技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの動向、課題と関連法規制

リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの動向、課題と関連法規制

~リサイクル技術の開発状況、処理の実態、事故状況、法規制まで平易に解説 / 中国の車載バッテリーとリサイクル、リユース動向、市場分析まで~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、リサイクル技術の開発状況、処理の実態、事故状況、法規制および中国の車載バッテリーとリサイクル、リユース動向、市場分析について詳解いたします。

開催日

  • 2021年10月22日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 蓄電池リサイクルに関連する法令の基礎知識
  • 蓄電池のリサイクルシステムと実績、処理工程の基礎知識
  • リサイクル技術の基礎知識
  • 市場で起こる事故や課題
    • 特にリチウムイオン電池の登場によって増加した蓄電池関連製品の事故状況や課題について
  • 中国EV市場
  • 中国LiB市場
  • 車載リチウムイオン電池のリサイクルおよびリユースのトレンド

プログラム

第1部 リチウムイオン蓄電池のリサイクル、リユース技術の開発状況、課題と法規制

(2021年10月22日 10:30〜14:30)※途中、昼休み含む

 リチウムイオン蓄電池の登場は新しい製品を誕生させ、蓄電池の用途を飛躍的に拡大させている。一方、多種多様な材質の使用や電解液の可燃性等の特徴から、市場での事故や課題も多く聞かれる。
 本講演では、従来蓄電池とリチウムイオン蓄電池を対比しながら、蓄電池の廃棄やリサイクルに関する法規制、処理の実態やそこで見られる課題について解説する。

  1. 蓄電池の基礎
    1. 蓄電池の原理
      • 起電力が発生する原理について解説
    2. 蓄電池の歴史
      • ガルバニ電池からリチウムイオン蓄電池までの蓄電池の歴史を解説
    3. 蓄電池の構造と反応式
      • 鉛蓄電池、アルカリ蓄電池、リチウムイオン蓄電池の構造や材質、反応式を解説
  2. リサイクル関連法令
    1. リサイクル関連の法体系
      • リサイクルに必要な法令の体系を解説
    2. 廃掃法の概要
      • 廃掃法のうち、産業廃棄物等の種類、廃棄物処理業、広域認定制度等の廃棄物の回収・リサイクルに必要な事項を解説
    3. 資源有効利用促進法の概要
      • 資源有効利用促進法のうち、蓄電池が関連する指定再資源化製品等の枠組みについて解説
    4. 個別リサイクル法の概要
      • 個別リサイクル法のうち、蓄電池が関連する自動車リサイクル法、小型家電リサイクル法の概要を解説
  3. 蓄電池のリサイクル
    1. 蓄電池のリサイクルシステム
      • 小型二次電池や始動用鉛蓄電池、車載用リチウムイオン電池等、現在、運用されているリサイクルシステムの概要や設立の背景について解説
    2. 蓄電池の処理工程の概要
      • リサイクラーで行われている一般的な蓄電池処理工程の概要について解説
    3. 鉛蓄電池の処理
      • 一般的な鉛蓄電池の処理工程について解説
    4. アルカリ蓄電池の処理
      • 一般的なアルカリ蓄電池の処理工程について解説
    5. リチウムイオン蓄電池の処理
      • 一般的なリチウムイオン蓄電池の処理工程について解説
    6. 蓄電池の販売量と回収量
      • 各業界が公表している各種蓄電池の販売量と回収量を解説
    7. 蓄電池の資源価値
      • 日本におけるレアメタル戦略や蓄電池材としての金属資源の価値について解説
  4. リサイクル・リユース技術の開発状況・課題
    • 環境省・経産省を中心にした実証事業の内容を中心にリサイクル・リユース技術の現状と課題を解説
  5. 市場・現場の実態と課題
    1. 市場で発生する事故
      • 製品使用中の事故の状況を消費者庁やNITEのデータから解説
    2. 処理中に起こる事故
      • リサイクル処理施設や清掃工場等で発生する事故の状況を様々なデータを用いて解説
    3. 事故の原因
      • 主にリサイクル処理施設等で起こる事故について、消費者の意識や法令の観点から推定原因を解説
    • 質疑応答

