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金属・ガラス・セラミックス・プラスチックの破面観察・破損解析手法とその事例

金属・ガラス・セラミックス・プラスチックの破面観察・破損解析手法とその事例

目次

第1章 金属材料の強度特性と破面観察・解析の手法

1節 疲労破面の特徴とその見方
  • 1.はじめに
  • 2.観察方法
  • 3.疲労破面の特徴 (マクロ観察)
  • 4.疲労破面の特徴 (ミクロ観察)
  • 5.その他に関連する破面
  • 6.ボルトの疲労破壊
2節 破面のマクロ観察と解析
  • 1.はじめに
  • 2.マクロ観察での破損原因推定
    • 2.1 疲労破壊
    • 2.2 応力腐食割れ
    • 2.3 延性破壊
    • 2.4 脆性破壊
    • 2.5 水素脆性 (遅れ破壊)
  • 3.マクロ観察でのき裂進展方向および起点位置の推定
    • 3.1 ビーチマーク
    • 3.2 ステップ (ラチェット模様)
    • 3.3 放射状模様
    • 3.4 最終破断部
    • 3.5 負荷状況の推定
  • 4.破面マクロ観察の例
    • 4.1 応用集中部で破断した回転軸の破面観察
    • 4.2 ステンレス配管溶接部近傍に生じたき裂
    • 4.3 締結後に破断が確認されたボルト
3節 ミクロ観察と破面解析
  • 1.ミクロ観察とは
  • 2.ミクロ観察に必要な機器と特徴
    • 2.1 走査型電子顕微鏡 (SEM)
    • 2.2 共焦点型レーザー顕微鏡 (LSM)
    • 2.3 SEMとLSMの長所と短所
  • 3.ミクロ観察の代表的な例
    • 3.1 非時間依存型破壊 (静的・準静的破壊)
    • 3.2 時間依存型破壊
4節 事故事例と破面解析事例
  • 1.日航ジャンボ旅客機隔壁の破損
    • 1.1 事故状況
    • 1.2 原因究明
    • 1.3 対策技術
  • 2.半導体パッケージのはく離、レジン割れ
    • 2.1 接着界面損傷の事例
    • 2.2 接着端応力特異場パラメータによるはく離発生評価
    • 2.3 はく離端応力特異場パラメータによるはく離進展評価
    • 2.4 応力特異場パラメータによるレジン割れ発生評価
    • 2.5 破壊力学パラ、エータによるレジン割れ進展評価
    • 2.6 まとめ
  • 3.H-ⅡとケットLE-7エンジン水素ターボポンプ
    • 3.1 事故状況
    • 3.2 原因究明 (基礎技術、流体振動)
    • 3.3 対策技術 (基礎技術、流体振動)
  • 4.タービン発電機ロータのフレッティング疲労
    • 4.1 事故状況
    • 4.2 原因究明
    • 4.3 対策技術
  • 5.蒸気タービン長翼取付のフレッティング疲労
    • 5.1 事故状況
    • 5.2 原因究明

第2章 ガラスの強度特性と破面観察・解析の手法

1節 ガラスの破壊特性とフラクトグラフィ
  • 1.はじめに
  • 2.脆性と延性
  • 3.応力と応力集中
  • 4.応力拡大係数
  • 5.破壊靭性値
  • 6.ガラスの疲労
  • 7.ガラスのフラクトグラフィの歴史
  • 8.超音波フラクトグラフィ
  • 9.押し込み誘起クラック
  • 10.おわりに
2節 ガラス製品の破面調査と破損事例について
  • 1.独立行政法人製品評価技術基盤機構の事故情報収集制度について
  • 2.破損事故調査の手順
    • 2.1 使用機器等
    • 2.2 事故状況の把握と破片の回収
    • 2.3 破損品の復元と起点探索
    • 2.4 ガラスの破損原因の推定について
  • 3.事故調査事例
    • 3.1 ソーダ石灰ガラスが使用されている製品での事故事例
    • 3.2 強化ガラスが使用されている製品での事故事例

