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抵抗率測定ノウハウ

抵抗率測定ノウハウ

~電気化学の基礎からデータ解釈まで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、電気化学測定の基礎から解説し、実験結果の解釈の仕方について詳解いたします。
また、材料特性に合わせた手法の選び方、条件設定、注意点を分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2020年3月25日(水) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 電気化学測定の基礎と測定法

(2020年3月25日 10:00〜12:15)

 中国では,VOC規制が強化され,塗装工場やVOC発生源からのVOCモニタリングが強化されています。中国のVOCモニタリング規制その対応方法について解説させていただきます。
 環境規制の動向、VOC規制に関する情報、規制を遵守するための計測技術について紹介を予定しております。

  1. 身の回りの電気化学:簡単な演示実験と共に
    1. デジボルによる水の抵抗測定?
      • イオン伝導
      • 電位とは
    2. 両手の間の抵抗値は何?
      • 界面があるときの電圧とは
    3. 電池を海に落としたら?
      • 電極反応
      • 電極電位
      • 電気二重層
  2. 電気化学の考え方
    1. 実測した電位の意味 空気中の電圧
      • 相間電圧
    2. 電気化学平衡 Nernst式
    3. 電気二重層 なぜ電極反応が起きるか
    4. 反応の速度 電流
  3. 電気化学測定法の概要
    1. 測定の基礎技術 装置
      • 電極
      • 平衡の測定
      • 速度の測定
    2. 二電極式と三電極式測定法 酸化と還元の分離
    3. 測定法の一般理論 物質移動
      • 電極反応
      • 化学反応
  4. 定電位電解
    1. 拡散律速電流
    2. 電流の変数
    3. 電流 ? 電位曲線の解釈
  5. サイクリックボルタンメトリ
    1. 原理:何がわかるか ソフトの利用
    2. 装置 方法
      • 電位範囲
      • 掃引速度
      • 破壊測定の利点
      • 多重掃引
    3. 測定結果の解析 ピーク
      • 波の出現条件
      • 平衡か速度か
    4. 理論的解釈 拡散律速電流
      • 吸着波
      • 静電容量電流
    5. ボルタンメトリ実験例
    6. 交流インピーダンス法
      1. 考え方と必要な装置
      2. 等価回路の考え方 実用例と危険度
      3. 伝導度測定の原理と実際 解釈法
      4. 静電容量測定 スーパーキャパシタ
      5. 酸化還元種の交流インピーダンス特性
    • 質疑応答

第2部 抵抗率測定の正しい測定法と測定テクニック

(2020年3月25日 13:00〜17:00)

 金属の電気抵抗は試料の長さに比例し、その断面積に反比例する。その時の比例定数が抵抗率と定義されている。従来はこの定義に則って、柱状の試料を作りその断面に対して一定電流を流し、別途作成した電圧電極間の電位勾配を測り、オームの法則から抵抗値を求めた。更に、上記の定義に基き抵抗率を算出していた (4端子法) 。 そもそも抵抗率の定義が導かれた時代には、測定対象試料 (=材料) は金属が中心で均一組成と考えられていた。しかし、現在では材料技術は飛躍的に進歩し、金属、プラスチック、セラミックスのみならず、それらを複合した材料 (バルク体) や薄膜材料が日々開発されている。特に、電子材料の分野では、スマートフォン等のモバイル端末の発展や自動車の電動化に伴い、リチウムイオン電池やプリンテッドエレクトロニクス材料等、急速な進歩を遂げている。まず、研究開発者にとっては抵抗率を正しく測る事が重要であり、更にその次に各種材料の特性に合わせた測定方法やデータの解釈が必要となってきた。
 本セミナーでは、基本的な測定方法について解説し、材料に合わせた応用例についても説明する。

  1. 抵抗と抵抗率
  2. 低抵抗領域の測定
  3. テスターで測ると何故不安定なのか?
  4. 4端子法と2端子法
  5. 接触抵抗とは?
  6. 4探針法とは?
  7. 4探針法と4端子法の違い
  8. シリコンウエハの抵抗率測定
  9. 表面抵抗率と体積抵抗率の使い分け
  10. 傷が付き易い試料の測り方
  11. 低抵抗薄膜の抵抗率測定
  12. 黒鉛バルク材の体積抵抗率測定
  13. 高抵抗領域の測定
  14. 2重リング法とは?
  15. 表面抵抗率と体積抵抗率の測り方は違うのか?
  16. JIS K6911とは?
  17. ガード電極は必要か?
  18. 温度や湿度で抵抗値が変わるのか?
  19. 印加電圧や測定時間はどのように決めるのか?
  20. 高抵抗薄膜の測定
  21. 中間領域の試料は定電流印加法と定電圧印加法のどちらで測るか?
  22. 粉体の抵抗はどうやって測るか?
  23. フィルムの厚み方向の測定
  24. 高温や低温下での低抵抗測定は?
    • 質疑応答

講師

  • 青木 幸一
    福井大学
    名誉教授
  • 西井 俊文
    日東精工アナリテック株式会社 営業推進部
    部長代理

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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