技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

AI外観検査導入のための基礎と進め方・留意点

Zoomを使ったライブ配信セミナー

AI外観検査導入のための基礎と進め方・留意点

~AI画像認識技術の基礎、導入プロジェクトの進め方、品質保証への対応~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年12月8日(火) 12時30分 16時30分

プログラム

 ここ数年、AI (人工知能) の応用が急速に進展しています。劇的な認識率の向上をもたらしAI分野を発展させたのが、「Deep Learning (深層学習) 」のアルゴリズムであり、実装が容易なライブラリの登場により、画像認識を中心に利用例が報告されています。
 かたや、製造現場ではAI外観検査 (画像識別) を中心に導入プロジェクトが立ち上がっていますが、狙った識別精度が得られず、導入に至らない例が聞かれます。画像データの前処理にかかる負担や良品・不良品データの不均衡がおもな原因にあげられます。また、特にDeep Learningでは識別にかかる根拠がわかりにくく、品質保証の観点から導入を見送る現場も多いです。
 そこで、本講座は中小製造現場でいくつかの導入実績をあげた講師が、自身が手がけたAI外観検査の取り組みを紹介。活動事例を通じて、AI外観検査の導入プロジェクトの進め方から学習データの質と量の課題、学習を意識した画像情報の集め方、品質保証への対応までを解説します。

  1. AI画像認識システムの動向と導入基礎
    1. AI画像認識の基礎
    2. 国内外のAI画像認識の最新事例
    3. AI画像認識システムのメリット
    4. AI画像認識システム導入時の留意点
    5. 「機械学習」と「深層学習」の選択
  2. AI画像認識システムの各種実例
    1. パン識別システム「BakeryScan」の特徴と実際
      1. BakeryScanのシステム構成
      2. BakeryScanの画像処理 (特徴量の抽出方法等)
      3. パン識別にかかる課題
      4. 現場導入時の課題
      5. BakeryScanのアルゴリズムの改良
    2. 不織布画像検査システムの特徴と実際
      1. 不織布の異物検査
      2. 既存の画像検査システムの課題
      3. 不織布画像検査システムの構成と特徴
      4. 機械学習による異物判別
    3. 油圧部品についての自動外観検査システムの特徴と実際
      1. 外観検査の課題
      2. 正常・異常判別と機械学習による2クラス分類
      3. AIの限界とデータセットの不均衡
      4. ONE Class SVM (OCSVM) による良品学習
      5. OCSVMの課題とVAEによる異常検出
      6. 導入した外観検査システムとロボットのハンドカメラによる撮像
      7. VAEによる傷検出と誤検出の改善
  3. AI外観検査のはじめ方と機械学習のためのを意識した画像データ準備・前処理
    1. AI外観検査の進め方
      1. 検査項目の網羅と評価基準の明確化
      2. 試作開発の前段階における概念実証 (PoC)
    2. 機械学習を意識した画像データ (学習データ) の準備
      1. 画像撮影時の注意点
      2. オススメのPoC用撮影環境
    3. 学習が難しい画像
      1. 撮影環境や条件のばらつき
      2. 背景によるご認識の例
    4. 学習しやすい画像のための前処理
  4. 学習データの量と質の課題
    1. 学習データの準備にかかる負荷 (画像の収集、ラベルの付与)
    2. 学習データはどの程度必要か
    3. 外観検査における学習データの質の課題 (データの不均衡)
    4. 学習データの拡張 (Data Augmentation)
    5. ラベル付き公開データセットと転移学習による対応
  5. 識別根拠の課題と品質保証への対応
    1. Deep Learningは内部分析が困難
    2. 説明可能性・解釈性 (XAI) に関する技術
    3. Deep Learningが着目しているところ (Grad-CAM)
  6. AI画像認識システム導入の進め方
    1. 要求定義の取りまとめ
    2. AI機能の選定
    3. 社内教育とプロジェクトの立ち上げ方 (産学連携助成の活用等)
    4. 学習データの準備とその留意点
    5. 概念実証 (PoC) の特徴・考え方・進め方
    6. ラインでの実運用
    7. 運用による精度向上

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/3/29 Pythonによるアンサンブル学習の基礎と応用 オンライン
2024/3/29 機械学習を用いたスペクトルデータ解析と材料開発への適用 オンライン
2024/3/29 マテリアルズインフォマティクス (MI) の最新動向と小規模データ駆動型MIの展開 オンライン
2024/4/4 多変量解析・データ処理 超入門 オンライン
2024/4/10 Pythonによる時系列データ分析とその活用 オンライン
2024/4/12 機械学習/Deep Learningの画像データ前処理に活用できる画像フィルタリングの基本と最新動向 オンライン
2024/4/15 ディープラーニングの基礎と実践 オンライン
2024/4/15 少ないデータに対する機械学習、深層学習の適用 オンライン
2024/4/17 ルールベースと機械学習ベースの画像認識技術 オンライン
2024/4/18 生成AIをめぐる著作権問題の最前線 東京都 会場・オンライン
2024/4/19 ディープラーニングの基礎と実践 オンライン
2024/4/19 自然言語処理の基礎と生成AI・大規模言語モデルの研究開発への活用 オンライン
2024/4/22 3Dセンサの測距原理とその応用 (1) 東京都 会場
2024/4/22 外観検査の概要、目視検査と自動検査の比較、その実際 オンライン
2024/4/24 脳波計測・処理・解析・機械学習の基礎と応用および脳波データの活用方法 オンライン
2024/4/25 カルマンフィルタの実践 オンライン
2024/4/26 VSLAMの概要とAR Foundationを用いた実装演習 オンライン
2024/4/26 少ないデータに対する機械学習、深層学習の適用 オンライン
2024/4/26 AI関連発明の出願戦略のポイントと生成AIを巡る知財制度上の留意点 オンライン
2024/5/2 脳波計測・処理・解析・機械学習の基礎と応用および脳波データの活用方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/6/30 生産プロセスにおけるIoT、ローカル5Gの活用
2022/12/31 機械学習・ディープラーニングによる "異常検知" 技術と活用事例集
2022/11/14 外観検査技術 (CD-ROM版)
2022/11/14 外観検査技術
2022/1/12 製造DX推進のための外観検査自動化ガイドブック
2021/10/25 AIプロセッサー (CD-ROM版)
2021/10/25 AIプロセッサー
2021/7/30 マテリアルズインフォマティクスのためのデータ作成とその解析、応用事例
2021/7/14 AIビジネスのブレークスルーと規制強化
2021/6/30 人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明
2021/6/28 AI・MI・計算科学を活用した蓄電池研究開発動向
2020/8/11 化学・素材業界におけるデジタルトランスフォーメーションの最新調査レポート
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2020/3/26 ビッグデータ・AIの利活用に伴う法的留意点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2016/1/20 画像ワーピング技術とその応用
2015/8/17 防犯・監視カメラ〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)