第3章 セラミックスの強度特性とフラクトグラフィー

  • 1.はじめに
    • 1.1 セラミックスの特性と結合様式
    • 1.2 セラミックスの結晶構造
    • 1.3 セラミックスと岩石の関係
  • 2.自然界に於ける岩石の破面
    • 2.1 岩石の破面
    • 2.2 岩石の磨耗面と圧縮破面
    • 2.3 破壊の制御による石器の製造
  • 3.セラミックスの強度特性と破壊形態
    • 3.1 応力状態による巨視的破壊形態の相違
    • 3.2 引張り強さの破壊力学モデル
    • 3.3 圧縮強さの破壊力学モデル
    • 3.4 圧縮強さと引張り強さの関係
  • 4.セラミックスの破面の特徴
  • 5.フラクトグラフィーの破壊統計への応用
    • 5.1 破壊源の同定と破壊源関連情報
    • 5.2 破壊原因の種類数と強度分布の理論式 (1変数分布関数)
    • 5.3 破壊応力と破壊位置を確率変数に持つ分布関数 (2変数分布関数)
  • 6.亀裂進展の制御とフラクトグラフィー
    • 6.1 側圧切断における軸応力の効果
  • 7.おわりに

第4章 高分子材料 (プラスチック) の強度特性と破面観察・解析の手法

1節 プラスチックの強度特性と破面観察・解析手法
  • 1.プラスチックの強度
  • 2.プラスチックの強度の概念
    • 2.1 静的強度
    • 2.2 長時間強度
    • 2.3 耐熱強度
    • 2.4 耐衝撃強度
    • 2.5 疲労強度
    • 2.6 化学的雰囲気下における強度
    • 2.7 環境劣化による強度
  • 3.強度を向上させる分子構造
    • 3.1 塑性変形が起こり難い分子間鎖の構造
    • 3.2 強度の向上には分子量を大きくする
    • 3.3 ポリマー分子を結晶化させる
    • 3.4 ポリマー分子を引き伸ばす
  • 4.強度に及ぼす添加剤の影響
  • 5.プラスチックの破壊
    • 5.1 クレーズとクラック
    • 5.2 延性破壊とぜい性破壊
    • 5.3 ストレスクラックとソルベントクラック
    • 5.4 破壊のモードについて
    • 5.5 破壊のプロセス
  • 6.プラスチックの強度特性を知ろう
    • 6.1 引張り特性
    • 6.2 曲げ特性
    • 6.3 衝撃特性
    • 6.4 疲労強度特性
    • 6.5 応力緩和、クリープ強度特性
  • 7.プラスチックの劣化現象を知ろう
    • 7.1 成形加工時の劣化
    • 7.2 熱劣化
    • 7.3 加水分解による劣化
    • 7.4 紫外線劣化
    • 7.5 微生物による劣化
    • 7.6 放射線劣化
    • 7.7 薬品による劣化
  • 8.プラスチックの破面解析とその手法
    • 8.1 破損解析の目的
    • 8.2 破損解析の手法
    • 8.3 破面解析によって何が解るか
    • 8.4 破面観察における基礎事項
    • 8.5 破面観察に用いる機器
  • 9.マクロ的な破断面模様と見方
  • 10.破断面の観察手順
  • 11.ミクロ的な破断面の模様
2節 高分子材料の疲労破壊メカニズムと破面解析
  • 1.緒言
  • 2.疲労強度とS-N曲線
  • 3.疲労き裂の発生と初期の進展
  • 4.巨視的疲労き裂の進展
  • 5.結言
3節 結晶性プラスチックの破面観察・破損解析
  • 1.はじめに
  • 2.破面解析の手順
    • 2.1 不良状況の把握
    • 2.2 破面解析の方法
  • 3.ポリアセタール樹脂「ジュラコンRPOM」の標準破面
    • 3.1 脆性破面
    • 3.2 静的な力による延性破面
    • 3.3 疲労破面
    • 3.4 クリープ破面
    • 3.5 腐食劣化破面
    • 3.6 非強化PBT樹脂の破面形態
  • 4.強化系樹脂の解析手法
  • 5.破損および対策事例
    • 5.1 シャープコーナーが原因になる破壊
    • 5.2 ウエルドライン上の異物混入による密着不良部からの破壊
