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生分解性樹脂・ 海洋分解性樹脂の設計、分解性の制御・評価

生分解性樹脂・ 海洋分解性樹脂の設計、分解性の制御・評価

オンライン 開催

開催日

  • 2022年1月17日(月) 10時00分 17時20分

プログラム

第1部 生分解性プラスチックの課題と将来展望

(2022年1月17日 10:00〜11:00)

  1. 廃棄プラスチックによる環境問題
    1. 廃棄プラスチックの概況
    2. マイクロプラスチック問題
  2. 生分解性プラスチックのポイント
    1. 生分解性を必要としない用途がある
    2. 生分解性とバイオマス由来を区別する
      (バイオプラスチック、生分解性プラスチック、バイオマスプラスチックの用語の整理)
    3. 生分解性は環境によって異なる
  3. 生分解性プラスチックに求められる機能
    1. 分解開始に関する機能
    2. 求められる分解速度
  4. 生分解性プラスチックの開発に向けて
    • 質疑応答

第2部 生分解性樹脂向けの可塑剤とその応用について

(2022年1月17日 11:10〜12:00)

 近年、生分解性樹脂が再注目されている。生分解性樹脂はその特性より、 加工方法等に難点がある為、その改質方法としての可塑剤利用について解説する。

  1. バイオプラスチックについて
  2. 生分解性樹脂向け改質剤について
  3. 生分解性樹脂向け可塑剤「DAIFATTY-101」について
  4. 生分解性樹脂の利用について
    • 質疑応答

第3部 バイオポリエステルの合成・生産と生分解性プラスチックへの応用

(2022年1月17日 12:50〜13:50)

 植物油や糖質などのバイオマス資源から生産されるバイオポリエステルに関して、微 生物を用いた生産法やその材料物性について紹介する。また、バイオポリエステルの 分解性や環境に与える影響などについても、これまでの知見をまとめて解説する。

  1. バイオポリエステルの種類と特徴
    1. 微生物がつくるバイオポリエステル
    2. バイオポリエステルの熱的性質
    3. 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック
    4. バイオポリエステルの生分解性
  2. バイオマス利用における利点と課題
    1. 地球温暖化と炭素循環サイクル
    2. バイオマス資源の種類
    3. バイオマス度とその測定方法
    4. 認証マーク制度
    5. 非可食性バイオマスの資源化
  3. 植物油を原料とした微生物ポリエステル生産
    1. ポリエステル原料としての植物油
    2. 生産菌株の育種
    3. 大豆油からのポリエステル発酵生産
    4. ライフサイクルアセスメント
    5. 汎用プラスチックとの環境影響比較
    6. 植物油利用の動向
  4. バイオポリエステル製品の検討例
    1. バイオポリエステルの製品例
    2. 今後期待されるの生分解性プラスチック製品
    • 質疑応答

第4部 廃棄する海藻成分をエサとできる微生物によるバイオプラスチックの生合成と応用の可能性

(2022年1月17日 14:00〜15:00)

 講演者らは、近年、新規に発見した海藻成分をエサとして生育し、細胞内にバイオプラスチックを蓄積できる微生物を発見することに成功した。
 本講演では、バイオプラスチックの生合成プロセス、どのように本菌を発見したか、本菌の応用を考える上での課題等について解説する。また、本講演の最後には、まだ成果は得られていないが、講演者らが取り組んでいる難分解性プラスチック分解菌探索の試みについても簡単に紹介する。SDGsや二酸化炭素排出削減に資する技術が注目を集めている現在、新たな環境低負荷技術のひとつとして参考になる点があれば幸いある。

  1. 物質生産の原料として、海藻の可能性
    1. 国内における海藻事情
    2. 国外における海藻事情
  2. 微生物が合成するバイオプラスチック、ポリヒドロキシアルカン酸 (PHA)
    1. PHAの合成プロセス
    2. PHAの物性・応用先
  3. 廃棄海藻成分をエサとできるPHA合成菌の発見とその応用の可能性・今後の課題
    1. 廃棄海藻成分をエサとできるPHA合成菌の発見
    2. 発見したPHA合成菌の応用の可能性
    3. 今後の課題
  4. 難分解性プラスチック分解菌探索の試み
    1. 現在の試みをご紹介
    • 質疑応答

第5部 生分解性樹脂・海洋分解性樹脂の設計と応用

- ポリグリコール酸樹脂の解説を中心に –

(2022年1月17日 15:10〜16:10)

 ポリグリコール酸 (PGA) は、最も単純な分子構造を有する脂肪族ポリエステルであり、分解性が求められる分野で広く使用されている。商業化を実現したPGA樹脂の設計と、その特長を活かした用途例について解説する。

  1. はじめに
  2. ポリグリコール酸樹脂の設計
    1. 工業的製造方法
    2. 適用技術
  3. ポリグリコール酸樹脂の特長
    1. 基本物性
    2. 分解性
    3. 機械特性
    4. ガスバリア性
  4. ポリグリコール酸樹脂の用途
    1. 共押出多層ボトル
    2. 繊維
    3. シェールガス・オイル掘削部材
    4. その他
  5. おわりに
    • 質疑応答

講師

  • 舟橋 龍之介
    株式会社 三菱総合研究所 コンサルティング部門 経営イノベーション本部 事業戦略グループ
  • 武藤 正容
    大八化学工業 株式会社 技術開発部門 商品開発部 商品開発一課
    主査
  • 柘植 丈治
    東京工業大学 物質理工学院 材料系 ライフエンジニアリングコース
    准教授
  • 山田 美和
    日本貿易振興機構 アジア経済研究所 新領域研究センター
    法・制度研究グループ長
  • 鈴木 義紀
    株式会社クレハ 樹脂加工研究所
    所長

主催

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  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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