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5G、自動車レーダのための電波吸収体/遮蔽材/透過材、その考え方と設計例

5G、自動車レーダのための電波吸収体/遮蔽材/透過材、その考え方と設計例

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、電磁波の吸収体、遮蔽材、透過材の設計技術について基礎的な事柄を重視して解説いたします。

開催日

  • 2021年12月22日(水) 13時00分 17時00分

修得知識

  • 電磁波吸収・遮蔽・透過に必要な電波伝搬の基礎知識
  • 電波伝搬と伝送線路、等価回路
  • 電波吸収体、電磁遮蔽材、透過材設計の考え方
  • 反射・吸収・透過などの現象の理解、整合手法
  • ミリ波電波吸収体の設計例・全透過条件
  • 全透過構成の設計例・導電材板遮蔽特性
  • 近傍界遮蔽の考え方

プログラム

 本講演では、電磁波の吸収体、遮蔽材、透過材の設計技術について、電波工学が専門ではないエンジニアの方々を対象とし、基礎的な事柄を重視して解説を行います。近年の情報通信システムである5Gや自動車レーダなどを念頭に置き、数GHzからミリ波をカバーする周波数帯において、電磁波の吸収材、遮蔽材、透過材などの設計基礎を習得することを目的に、電波伝搬基礎、等価回路の作り方、設計の考え方、設計例を解説します。簡単な数学を用いますが、セミナーで説明しますので事前の準備等は不要です。
 まず、電波伝搬の基礎事項である周波数と波長、波動インピーダンス、伝搬定数と誘電率や透磁率などの関係について解説し、反射、透過、整合などの電波伝搬現象を説明します。本セミナーでは層構造を基礎行列で表現することで、反射 ・ 透過係数の計算を行うと同時に、等価回路の作成をします。このやり方により、電波吸収体、電磁遮蔽材、透過材は共通の方式で取り扱うことができます。
 電波吸収体については、単層形と2層形に分けて、マイクロ波からミリ波帯を対象とした設計法の考え方、設計例を紹介します。透過材については、全透過条件と構成例、斜め入射における全透過設計例について解説します。電磁遮蔽については、近傍界・遠方界の説明、導電材の遮蔽特性、金属筐体の遮蔽特性などについて解説します。

  1. 電波吸収体、電磁遮蔽材、透過材概略
  2. 電磁波の反射と透過
    1. 電波伝搬の基礎
    2. 半無限媒質の反射、透過シミュレーション
    3. 伝送線路モデルと2端子回路
    4. 電磁波の反射透過と基礎行列
  3. 吸収体、遮蔽材、透過材の構成材料
    1. 誘電体、導電材、磁性材および混合材
    2. 人工誘電体
    3. 層の基礎行列と等価回路
  4. 吸収体設計の考え方
    1. 単層の吸収体
    2. 2層の吸収体
    3. 単層電波吸収体のシミュレーション
  5. 透過材設計の考え方
    1. 全透過条件とこれを満たす構成法
    2. 単層構造の透過材
    3. 多層構造の透過材
    4. 透過材の斜め入射特性
    5. 斜め入射の反射・透過シミュレーション
  6. 電磁遮蔽材設計の考え方
    1. 電磁遮蔽の基本的な手法
    2. 導電材板の表皮効果と遮蔽特性
    3. 遠方界と近傍界
    4. 金属筐体による低周波磁界の遮蔽

講師

  • 畠山 賢一
    兵庫県立大学
    名誉教授 / 特任教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
1口
: 57,000円 (税別) / 62,700円 (税込) (3名まで受講可)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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