    • 5.3 層分離部からの破壊
    • 5.4 疲労破壊の対策
    • 5.5 インサートギアのクリープ破壊
  • 6.おわりに
4節 プラスチック成形品の破面観察法とクラック対策
  • 1.プラスチック成形品の破断面解析の意義
    • 1.1 トラブル原因の特定
    • 1.2 特定困難な場合
    • 1.3 でも対策は立つ
  • 2.プラスチック成形品の破断面の観察方法
    • 2.1 拡大鏡
    • 2.2 光学顕微鏡
    • 2.3 電子顕微鏡
  • 3.プラスチック成形品のクラックの種類
    • 3.1 シャープコーナーのクラック
    • 3.2 ゲートクラック
    • 3.3 抜け不良クラック
    • 3.4 単純応力クラック
    • 3.5 残留応力クラック
    • 3.6 環境応力クラック
    • 3.7 熱応力クラック
    • 3.8 熱劣化クラック
    • 3.9 成形材料過熱のクラック
    • 3.10 再生材料使用のクラック
    • 3.11 低温脆性によるクラック
    • 3.12 耐候性不足によるクラック
    • 3.13 ウェルドラインのクラック
    • 3.14 バブルによるクラック
    • 3.15 異物によるクラック
    • 3.16 ガラス繊維の抜けによるクラック
5節 プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析
  • 1.はじめに
  • 2.汎用プラスチック
    • 2.1 ポリエチレン
    • 2.2 ポリプロピレン (PP)
    • 2.3 ポリスチレン
    • 2.4 ポリ塩化ビニル
    • 2.5 ABS樹脂
    • 2.6 ピロメチルメタクリレート
  • 3.汎用エンジニアリングプラスチック
    • 3.1 ポリアミド
    • 3.2 ポリアセタール
    • 3.3 ポリカーボネート
    • 3.4 ポリブチレンテレフタレート
    • 3.5 変性ポリフェニレンエーテル
  • 4.スーパーエンジニアリングプラスチック
    • 4.1 ポリフェニレンスルフィド
    • 4.2 ポリテトラフルオロエチレン
  • 5.おわりに
  • 付録 ソルベントクラックのジグとデモ

執筆者

  • 龍谷大学 名誉教授 工学博士 堀川 武
  • 日鉄住金テクノロジー株式会社 尼崎事業所 材料評価部 強度評価室 主幹 阿座上 静夫
  • 独立行政法人労働安全衛生総合研究所 機械システム安全研究グループ 主任研究員 博士 (工学) 山際 謙太
  • 静岡理工科大学 理工学部 機械工学科 特任教授 工学博士 服部 敏雄
  • 滋賀県立大学 工学部 材料科学科 准教授 博士 (人間・環境学) 吉田 智
  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 専門官 柿原 敬子
  • 東京工業大学 名誉教授 工学博士 松尾 陽太郎
  • 元地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 工学博士 藤木 榮
  • 愛媛大学 名誉教授 工学博士 白石 哲郎
  • ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 テクニカルソリューションセンター グループリーダー 宮下 貴之
  • 青葉技術士事務所 代表 技術士 (化学部門) 青葉 堯
  • 長野県工業技術総合センター 材料技術部門 材料化学部 主任研究員 藤沢 健

出版社

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体裁・ページ数

B5判 上製本 275ページ

ISBNコード

978-4-905507-08-6

発行年月

2014年11月

販売元

tech-seminar.jp

価格

55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)