技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

高分子架橋材料の構造評価と力学・破壊物性発現メカニズム

高分子架橋材料の構造評価と力学・破壊物性発現メカニズム

~高分子材料における動的架橋と強靭化・高強度化 / 可逆架橋や環動架橋など動的架橋の導入によるエラストマー材料の高強度化 / 動的架橋のダイナミクスと力学・破壊物性の相関 / 強靭性と復元性の両立~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、可逆架橋や環動架橋といった動的架橋の導入がエラストマー材料の高強度化において有効であることに着目し、動的架橋のダイナミクスと力学・破壊物性の相関について解説いたします。
さらに、可逆な伸長誘起結晶化による自己補強効果という新規強靭化手法も説明し、従来の高強度ゲルでは相反関係にあった強靭性と復元性の両立に世界で初めて成功した事例を紹介いたします。

開催日

  • 2023年9月22日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 高分子架橋材料の構造評価手法
  • 高分子架橋材料の力学物性制御指針
  • 高分子架橋材料の強靭化手法

プログラム

 高分子ゲル・ゴムなどのエラストマー材料は、高分子鎖が架橋された網目構造を有している。高分子架橋材料の力学物性は網目構造に支配されており、架橋構造を制御することで弾性率や強靭性を制御することが可能である。
 本講演では、高分子架橋材料の架橋構造を分類し、架橋網目構造の解析手法、特に散乱法を用いた構造解析について解説する。また、高分子架橋材料の架橋網目構造と力学物性 (弾性率、強靭性) との相関についても説明する。さらに、近年の動向として、可逆架橋や環動架橋といった動的架橋の導入がエラストマー材料の高強度化において有効であることに着目し、動的架橋のダイナミクスと力学・破壊物性の相関について解説する。最後に、可逆な伸長誘起結晶化による自己補強効果という新規強靭化手法も説明し、従来の高強度ゲルでは相反関係にあった強靭性と復元性の両立に世界で初めて成功した事例を紹介する。

  1. 高分子材料における架橋様式
    1. 架橋とは
    2. 高分子架橋材料の弾性の起源
    3. 架橋の分類
  2. 高分子架橋材料の構造と物性
    1. 高分子架橋材料の網目構造解析
    2. 高分子架橋材料の弾性率
    3. 高分子架橋材料の応力歪み特性
    4. 高分子架橋材料の強靭性
  3. 可逆架橋を含む自己修復性材料の力学・破壊物性
    1. 犠牲結合原理による高分子材料の強靭化
    2. 自己修復性高分子材料における可逆架橋点のダイナミクスと力学物性
    3. 自己修復性高分子材料における可逆架橋点のダイナミクスと破壊靭性
  4. 環動高分子材料の力学・破壊物性
    1. 環動高分子材料における環動架橋点のダイナミクスと力学物性
    2. 環動高分子材料における環動架橋点のダイナミクスと破壊靭性
  5. 伸長誘起結晶化による自己補強効果
    1. 高分子ゲルにおける可逆な伸長誘起結晶化の発見
    2. 伸長誘起結晶化による自己補強効果:強靭性と復元性の両立
    • 質疑応答

講師

  • 眞弓 皓一
    東京大学 物性研究所 附属中性子科学研究施設
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,900円 (税別) / 33,990円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,900円(税別) / 33,990円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/19 生分解性プラスチックの基礎・最新動向と食品容器・包装への応用展開 オンライン
2024/4/19 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2024/4/22 高分子インフォマティクスの応用事例 オンライン
2024/4/22 プラスチック強度設計の基礎知識 オンライン
2024/4/22 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2024/4/23 ナノ触診原子間力顕微鏡 (AFM) による高分子材料の解析技術 オンライン
2024/4/24 樹脂材料のEV駆動モータ/パワーデバイスへの実装に向けた高電圧絶縁特性の基礎と評価法 オンライン
2024/4/24 熱分析による高分子材料 (プラスチック・ゴム・複合材料) の測定・解析の基礎とノウハウ オンライン
2024/4/24 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 オンライン
2024/4/24 プラスチック用添加剤の基礎と選び方・使い方のポイント、その注意点 オンライン
2024/4/24 高分子の絶縁破壊メカニズムとその劣化抑制技術 オンライン
2024/4/24 高分子材料の粘弾性の基礎と応力/ひずみの発生メカニズムとその制御・評価技術 オンライン
2024/4/24 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/4/25 5G高度化とDXを支える半導体実装用低誘電特性樹脂・基板材料の開発と技術動向 オンライン
2024/4/25 プラスチックフィルムの表面処理・改質技術と接着性の改善評価方法 オンライン
2024/4/25 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2024/4/25 押出成形のDX化と活用技術 オンライン
2024/4/25 結晶性高分子における力学物性と高次構造の関係 オンライン
2024/4/25 高分子結晶化のメカニズムと評価法 オンライン
2024/4/25 破壊工学の基礎と高分子材料での実践 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/3/31 エポキシ樹脂の化学構造と硬化剤および副資材の使い方
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/5/28 微量ガスの高感度分析方法
2011/11/25 アクリル酸エステル 技術開発実態分析調査報告書
2011/6/20 高分子材料のフラクトグラフィ
2010/12/15 エポキシ樹脂市場の徹底分析
2010/3/1 シリコーン製品市場の徹底分析