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液晶ポリマー (LCP) の材料設計と5G機器などへの応用、高周波特性評価

液晶ポリマー (LCP) の材料設計と5G機器などへの応用、高周波特性評価

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年8月18日(火) 10時15分 16時45分

修得知識

  • 高周波基板の要素技術
  • 高周波対策
    • EMS/EMA
    • 低誘電化
    • ノイズ除去
  • 高速化対策 (回路短縮)
  • 接続回路およびその薄層化に関する技術動向
  • 5G用FPC向けの液晶ポリマーの成膜技術と用途

プログラム

第1部 液晶ポリマー (LCP) における材料設計と各種応用

(2020年8月18日 10:15〜12:00)

 液晶ポリマーは特異的な分子構造に由来したユニークな特性を有します。さらに、充填材を使用目的に応じて適切に設計することで、高流動性、低変形の射出成形用材料が得られます。液晶ポリマーは骨格的に低誘電率、低誘電正接特性を有することから、5G対応に適した材料として注目されています。
 本講座ではLCP材料設計と特徴を最大限利用するための材料選択、射出成形方法を提案し、用途展開事例を紹介します。

  1. LCPポリマーの特徴
    1. LCPの化学構造、溶融と固体構造
    2. 固化挙動とP.V.T (圧力.体積.温度) 曲線
    3. 流動特性、熱的特性
  2. LCPコンパウンドの開発動向
    1. 電子デバイス用樹脂への要求特性の最近の傾向
    2. 成形品変形の原因と設計・材料・成形からの対応方法
    3. 高耐熱材料の開発動向
    4. カメラ向け材料の開発動向
    5. 5Gに対応した材料開発動向
  3. LCP材料の用途
    1. モバイル・PC向け採用事例
    2. 自動車用途採用事例
    3. 非射出分野の採用事例
  4. 精密成形のための射出成形技術
    1. LCPの射出成形の注意点
    2. 成形条件によるトラブルシューティング
    • 質疑応答

第2部 液晶ポリマーの成膜と用途

(2020年8月18日 12:45〜14:00)

 5Gの実用化とともにフレキシブルプリント配線板 (FPC) における絶縁フィルムの変更による低ノイズ、低消費電力および、電池寿命の増加を実現しようとしている。本テーマはその絶縁フィルム候補の液晶ポリマーのフィルム化技術について紹介します。

  1. 液晶ポリマーについて
  2. 5G、コネクテッドカー、IoT向けに求められるFPC基板材料について
  3. 液晶ポリマーフィルムの研究開発の背景
  4. 液晶ポリマーフィルムの特性について
  5. 液晶ポリマーの成膜 (フィルム化) 技術
  6. 液晶ポリマーフィルム、銅箔積層体 (FCCL) の開発について
  7. 新規技術の特性と展望について
    • 質疑応答

第3部 液晶ポリマーを用いたフレキシブル回路部品、コネクタの4K/8Kおよび5G技術への応用

(2020年8月18日 14:15〜15:15)

4K/8K高精細映像技術において、その大容量データを伝送するケーブルは、重要な高周波電子部品の一つです。近年話題となっている第5世代移動通信システム (5G) の整備も着々と進み、その活用領域も拡大しつつあります。当社は昨年、16Gbps高速伝送の液晶ポリマーベースFPC・コネクタの開発を行いました。開発にあたっては、新規メディアICによる次世代高速インターフェース技術の進展及び高速・長距離伝送シミュレーション技術の発展が背景にあります。これらを含めて、製品と開発の経緯をご紹介します。
  1. 高速伝送技術への取組と開発の背景
    1. 高速伝送設計技術
    2. 高速伝送評価技術
    3. 4K8Kへの取組
    4. 5G技術への取組
    5. 新規インターフェースの紹介
  2. 液晶ポリマーベースFPC・コネクタの紹介
    1. 液晶ポリマーベースFPC
    2. 高速伝送コネクタ
    3. 開発のポイント
    4. 設計の経過と評価
    5. 製品の応用
  3. 今後の展開
    1. 新規高速伝送インターフェースへの取組
    2. その他高速製品の紹介
    3. ロードマップ
  4. まとめ
    • 質疑応答

第4部 液晶ポリマーを使用したFPCの開発とその応用、高周波対応基板について

(2020年8月18日 15:30〜16:45)

 5Gの到来により求められる高周波対応に対する液晶ポリマーを使用したFPCのメリットと応用範囲について説明させて頂きます。

  1. 液晶ポリマーとFPC
    1. 液晶ポリマーをFPCに使用するメリット
    2. 液晶ポリマーと他の基材との比較
    3. 液晶ポリマーの伝送損失低減効果
  2. MetroCircの特長
    1. MetroCircの製造方法
    2. MetroCircの特性
  3. 液晶ポリマーを使用したFPCの応用
    1. 液晶ポリマーを使用したFPCの応用例
    2. 5G (ミリ波帯) への展開
    • 質疑応答

講師

  • 長永 昭宏
    ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 研究開発センター
    主任研究員
  • 濱野 尚
    共同技研化学 株式会社
    専務取締役
  • 米沢 章
    山一電機 株式会社 CN第1技術部
  • 池本 伸郎
    株式会社 村田製作所 モジュール事業本部 通信モジュール事業部 有機機能基板商品部 開発5課
    シニアプロフェッショナル

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 68,000円 (税別) / 74,800円 (税込)
複数名
: 63,000円 (税別) / 69,300円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 63,000円(税別) / 69,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 68,000円(税別) / 74,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 126,000円(税別) / 138,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 189,000円(税別) / 207,900円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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