけるGCTP省令等ハード・ソフトの要求事項及び手順書を含むドキュメントの作成 東京都 会場・オンライン
2024/6/12 GCTPに対応した再生医療等製品の品質マネジメントシステム構築 東京都 会場・オンライン
2024/6/13 滅菌製品の微生物 (バイオバーデン) 測定試験の基礎およびバリデーション要求と管理要求対応のポイント オンライン
2024/6/14 微細藻類・海洋微生物の燃料・素材等への応用と最新動向 オンライン
2024/6/19 バイオフィルムの制御・評価・対策技術および最新の研究動向 オンライン
2024/6/21 微細藻類・海洋微生物の燃料・素材等への応用と最新動向 オンライン
2024/6/24 化粧品技術者に求められる微生物保証の基礎知識と理想的な防腐剤・殺菌剤の使用 オンライン
2024/6/24 GCTPに対応した再生医療等製品の品質マネジメントシステム構築 オンライン
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/6/25 バイオフィルムの制御・評価・対策技術および最新の研究動向 オンライン
2024/6/27 新規モダリティ医薬の市場規模/薬価/売上予測と事業性評価 オンライン
2024/6/27 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/3 化粧品技術者に求められる微生物保証の基礎知識と理想的な防腐剤・殺菌剤の使用 オンライン