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「重回帰分析」や「主成分分析」等の多変量解析の考え方と高分子材料設計への活用

ポリマー分野の技術者・研究者を対象にした

「重回帰分析」や「主成分分析」等の多変量解析の考え方と高分子材料設計への活用

オンライン 開催

開催日

  • 2023年2月8日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 材料技術を初めて担当する新入社員技術者研究者
  • データサイエンスと機械学習に関心のある技術者
  • 研究開発の管理者、実務担当者
  • 統計手法の考え方を学びたい技術者

プログラム

 材料設計の目標は、高分子でもセラミックスでも機能を高いロバストで実現することにあり、これは新材料開発でも同様である。しかし、20世紀においてその方法論は様々だったが、21世紀DXの進展により、データを中心とした手法に収斂してきたかのような錯覚に陥る。データサイエンスへの関心が高まり、マテリアルインフォマティクス (MI) の流行へと時代は移ってきたが、設計や開発で遭遇する難解な問題とは、いつの時代でも回帰による予測やクラス分類、クラスタリングといった不易流行の分野である。これらの分野で活用されることを想定し、1970年代に新QC7つ道具の一つとして重回帰分析や主成分分析等の多変量解析が採用された。しかし、当時は大型コンピューターの時代であり、それらを使用しての問題解決にはコストがかかった。
 一方、ディープラーニングの起源となるアルゴリズム、パーセプトロンが1957年に考案され、それがMIの基礎となっている。これこそ材料分野で起きているDXと短絡的に考えてはいけない。環境問題のGXで高分子材料の問題は、トランスフォーメーションどころかRefuse (脱高分子) とRenewableのカオス状態であり、MIで一気に問題解決が進むとは思えない状況である。
 今回、40年以上前に新QC7つ道具として多変量解析に出会ってから今日のMIまで、データサイエンスについて応用研究をしてきた経験から、温故知新の視点で今回の重回帰分析と主成分分析を中心としたセミナーを企画した。新QC7つ道具として発表された当時はコストのかかる手法だったが、DXの進展により無料で解析できる時代になった。しかもMIのように多量のデータも必要としない。それ以上に、人間の手による重回帰分析と主成分分析では、成果というゴールを見ながら問題解決できる長所がある。重回帰分析と主成分分析についてコストを気にせず手軽に使って成果を出す、これこそDXの恩恵である。さらにMIよりも簡便に、回帰による予測やクラス分類、クラスタリングといった不易流行問題を解決できるのは魅力的である。

  1. 多変量解析の基本的な考え方
    1. データサイエンスと問題解決法
      1. トランスサイエンス
      2. iPS細胞ヤマナカファクターの問題解決法
      3. コンピューターと問題解決法
      4. データ駆動による問題解決法
      5. タグチメソッド
      6. 高分子材料開発で忘れてはいけないこと
    2. 統計手法の復習
      1. 相関
      2. AIと統計
      3. 重回帰分析
      4. 主成分分析
  2. 無料で簡単に多変量解析する方法
    1. 無料公開ソフトウェアーの使用法
    2. MS-Excel を使う重回帰分析
    3. MS-Excel を使う主成分分析
    4. Python で多変量解析
  3. 重回帰分析の活用事例
    1. 重回帰分析を用いる問題解決法
    2. 事例:ポリウレタン発泡体の難燃化技術
    3. 事例:樹脂の劣化寿命予測法
  4. 主成分分析の活用事例
    1. 主成分分析を用いる問題解決法
    2. 事例:電気粘性流体の耐久性問題
    3. 事例:難燃性PC/ABSの工程問題
  5. まとめと参考情報
    1. PythonやAIが材料技術開発に導入される背景と知識獲得法
    2. 多数のMS-Excelファイルからデータを吸い上げる。
    3. DXやGXが材料技術開発に及ぼした影響
    • 質疑応答

講師

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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