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承認製品がない外科領域での癒着防止材のアンメット・メディカル・ニーズと材料開発

承認製品がない外科領域での癒着防止材のアンメット・メディカル・ニーズと材料開発

~耳鼻咽喉科、整形外科での癒着の病態、問題点、予防、理想的な製剤~
オンライン 開催

開催日

  • 2023年4月11日(火) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部 耳鼻咽喉科領域での癒着トラブル事例と癒着防止策用

(2023年4月11日 10:30〜12:00)

 中耳、鼻副鼻腔、声帯など、本来体腔を形成しているべき構造が、外傷、手術、炎症など何らかの原因で生じた癒着により体腔が消失することで、器官の機能が損なわれることが問題となる。癒着により難聴、嗅覚障害や鼻閉、嗄声などが生じ、生活の質が大きく低下する。治療としては一般に手術による癒着の解除が行われているが、その成績は必ずしも良好ではないため、癒着を予防する治療法の開発が切に望まれている。

  1. 中耳における癒着の病態と治療
    • 癒着性中耳炎における癒着の病態
    • 現在の治療方針や臨床上の問題点
  2. 鼻副鼻腔における癒着の病態と治療
    • 鼻副鼻腔における癒着の病態
    • 現在の治療方針や臨床上の問題点
  3. 声帯の癒着の病態と治療
    • 声帯における癒着の病態
    • 現在の治療方針や臨床上の問題点
  4. 癒着に関わる、耳鼻咽喉科領域での最近の進歩
    • 近年の耳鼻咽喉科領域における癒着に関わる基礎研究や臨床的知見
    • 質疑応答

第2部 整形外科領域における癒着の問題点、癒着の予防策について

(2023年4月11日 12:45〜14:15)

 癒着は外傷や外科的処置に伴う組織損傷の炎症治癒過程において生じる。整形外科領域においては末梢神経や腱組織の癒着が臨床上問題となることが多い。これらに対する治療として神経剥離術や腱剥離術が行われているが、その成績は必ずしも良好ではないため、癒着の発生を予防する方法が切に望まれている。

  1. 末梢神経の癒着
    • 症例を提示
    • 現在の治療方針と臨床上の問題点
  2. 腱組織の癒着
    • 症例を提示
    • 現在の治療方針と臨床上の問題点
  3. 癒着に関する基礎研究
    • 過去の基礎研究
    • 当科で行っている基礎研究
  4. 臨床応用が望まれる製剤について
    • 既存の製剤
    • 理想的な製剤
    • 質疑応答

第3部 癒着防止機能を有する外科用接着材料の開発

(2023年4月11日 14:30〜16:00)

 外科手術後においては、創部と周辺組織・臓器との間で癒着が高頻度に生じるため、創部に適用する生体材料には「単独」で、1硬化時において接着して創部を閉鎖する「生体接着能」を有し、2硬化後には周辺組織・臓器と接着しない「癒着防止能」を有するという相反する機能が求められる。本講演では、湿潤環境にある生体組織に接着し、接着後は癒着防止能を有する外科用接着材料について紹介する。

  1. 外科用接着剤・癒着防止剤の現状と課題
  2. in situゲルタイプ外科用接着剤の設計と軟組織接着機能
  3. in situゲルタイプ外科用接着剤の癒着防止機能
  4. 組織接着性粒子の設計と組織接着機能
  5. 組織接着性粒子の癒着防止機能
  6. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 岡野 高之
    京都大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
    講師
  • 多田 薫
    金沢大学 医薬保健学域 保健学類 作業療法学専攻
    教授
  • 田口 哲志
    国立研究開発法人 物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 バイオ機能分野 バイオポリマーグループ
    グループリーダー

主催

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