技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

生分解、バイオマスプラスチックの材料設計、将来展望

海洋プラスチック問題解決に向けた

生分解、バイオマスプラスチックの材料設計、将来展望

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年11月18日(月) 10時00分 17時00分

修得知識

  • バイオマスの原料化
  • バイオプラスチックの微生物合成
  • 多元ポリ乳酸の基礎物性・機能部材化・生分解
  • オリゴマーの分泌生産とポリウレタンの合成
  • 生分解性高分子
  • ポリエステルの合成
  • コポリエステルの合成
  • 熱可塑性エラストマー
  • ポリ乳酸
  • ポリ (ε – カプロラクトン)
  • 脂肪族ポリエステル
  • 芳香族ポリエステル
  • ポリエチレンテレフタラート
  • 配列制御共重合体
  • 生分解性評価法
  • セルロースの生分解性
  • プラスチック包装材の現状
  • 世界的な環境問題の原因と本質

プログラム

第1部 多元ポリ乳酸

~基礎物性・機能部材化・生分解性~

(2019年11月18日 10:00〜12:00)

 バイオテクノロジーと高分子化学とを効果的に組み合わせと、従来にないバイオプラスチックの合成プロセスとポリマー材料が開発できる。

  1. はじめに
    1. バイオプラスチックの定義
    2. バイオプラスチックの現状と動向
  2. 微生物ポリエステルPHA
    1. PHAの化学構造と種類
    2. PHAの共重合体と基礎物性
    3. PHAの微生物による組換え生産
    4. PHAの効率的生産法
  3. 多元ポリ乳酸
    1. 多元ポリ乳酸の創製
    2. 多元ポリ乳酸の実バイオマスからの一貫生産プロセス
    3. 多元ポリ乳酸の基礎物性
    4. 多元ポリ乳酸の機能部材化
    5. 多元ポリ乳酸の生分解性
  4. おわりに (将来展望)
    • 質疑応答

第2部 生分解性を有する新規機能性コポリエステルの設計と合成

(2019年11月18日 12:45〜14:45)

 さまざまなモノマーを適切な配列で共重合することにより、入手し易い一般的なモノマーから有用な高分子を開発できる可能性があることを、我々のコポリエステル合成に関する研究を例にしてお示ししたい。

  1. ポリエステル
    1. 芳香族ポリエステルの性質
    2. 脂肪族ポリエステルの性質
  2. 生分解性高分子の概要
  3. 生分解性を有する熱可塑性エラストマーの設計と合成
    1. 熱可塑性エラストマーとは
    2. ポリ乳酸成分を含む熱可塑性エラストマーの報告例
    3. ラクチドとε – カプロラクトンから合成される熱可塑性エラストマー
      1. その設計と合成
      2. その熱的性質と機械的性質
      3. ステレオコンプレックス化が物性に与える影響
      4. ポリ乳酸改質剤としての検討
  4. 配列制御脂肪族芳香族コポリエステルの設計と合成
    1. 脂肪族芳香族コポリエステルの例
    2. 配列が制御されたコポリエステルの報告例
    3. 配列が制御された脂肪族芳香族コポリエステル
      1. 配列が組み込まれたジエステルジオールの合成
      2. 配列制御脂肪族芳香族コポリエステルの合成
      3. 配列制御脂肪族芳香族コポリエステルの熱的性質
      4. 配列制御脂肪族芳香族コポリエステルの生分解性
    • 質疑応答

第3部 セルロースからなる生分解性フィルムの特徴とその包装材料への応用

(2019年11月18日 15:00〜17:00)

 セルロースからなる生分解性フィルムは木材パルプから作られており、プラスチックが開発される以前から存在していた。我々はこのフィルムを環境ニーズに合わせながら着々と進歩させ、新しい次世代フィルムとして世界に展開している。今回はこのフィルムのブランド戦略と昨今の環境問題の原因も解説しながら、この古くて新しい技術を紹介する。

  1. フィルムのメーカーシェア
  2. ベースフィルムの製造方法
  3. フィルムのライフサイクル
  4. 廃プラの処分の現状
  5. セルロースの構造
  6. セルロースの生分解性
  7. フィルムの構造
  8. フィルムのバリア性
  9. 使用事例
  10. 世界同時「脱プラ」現象はなぜ起こったのか
  11. 世界的な環境政策の動き
  12. 国内での環境政策の動き
  13. メディアによる世界への影響
  14. 包装材料はどう対応していけばいいのか
    • 質疑応答

講師

  • 田口 精一
    神戸大学 大学院 科学技術イノベーション研究科
    特命教授
  • 中山 祐正
    広島大学 大学院 先進理工系科学研究科 応用化学プログラム
    准教授
  • 花市 岳
    フタムラ化学 株式会社 中部統括開発グループ
    グループリーダー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/4 マーセル化による天然繊維の樹脂複合化と特性改善 オンライン
2024/6/5 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/5 チクソ性 (チキソ性) の基礎と評価および活用方法 オンライン
2024/6/6 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2024/6/6 エポキシ樹脂の実用の基礎知識とフィルム化 & 接着性の付与技術とその応用 オンライン
2024/6/7 二軸押出機における樹脂流動解析の基礎と AI/IoT 活用展開 大阪府 会場
2024/6/10 プラスチックフィルムにおける各樹脂特性、添加剤・成形加工技術および試験・評価方法 オンライン
2024/6/10 基礎から学ぶ「人工皮革・合成皮革」入門セミナー オンライン
2024/6/11 機械加工技術 オンライン
2024/6/11 分子シミュレーションの基礎と高分子材料の研究・開発の効率化への展開 オンライン
2024/6/11 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/6/12 可食から非可食バイオマス原料への転換が進む次世代バイオプラスチックの最新開発動向 オンライン
2024/6/12 光重合開始剤の種類、選び方、使い方 オンライン
2024/6/12 FT-IRを用いた樹脂の劣化解析と寿命予測への活用可能性 オンライン
2024/6/13 二酸化炭素 (CO2) 、二硫化炭素 (CS2) を原料とする高分子材料の合成技術と応用 オンライン
2024/6/14 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/14 微細藻類・海洋微生物の燃料・素材等への応用と最新動向 オンライン
2024/6/14 溶解度パラメータ (3D, 4DSP値) の基礎と活用技術 オンライン