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無機ナノ粒⼦の機能発現メカニズム、精密合成・設計技術、サイズ・形態制御技術およびその応⽤と将来の展望

無機ナノ粒⼦の機能発現メカニズム、精密合成・設計技術、サイズ・形態制御技術およびその応⽤と将来の展望

~機能性材料に革新をもたらす無機ナノ粒子の扱い方を1日で習得する~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ナノ粒子の基礎から解説し、ナノ粒子の精密評価法、ナノ粒子界面の精密制御と分散制御、ナノ粒子の配列・自己組織構造制御、表面の評価について詳解いたします。

開催日

  • 2021年6月15日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ナノ粒子に由来した機能発現の根拠
  • ナノ粒子を合成する上での注意点
  • ナノ粒子の様々な視点からの具体的な評価法
  • 無機ナノ粒子表面の精密有機修飾法と修飾物の精密評価法
  • ナノ粒子が拓く未来材料の可能性

プログラム

 無機ナノ粒子は、可視光での透明性や量子効果の発現など、機能性材料に革新をもたらすキーマテリアルです。本セミナーは、ナノ粒子を基材とした次世代機能性材料を開発する上で必須となる、ナノ粒子に関する様々なテクニックを習得していただくこと、およびナノ粒子からなるナノ組織構造の解析法を理解していただくことを目的としております。
 本セミナーではまず、ナノ粒子が示す様々な機能やその発現メカニズムについて、最新の研究報告を例に具体的に説明します。ついで、無機ナノ粒子を合成する際のサイズ・形態の制御法について理解していただきます。さらに、得られる無機ナノ粒子表面の精密有機修飾法を紹介し、その各種定量評価法や各種特性評価法などについて詳細に説明します。

  1. ナノ粒子の性質
    1. ナノ材料はなぜ注目されているか?
      1. ナノの領域における機能発現の根拠
      2. ナノ粒子の結晶面に由来した特徴的機能
      3. ナノ粒子の透明性
    2. ナノ粒子の合成法
      1. 気相法によるナノ粒子合成
      2. 液相法によるナノ粒子合成
      3. 固相法によるナノ粒子合成
    3. サイズ (粒子径) ・形態制御に適したナノ粒子合成法とは?~気相法では困難な理由~
    4. ナノ粒子のサイズ・形態制御のコツ
      1. 如何にサイズを整えるか?
      2. 如何に形を整えるか?
    5. 水系によるサイズ・形態制御ナノ粒子の合成
      1. 酸化鉄ナノ粒子の合成
      2. 酸化チタンナノ粒子の合成
      3. ペロブスカイトナノ粒子の合成
    6. 非水系におけるサイズ・形態制御ナノ粒子の合成
      1. ポリオール法の特長
      2. 錯体熱分解法
    7. ナノ粒子合成における界面の精密制御
  2. ナノ粒子の精密評価法
    1. TEM観察による構造評価
    2. IRによる表面修飾状態解析
    3. 小角X線散乱法によるナノ粒子・有機無機ハイブリッド材料の構造解析
    4. ゼータ電位測定装置を用いたナノ粒子の表面状態解析から凝集・分散のコツまで
      1. ゼータ電位とは?
      2. ゼータ電位測定原理
      3. ゼータ電位測定法
      4. ゼータ電位測定行う意義
    5. 電導度滴定によるナノ粒子表面の精密解析
  3. ナノ粒子の配列・自己組織構造制御
    1. ナノ粒子への自己組織性の付与の将来性
    2. ナノ粒子への液晶性の付与
    3. 有機無機ハイブリッドナノ粒子からなる自己組織構造とその構造制御技術
    4. ナノ粒子の自己組織構造評価法
  4. 無機ナノ粒子表面における有機分子の構造・修飾状態・修飾量の精密解析・評価手法
    ~有機無機ハイブリッドデンドリマーを例にして~
    1. NMRを用いた表面有機物の解析
    2. TG – DTAを用いた表面有機分子の定量
    3. STEMによるナノ粒子配列構造観察
    4. 小角X線散乱測定による3次元組織構造評価:電子密度マップによる視覚化
  5. ナノ粒子が拓く未来材料の将来性
    1. 屈折率制御材料
      1. 屈折率制御材料の特長
      2. 屈折率制御材料とナノ粒子
    2. 高熱伝導性材料
      1. 高熱伝導性材料の特長
      2. 高熱伝導性無機粒子
      3. 高熱伝導性ハイブリッド材料
    3. 磁性ナノ粒子:磁気粘性流体開発からナノバイオ材料まで
      1. 磁性ナノ粒子の特長および合成法
      2. 磁気粘性流体とは?
      3. 磁気粘性流体のアプリケーション
      4. サイズ形態制御磁性ナノ粒子を用いた新たな磁気粘性流体の特長
      5. 磁性ナノ粒子の磁気誘導加熱
      6. 磁性ナノ粒子のナノバイオ材料への適用
    4. 透明導電性薄膜向けナノ粒子を用いた低温焼成ナノインク開発
      1. 透明導電性薄膜とは?
      2. ナノインク向け透明導電性ナノ粒子の合成法
      3. 透明導電性ナノインクの調製
      4. 透明導電性ナノインクの特性評価
    5. 強誘電体ナノ粒子の合成と圧電セラミックスへの展開
      1. 強誘電体とは?
      2. 圧電セラミックスとは?
      3. 圧電セラミックス向けナノ粒子の合成法
    6. ナノ粒子の有機無機ハイブリッド化によるメタマテリアルの開発
      1. メタマテリアルとは?
      2. トップダウンアプローチによるメタマテリアル調製とその特長
      3. ボトムアップアプローチによるメタマテリアル調製とその特長
  6. 大学における企業との共同研究の進め方
    • 質疑応答

講師

  • 蟹江 澄志
    東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター
    教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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