技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

変更・逸脱管理実施とOOS・OOT対応および一変申請・軽微変更届の判断基準

改正GMP省令および欧米規制対応のための

変更・逸脱管理実施とOOS・OOT対応および一変申請・軽微変更届の判断基準

~軽微で良いのか? 一変申請が必要か? それをどのようにどこまで記載するのかの判断基準は?~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、一変申請・軽微変更届の判断基準について、実際の運用事例やGMP適合性調査における指摘事項なども交え分かりやすく紹介いたします。

開催日

  • 2020年1月22日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 逸脱/変更管理のクラス分けと運用ポイント
  • GMP省令改正を見据えた一変申請・軽微変更の判断基準とその実務
  • ICH Q12への期待、承認後のCMCの変更管理に関する製薬会社のPQSを理解
  • OOS/OOTへの対応と手順書作成の実務

プログラム

 PIC/SやICH Qトリオ、Q11~12等の進展によるGMPのグローバル化の中、医薬品の製造管理、品質管理を行う上で、変更・逸脱管理は日常的に緊急の対応を迫られることの多い重要事項である。これらの管理は一歩対応を誤れば製品回収措置がとられ、製造販売業者の大きな信頼度失墜となる。また、一部変更申請、軽微などの変更申請をしようとした場合、軽微で良い場合、一変申請が必要な場合、それをどのようにどこまで記載するのかについては判断に迷う場合が多い。これらの判断基準について、実際の運用事例やGMP適合性調査における指摘事項なども交え分かりやすく紹介する。
 他方、医薬品製造所の試験室 (QCラボ) においては、OOS (規格逸脱) やOOTなどの試験逸脱が絶えず発生しているが、逸脱や異常対応時の判断基準や品質トラブル防止対策について、実際の手順書作成の上の観点から説明する。また、FDAの指摘事項などからQCラボエラーやQCでのデータインテグリティ (DI) 指摘などを回避する方法についても紹介する。
 他方、年内中の「改正GMP省令」の公布が予定され、特に医薬品品質システム (PQS) や承認書遵守の徹底など、逸脱・変更管理や一変申請や軽微変更とも大きく関連する。CAPAシステムへの連動など、OOS/OOTなども含めた変更逸脱管理の実務対応を解説する。

  1. はじめに
    1. 品質マネジメントシステム
    2. 変更・逸脱管理とは
    3. ICH Q9を考慮した変更・逸脱管理 (CAPAシステム)
    4. GMP省令改正 (R1 年公布予定) と変更管理、承認書と製造実態の遵守
  2. 製造販売業三役の適切な実施
    1. 法令遵守
    2. 三役体制、品質管理業務の留意事項
  3. GMP省令第14条「変更管理」とは
    1. 変更管理の基本
    2. 変更の薬事区分と適切なクラス分け
    3. 3極における変更管理の比較
      • 企業内の変更管理、米国の変更管理 (BACKPACⅠ)
      • EUの承認後変更管理
    4. 変更後の評価 (不純物プロファイルの同等性、物理的特性の同等性)
      • 原薬の品質同等性評価
    5. 変更管理体制とリスクコントロール
    6. リスク管理からみた変更バリデーション計画報告書作成の留意点
      • 製剤の品質同等性評価
  4. GMP省令第15条「逸脱管理」とは
    1. 逸脱・不適合・異常の相違点
    2. 品質不良並びに逸脱、及びそれらのクラス分けと具体事例
      (原薬、製剤別のクラス分け) :逸脱/変更管理は製品品質改善のチャンス
  5. 一変・軽微の判断基準
    1. 「医薬品等の製造販売承認申請書記載事項に関する指針」並びに関連Q&A
    2. 製造方法欄の記載と詳細具体例:製造販売承認書と変更管理 (詳細事例含む)
    3. 製造方法等の変更時の取扱い (軽微変更届出の妥当性評価)
    4. 製造方法等の変更時の取扱い (一部変更承認申請事項の対象)
    5. GMP適合性調査における製造販売承認書と製造実態の齟齬と対応
    6. GMP適合性調査で今後予測される指導内容とその対応:PMDAの指摘トレンド
  6. OOS/OOT (試験逸脱) への対応と手順書の作成実務
    1. ラボの逸脱管理:GMP省令及びICH Q7、PIC/S GMPの要求事項
    2. FDAのOOSガイドラインについて
    3. OOSへの対応:初期調査、QA調査、ラボエラー
    4. 試験室管理と外れ値・異常値
    5. OOTへの対応:工程管理図 (シューハート管理図) 、安定性試験における傾向分析
    6. 手順書作成と実務:試験室管理とOOS作業手順書の雛形
    7. QCラボのDI対応
    8. Form483の警告書と回答事例
  7. ICH Q12による変更管理の迅速化
    1. ICH Q9 (品質リスクマネジメント) 、ICH Q10 (医薬品品質システム)
    2. 品質マネジメントレビュー:製品品質モニタリング、
      • 変更逸脱管理とCAPAシステムへの連動
    3. ICH Q12 医薬品ライフサイクルマネジメントと変更管理の迅速化
    4. PACMPを用いた承認事項の変更制度
  8. まとめ
    1. 科学とリスクに基づく品質マネジメントレビューとPQS
    2. 製品ライフサイクルにわたる継続的な品質改善

会場

江東区文化センター

3F 第5研修室

東京都 江東区 東陽四丁目11-3
江東区文化センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/4/25 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と規格設定 オンライン
2024/4/25 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/4/25 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/4/25 変形性関節症の発生機序、薬物治療と再生医療の開発 オンライン
2024/4/26 GMP監査と当局査察・無通告査察対応セミナー オンライン
2024/4/26 改正GMPに対応した製品品質照査とCAPAの具体的進め方 オンライン
2024/4/26 製造員、試験検査員、品質保証員のGMP教育訓練と実効性評価 オンライン
2024/4/26 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/4/26 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した「薬品管理」の進め方 オンライン
2024/4/26 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/4/26 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/2/25 CAPA規程・手順書・様式
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (オンデマンド)
2019/11/21 医療機器企業におけるリスクマネジメントセミナー (DVD)
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点