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固体材料の熱膨張:メカニズムと制御・測定の要点

低熱膨張複合材料開発に活かす

固体材料の熱膨張:メカニズムと制御・測定の要点

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、熱膨張の基礎から解説し、熱膨張制御・熱膨張測定のポイント、熱膨張の原因と対策、未然防止策、負熱膨張材料を用いた熱膨張可変複合材料の合成法について詳解いたします。

開催日

  • 2015年9月10日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 熱膨張評価、熱膨張制御に関連する技術者、管理者、品質担当者
    • 複合材料
    • 半導体封止材料
    • 電子機器、電子デバイス など
  • 熱膨張の低減が求められる技術者
    • 高分子材料
    • 繊維
    • 高分子系複合材料 など
  • 材料学・物理学的な基礎知識を再確認したい方
  • 負熱膨張材料について関心にある方

修得知識

  • 熱膨張制御・熱膨張測定の基礎知識
  • 固体材料の物理的性質
  • 負熱膨張の機構と材料
  • 固体材料の熱膨張評価手法
  • 複合材料の熱膨張設計・解析法
  • 負熱膨張材料を用いた熱膨張可変複合材料の合成法
  • 熱膨張制御の研究動向

プログラム

 固体材料の熱膨張制御を行う際に必要となる材料学的基礎を修得します。無機固体を中心に、固体の成り立ちや熱膨張をはじめとする物理的性質、熱膨張の評価法を解説します。
 金属や樹脂など様々な材料の熱膨張を制御する目的で、「温めると縮む」負熱膨張材料を熱膨張抑制剤として含有する複合材料が検討されています。この負熱膨張材料については、近年進展がめざましく、従来材料の数倍から十倍大きな負熱膨張を示す新規材料も見つかっています。これら負熱膨張材料について、その材料群とメカニズムを詳しく紹介します。また、これら負熱膨張材料を熱膨張抑制剤として含有する熱膨張可変複合材料について、実例をもとに、材料設計に必要な複合則や複合化で実現される機能、今後の課題などを解説します。

  1. 固体の熱膨張
    1. 固体の成り立ちと物理的性質
      1. 結晶とその電子状態
      2. 固体の物理的性質
    2. 格子振動と熱膨張
      1. 結晶における格子振動
      2. 熱膨張の起源
      3. 熱膨張の評価
  2. 負の熱膨張: その機構と材料
    1. 強固な共有結合
      1. 珪素酸化物群
      2. タングステン酸ジルコニウム
      3. シアン化物
    2. 電荷移動
      1. ペロフスカイト型ビスマスニッケル酸化物
    3. 磁気体積効果
      1. インバー合金
      2. 逆ペロフスカイト型マンガン窒化物
    4. 強誘電性
      1. ペロフスカイト型チタン酸化物
  3. 固体材料の熱膨張制御
    1. 複合則
      1. ROMとTurnerの極限
      2. より実際的なモデル
      3. 複合材料における熱膨張: 実例
    2. 負熱膨張材料による熱膨張制御
      1. 金属複合材料
      2. 樹脂複合材料
      3. マンガン窒化物を用いた熱膨張可変複合材料
    • 質疑応答

講師

  • 竹中 康司
    名古屋大学 大学院 工学研究科 応用物理学専攻
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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