技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

粉体・粒子を上手に密充填するために

粉体・粒子を上手に密充填するために

~粒子径、粒度分布、粒子形状、表面状態を制御して密充填する~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、粉体や粒子を密充填するため、粒子径、粒度分布、粒子形状、粒子の表面状態などを、どのように制御すれば良いのかを実験データ、シミュレーション結果や計算モデルなどを使って分かりやすく解説いたします。
また、粒度分布の評価、表面状態の影響についても解説いたします。

開催日

  • 2017年5月26日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 微粒子・粉体に関連する技術者
    • 医薬品
    • 食品
    • 化粧品
    • セラミックス
    • トナー
    • 肥料
    • 化学原料
    • 電子材料
    • 金属材料
    • 電池材料
    • 粉末治金 など
  • 微粒子・粉体を扱う入門者、初心者、これから粉体を扱う方

修得知識

  • 粒子充填の制御・調整の基礎
  • 構成粒子の物性と粒子充填への影響

プログラム

 粉粒体は原料、中間製品、製品として産業界で幅広く用いられている形態であるが、固体、液体とも異なる独特な特性を示し、その計測や制御は必ずしも容易ではない。また、大学などで粉粒体工学を学んだことがある技術者・研究者はほとんどおらず、十分な知識がない状態で経験的に取り組んでいるのが実情である。
 そこで、本セミナーでは粒子径分布や粒子形状の測定法や評価法を解説し、充填性・流動性へどのような影響を与えているのか、密充填や良好な流動性確保にはこれらをどのように制御すれば良いのかについてモデル計算結果、シミュレーション結果、実験結果に基づき解説する。
 また、X線マイクロCTスキャンを用いた粉粒体層内部の非破壊観察や計測についても説明する。

  1. 粒子充填と粒子物性
    1. 粉体や微粒子の特徴と物性
    2. 充填状態の定量的表現法
    3. 充填に関係する粒子物性
  2. 充填性に対する粒子径の影響
    1. 粒子充填時に働く力のバランス
    2. 付着力と自重の関係
    3. 粒子間付着力に及ぼす粒子径の影響
    4. 限界粒子径とRollerの式
  3. 充填性に対する粒子径分布の影響
    1. 大小2成分充填時の空間率を表すFurnasの式
    2. 粒子径分布から空間率を推定する鈴木のモデル式
    3. 最密充填を得るためにはどのような粒子径分布が良いのか?
    4. 粒子の付着性によって最密充填を与える粒子径分布はどう変化するか?
  4. 充填性、流動性に対する粒子形状の影響
    1. 粒子形状の定量的表現法
    2. 粉砕方法による粒子形状の違い
    3. 粉体層剪断試験と流動性指数
    4. 粒子形状と粉体の充填性、流動性との関係
  5. 充填性、流動性に対する表面状態の影響
    1. メカノケミカル反応による粒子表面の疎水化
    2. 充填性、流動性に及ぼす粒子表面疎水化の影響
  6. X線マイクロCTスキャン装置を用いた粉粒体充填状態の可視化
    1. 充填層内部の空間率分布
    2. 充填方法の違いの影響
    3. 粒子配列に及ぼす容器壁面の影響
    • 質疑応答

講師

会場

大田区産業プラザ PiO

6F D会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/13 微粒子分散系のレオロジー オンライン
2024/6/14 粉体によるトラブルの実際と対策の実務 オンライン
2024/6/14 スラリー調製及び評価の基礎 オンライン
2024/6/14 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン
2024/6/18 ナノカーボン材料 (カーボンナノチューブ・グラフェン) の分散技術・凝集制御における物理化学の基礎と分散状態の観察・評価 オンライン
2024/6/21 粉体の取り扱いとトラブル対策 オンライン
2024/6/25 粉体・粒子を密充填するための粒子径分布、粒子形状、表面状態の制御 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/27 微粒子・ナノ粒子の基礎と応用 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 乳化・分散・攪拌の基礎と操作およびスケールアップ 大阪府 会場
2024/6/28 コナ (粉体) の固結メカニズムと評価・対策法 東京都 会場
2024/6/28 乳化重合・懸濁重合の重合反応の制御と機能性微粒子の合成 オンライン
2024/6/28 ふるい分け操作の最適化とトラブル対策および応用技術 オンライン
2024/7/8 SP値・HSP値 (溶解性パラメータ) の考え方、測り方、各種材料分野での活用法 オンライン
2024/7/9 機能性単分散ナノ粒子の実用化合成技術とその展開 オンライン
2024/7/9 粉体・粒子を密充填するための粒子径分布、粒子形状、表面状態の制御 オンライン
2024/7/11 最適造粒・打錠プロセスの基礎と効率的なスケールアップならびにトラブル対策 東京都 会場・オンライン
2024/7/17 金属ナノ粒子・微粒子 徹底解説 オンライン
2024/7/18 DLVO理論に基づくゼータ電位の理解と活用法 会場・オンライン
2024/7/23 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的に活用するための必須知識 オンライン