技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エンジンの熱効率向上に関する研究動向と熱損失・摩擦損失の低減およびそのための計測技術

エンジンの熱効率向上に関する研究動向と熱損失・摩擦損失の低減およびそのための計測技術

~熱損失・摩擦損失に関する現象理解と解析モデル検証のための計測技術 / エンジン・各種機械要素部品に適用できる薄膜センサの開発と適用例~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、熱損失・トライボロジーの基本現象から、損失低減に関する最新の研究動向まで解説いたします。

開催日

  • 2019年9月27日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 熱損失・トライボロジーの基礎
  • ガソリン・ディーゼルエンジンの熱効率向上に欠かせない熱損失と摩擦損失の低減
  • 内燃機関の計測技術、最新の研究動向
  • 高効率エンジンに向けた検証技術とその課題

プログラム

 内燃機関は更なる電動化が進んでも自動車 (バス・トラック・建設機械も含む) の主要な動力源である。動力源としての「熱効率の向上」は大命題であり、燃焼エネルギーの有効利用、更なる損失低減が重要である。設計に役立つ解析モデルの開発も重要度を増す一方、その検証技術も非常に重要となっている。
 ここでは熱損失と摩擦損失に関する現在の研究動向、実働エンジンでの摩擦計測法や薄膜型温度センサによる燃焼室壁面の熱流束の実測手法および、解析モデルと実測値の比較例を紹介する。また、エンジンはもとより機械のしゅう動部の面圧分布・ひずみ分布・瞬時温度分布や2面間のギャップを計測できる厚さ数ミクロンの薄膜センサの製作法や構造及び機械部品での実測事例を紹介する。

  1. はじめに
    • エンジンの熱効率向上に関する2019年度の研究動向について
  2. 熱損失に関する基本現象
    1. 伝熱のメカニズム
    2. 熱伝導・熱伝達・熱放射の基本現象
    3. エンジンの熱損失に関する基本現象
  3. トライボロジーに関する基本現象
    1. 摩擦の基本現象
    2. 摩耗の基本現象
    3. 焼付きの基本現象
    4. 潤滑油の種類と役割
    5. エンジンのしゅう動面に起こる基本事象
  4. 熱損失に関する現象とこれを“はかる”薄膜センサ技術
    1. 燃焼室壁面の瞬時温度測定の事例 (計測実例の経緯)
    2. 熱流束センサの種類と計測システムの留意点
    3. センサの設置方法の事例
    4. 熱流束評価の留意点
  5. 摩擦損失・トライボロジー現象とこれを “はかる” 技術
    1. ピストン・ピストンリング – シリンダ系 (実機実働中の摩擦評価)
    2. クランク-軸受系 (摩擦・焼き付き)
    3. 摩耗性状・焼付き現象の計測事例
    4. 焼付きリスクも見据えたしゅう動面の計測と課題
    5. 解析モデルとの検証事例
  6. 各種機械要素部品やエンジンへの薄膜センサの開発手法とその適用事例
    1. 製作装置
    2. 設計手法
      • 圧力
      • 温度
      • ひずみ
      • ギャップ
    3. 計測システム
    4. 校正方法や留意点
    5. 解析モデルとの検証事例
  7. 熱損失及び摩擦損失低減のための課題
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 三原 雄司
    東京都市大学 工学部 機械工学科 内燃機関工学研究室
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/13 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/17 高分子材料のトライボロジー: トライボロジーの基礎から摩耗・摩擦低減技術の手法と特徴まで オンライン
2024/5/21 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/5/23 電子機器の熱設計、熱対策 オンライン
2024/6/4 Excelを用いて体験する伝熱工学 オンライン
2024/6/4 摩擦振動と異音の発生メカニズムと抑制・対処方法 オンライン
2024/6/7 CASE実現のための車載機器の熱対策と冷却技術の具体的実践技術 オンライン
2024/6/13 トライボロジーの基礎、メカニズムと表面分析 オンライン
2024/6/17 中高温用蓄熱技術の最前線 オンライン
2024/6/19 半導体パッケージの伝熱経路、熱モデルと熱設計・シミュレーション技術 オンライン
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/7/2 半導体パッケージの伝熱経路、熱モデルと熱設計・シミュレーション技術 オンライン
2024/7/10 EVにおける車載機器の熱対策 オンライン
2024/7/12 フォノンエンジニアリングの基本的な考え方、熱伝導率の制御や測定、その応用 オンライン
2024/7/18 自動車における熱マネジメント技術と求められる技術・部品・材料 オンライン
2024/7/31 半導体の伝熱構造・熱設計 オンライン