技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

米国FDA査察の概要・役割とFDA実地査察における準備・対応及び手順書作成の留意点

米国FDA査察の概要・役割とFDA実地査察における準備・対応及び手順書作成の留意点

~実際にFDA査察を受けるにあたって / FDA実地査察/輸入禁止措置数/WL数/FDAForm483/cGMP/査察対応計画書作成~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年9月10日〜24日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年9月10日まで承ります。

概要

本セミナーでは、日本の製薬企業が、自社の製品が安全で安心である事をFDA査察官に客観的且つ分かりやすく証明するために、米国FDA査察を受けるに当たって準備すべき事項と、GMP業務を行う関係者全員がGMP省令に相当する米国連邦規則の内の21 CFR Part 211への理解の一助とし、実際のFDA査察およびその後における対象施設の対応の仕方を解説いたします。

開催日

  • 2024年8月27日(火) 13時00分 16時30分

プログラム

 FDA査察の目的、即ちミッションは、『粗悪な医薬品・医療機器・体外診断用医薬品の米国輸出を阻止し、米国における患者・ユーザを保護する』である。従って、企業は自社の製品が安全で安心できるということをFDA査察官に客観的且つ分かりやすい証拠 (文書類) を提示して証明する必要がある。
 本講座では日本の製薬企業が米国FDA査察を受けるに当たって準備すべき事項と、GMP業務を行う関係者全員がGMP省令に相当する米国連邦規則の内の「21CFRのPART211」への理解の一助とし、実際のFDA査察およびその後における対象施設の対応の仕方を中心に学ぶ。

  1. FDAについて
    1. FDA組織図 (全体像)
    2. FDA内各部門等の概要と役割
      1. CBER: Center for Biologics Evaluation and Research (CBER)
      2. CDER: Center for Drug Evaluation and Research (CDER)
      3. ORA:Office of Regulatory Affairs (定期・特別) と措置、による査察国
      4. OPQ:Office of Pharmaceutical Quality
    3. FDA査察のタイプと査察結果に基づく行政措置 (Import Alart)
      1. 承認前調査Preapproval inspections
      2. 監視調査Surveillance inspections/・FDA査察の典型的スケジュール (定期査察)
      3. 原因追求調査For – cause inspections
      4. Import alart Modified in the resent Days…
      5. 指摘事項 (Form483) 発出時への対応
      6. 日本と米国における海外施設に係るGMP査察・調査の”位置づけ”
    4. FDA実地査察手順 (Procedural)
      1. USFDA Notification of Inspectionの発行
      2. FDAの査察の傾向
    5. 被査察国別のFDA 査察状況と輸入禁止措置数の推移
    6. WL数の推移 (及びFDAForm483の数)
    7. 逸脱、OOS、変更管理
      1. 「21 CFR Part11」の重要性,ユーザー管理
      2. FDAの査察官の注目点
  2. FDAの実地査察を想定して
    1. cGMPの概要説明…cGMP21CFRPart211とは?
      • cGMPにおけるシステム査察 (6システム) の指摘事例/近年の傾向
        • 指摘事項1:品質システム (Quality System)
        • 指摘事項2:施設および設備管理システム (Facilities and Equipment system)
        • 指摘事項3:原材料システム (Materials system)
        • 指摘事項4:製造システム (Production system)
        • 指摘事項5:包装および表示システム (Packing and Labeling system)
        • 指摘事項6:試験室管理システム (Laboratory control system)
    2. データ完全性の実行
      1. ALCOA+
      2. 「21 CFR Part11」
      3. バリデーション
      4. 監査証跡
      5. データの長期保存
    3. 被査察側が事前に読み込んでおくべき資料 (IMOとは?)
  3. 査察対応計画書の作成
    1. 記載内容 (査察前に完了しておくことが必須!)
      1. 通訳者の選定 … 早めに通訳候補者
      2. 役割分担 (総責任者、副責任者、査察官への回答者等)
      3. 製造所及び関連個所の不備事項の点検、整備、保全等
      4. 各手順書、標準書等ドキュメント類の見直し、不備・不足事項整備
      5. 当日査察室、控室の準備 (査察官、通訳 それぞれ別個に)
      6. SMFの作成
      7. 当局、他社、自己点検投資的事項懸案事項の解決または改善計画の確認
      8. 米国cGMP 21CFRPPart211各サブパートの再確認 (理解の深化)
    2. 承認前查察 (PAI) 対象品目の準備;時系列的準備
    3. ドキュメント類
    4. 懸案事項の確認
      1. 国内外当局 (及び他社) の指摘事項等の対応状況
      2. 懸案事項の解決に向けて
    5. SMF (PICS版が参考になる)
  4. cGMPに係るFDA査察官の事前要求資料の点検確認
    1. 査察官の事前要求資料はタイトルのみ英文でリスト化
    2. 「逸脱」、「OOS」、「変更管理」、「苦情」のリスト化
    3. CAPAの確認;「逸脱」、「OOS」、「変更管理」、「苦情」との関連
  5. 査察日の役割分担
    1. 役割分担
    2. FDA査察官から実施通知
      • FDA査察実施の事前通知
      • 査察実施の通知時の要望事項
      • 遵守していない場合のペナルティ
      • 査察開始からWarning Letterまで
  6. 査察日用の会場他の準備
  7. 情報収集;FDA査察官について
  8. 模擬査察の実施等
  9. 査察前日の主な準備事項
  10. 実地査察・準備と対策の手法 (やり方)
  11. FDA査察官からのコメント
    • NAI:No Action Indicated (措置指示無し)
    • VAI:Voluntary Action Indicated (自主的措置指示)
    • OAI:Official Action Indicated (強制措置指示)
    • FDA Form – 483 list of observations
  12. FDAForm 483が出された場合の対応
    • FDA Form 483を受取ったら
    • 製造所の査察終了後の対応
    • FDA査察の指摘事項 (FDA Form 483) への回答期限
    • Warning Letter対応 (出された場合)
    • Establishment Inspection Report (EIR)
    • 質疑応答

講師

  • 萬 弘太郎
    特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター
    顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年9月10日〜24日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は印刷・送付いたします。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/3 GMPバリデーションのポイントと失敗事例 オンライン
2024/12/3 バリデーション入門講座 オンライン
2024/12/4 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/12/4 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/12/4 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/12/4 承認申請プロセスに関わるPMDA提出資料 (CTD/照会事項回答) 作成のポイント オンライン
2024/12/4 空調システムの維持管理とバリデーション オンライン
2024/12/4 GMP監査の基礎と実践 オンライン
2024/12/4 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/12/4 mRNA医薬品の基礎および設計・合成と製造のポイント オンライン
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン
2024/12/5 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 ASEAN における医療機器の動向および規制・薬事申請のポイント2024 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策