第2部 中国における車載リチウムイオン電池のリサイクル、リユース動向

(2021年10月22日 14:45〜16:30)

 現在の中国NEV市場におけるEVバッテリーのトレンドとしては、コバルトフリーバッテリー、四元系電池と併せてリン酸鉄リチウム (LFP) などが注目されています。また安全性を高める技術として、断熱材やセンサーを用いた温度モニタリング技術なども用いられており、従来のバッテリーデザインに拘らない、総合的な技術ソリューションを展開していくことがトレンドになっています。
 一方でEVバッテリーのリサイクル・リユースについては回収の方法や有効なルール作りも含めたスキーム作りが課題になっています。現実的にはEVバッテリーのリサイクルは手作業で行われているプロセスも多く、回収率や安全性が課題であり、ロボットの有効活用や新しい回収技術の研究も行われています。またリユース市場はアプリケーション開発が推し進められている一方で、回収したバッテリーのコンディションを確認するための試験方法や回収される多種多様なバッテリーを有効に制御していくことが求められます。本講演では中国の車載バッテリーやそのリサイクル、リユース動向、市場規模分析等について発表を行います。

  1. 中国におけるEVトレンド
    1. 中国EV市場アップデート
    2. 本格化する品質改善への取り組み
    3. デジタルプラットフォームと中国EV市場
  2. 中国における車載LiBリサイクル、リユース動向
    1. 車載LiBリサイクル、リユースに関わる法規制
    2. 欧州との比較
    3. 各社の取り組み
    4. ユーザーの意識
    5. リサイクル、リユーススキーム分析
    6. ボトルネック分析
  3. 市場規模分析
    1. 中国EV市場
    2. 中国車載LiB市場
    3. 中国車載LiBリサイクル、リユース市場
  4. まとめ
    1. スマートシティーの一要素としての中国EV
    2. 車載リチウムイオン電池のリサイクル、リユースと経済性
    • 質疑応答

講師

  • 鹿島 理
    株式会社GSユアサ 産業電池生産本部 産業電池製造部 品質管理グループ
    リーダー
  • 沖本 真也
    沖為工作室合同会社
    CEO

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/4 リチウムイオン電池のBMS設計と高精度残量推定手法・劣化予測手法 オンライン
2024/12/4 リチウムイオン電池の電極構成、特性と新型電池の材料技術、今後の展開 オンライン
2024/12/6 全固体電池における技術・研究開発の現状と今後の動向 オンライン
2024/12/7 自動車用パワーエレクトロニクスの基礎と技術動向 東京都 会場
2024/12/9 EVの熱マネジメントシステムと冷却・加熱技術 オンライン
2024/12/9 微生物をバイオ分離剤として活用する脱炭素型レアメタル・貴金属リサイクル オンライン
2024/12/10 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/12/11 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/11 リチウムイオン電池の基礎と性能・安全性評価手法 オンライン
2024/12/13 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2024/12/17 中国工場での生産・モノづくり/中国企業とのビジネスにおける不良品・トラブル発生回避術 オンライン
2024/12/18 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/20 バッテリマネジメントとバッテリパック設計の要点 オンライン
2024/12/20 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2024/12/24 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/10 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2025/1/14 「レアメタル」、「レアアース」の概況、リサイクルの動き、輸出規制対応や市場展望 オンライン
2025/1/15 電気化学反応と電極反応のメカニズム、電気化学測定法および電極・溶液界面の解析技術 オンライン
2025/1/17 4Mで捉えた中国自社工場と生産委託先工場の品質管理と改善指導の進め方 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2015/8/17 バッテリー関連技術〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2015/6/26 2015年版 民生機器用蓄電池市場の実態と将来展望
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2014/12/19 2015年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2014/11/25 リチウムイオン電池〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/25 リチウムイオン電池〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/9/26 2014年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2014/7/25 2014年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書
2014/1/15 電動パワーステアリング 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順
2013/12/13 2014年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2013/10/25 車両の自動運転技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/25 車両の自動運転技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/9/27 リチウムイオン2次電池の革新技術と次世代2次電池の最新技術
2013/9/3 2013年版 次世代自動車市場の実態と将来展望
2013/8/25 電気自動車〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/25 電気自動車〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/24 車載用主機モータの絶縁技術