技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

試験検査室での生データの取り扱いとデータインテグリティ対応

試験検査室での生データの取り扱いとデータインテグリティ対応

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、試験検査室での紙データ、電子データをどのように管理すれば良いのかについて、近年の査察対応事例をもとに解説いたします。

開催日

  • 2018年10月25日(木) 10時00分17時00分

プログラム

第1部. 試験室におけるCSVとデータインテグリティ対応

(2018年10月25日 10:00〜12:00)

 試験室におけるコンピュータ化システムバリデーションの必要性、データインテグリティ対応の必要性、および両対応ポイントを説明するとともに、両者の関係性ならびに、昨今の規制当局の視点の変化についても考える。さらに試験室の現場における実対応についても解説する 。

  1. 試験室のコンピュータ化システムバリデーション (CSV)
    1. データの電子化
    2. 電磁的記録の基本要件
    3. コンピュータ化システムのリスク
    4. バリデーションの意義 (その必要性)
    5. 規制に拠る要求 (PIC/S、適正管理ガイドライン)
    6. CSV対応手法 (GAMP、適正管理ガイドライン)
    7. 試験室のシステム (分析機器等) のCSV対応
  2. 試験室のデータインテグリティ
    1. データインテグリティ対応の必要性
    2. 試験室データにおけるALCOA
    3. 試験室データに関するデータガバナンス対応
  3. 試験室におけるCSVとデータインテグリティ
    1. ER/ES・CSVとデータインテグリティ
    2. CSVとデータインテグリティの関係性
  4. 試験室におけるCSVとデータインテグリティ対応の実際
    1. コンピュータシステム (分析機器) の導入、運用、廃棄
    2. 試験室データに対する監査証跡 (取得・レビュー)
    3. スプレッドシートのCSV対応とデータインテグリティ
    4. 非GxPエリアでのデータ取得対応 (創薬レベル、信頼性基準)
    5. 分析業務委託における対応 (業務委託、クラウド利用)
    • 質疑応答

第2部. 試験検査室での紙データ・電子データの取り扱いと管理のポイント

(2018年10月25日 12:45〜14:45)

 近年、データ・インテグリティが取りざたされ、特に試験検査室のデータ・インテグリティに焦点が当てられて来た。試験検査室においては、データ・インテグリティを確保しつつ作業効率の向上が求められ、その推進のため様々な工夫、システム、デバイス、あるいはネットワークやIoT関連設備も含めて、その管理について関心が集まっている。本講では、そうした要件や管理の方法論を検討し、コンピュータシステムが最新データ・インテグリティ要件を満たしつつ、効率的に運用するための方策を、CSVとの関連を含めて確認する。

  1. 紙データ、電子データの管理
    1. データ、記録の管理とは何か
    2. 紙データの管理
      1. 管理すべきポイントと工夫
      2. 管理の限界、課題
    3. IoTの展開
      1. データの収集
      2. データの管理
      3. 作業指示の発行
      4. 記録の作成、保存、および管理
      5. 監査証跡とその未来
    4. データ・インテグリティの対策
      1. ALCOA+原則
      2. モバイル機器の利用
    5. 課題
      1. Attributableはどこまで可能か?
      2. Originalはどのように保証できるか?
  2. LAN、ラボネットの可能性
    1. スタンドアロンの現状と課題
      1. データ・インテグリティ
      2. 設定管理
      3. ユーザ管理
      4. 日付・時刻管理
      5. バックアップ
      6. 監査証跡
      7. データレビュー
    2. ラボネットのケース・スタディ
      1. データ・インテグリティ
      2. システム課題解決のための取り組み
      3. 通称「無菌ネット」の試み
      4. 課題
  3. CSVの留意点
    1. システム要件の設定
    2. 非機能要件
    3. デバイスへの考慮
    4. ネットワークへの考慮
    5. サービスへの考慮
    6. テストの留意点
  4. 記録の管理
    1. SOP等の管理
    2. データ、記録の管理
    3. 紙データ、紙記録の管理と電子化
    • 質疑応答

第3部. 試験検査室でよくある指摘事項への査察対応とデータインテグリティ対応

(2018年10月25日 15:00〜17:00)

 最近、データインテグリティなる用語が頻繁に聞かれ、それに伴う様々な事項が話題となっているが、適切な日本語がないように混乱を招いている。得られた結果に対する精確性や完全性を示すことと理解される。この考え方は医薬品等における製造や品質管理におけるGMP等のGXPそのものである。本セミナーでは適合性調査等での指摘事項がデータインテグリティに深く関わることを示し、基礎から試験室管理における対応を考える。

  1. GMPにおける試験検査室のデータの重要性
    1. GMPの目的と歴史
    2. GMPにおける品質管理の重要性
    3. GMPにおける文書管理と生データ
    4. ヒューマンエラーとデータの信憑性
    5. ミスとデータインテグリティ
  2. GMP及びGLPにおける指摘事項や疑義照会
    1. GMP適合性調査で指摘されたデータの完全性
    2. データインテグリティであった指摘事項
    3. 試験検査室業務がデータインテグリティ
    4. GLP適合性調査における指摘事項 (PMDA)
    5. 試験検査室の指摘は繰り返す
  3. 法的規制におけるデータインテグリティの重要性
    1. グローバリゼーションが求めるデータインテグリティ (PIC/S)
    2. 文書管理はALCOA
    3. GMPやGLP等がデータインテグリティ
    4. CSVの浸透とデータインテグリティ
    5. GMP省令改正におけるデータインテグリティの位置づけ
    6. 今後の対応を予測するための海外事情
    • 質疑応答

講師

  • 蜂谷 達雄
    電子規制対応アドバイザー
  • 合津 文雄
    Minaris Regenerative Medicine 株式会社 生産統括部 品質保証課
  • 小島 尚
    東京バイオテクノロジー専門学校
    講師

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/25 原薬におけるMF登録・記載・適合性調査・照会対応とプロセスバリデーション結果を基にしたMFへの落し込み オンライン
2025/8/25 低分子・高分子の高活性物質を扱う共用設備での洗浄評価基準と洗浄管理の留意点 オンライン
2025/8/25 医薬品ライセンス契約における法務デュー・デリジェンスの基礎 オンライン
2025/8/26 GMP適合機器・設備のための設計・バリデーション・保全とクラウドを含むCSV・DI対応・実践 (全3コース) オンライン
2025/8/26 海外CTD-M3を活用した承認申請時の「規格及び試験方法」の簡略記載の注意点 東京都 会場・オンライン
2025/8/26 基礎から学ぶクラウド利用におけるCSV実務 / SaaSのバリデーションとIaaS/PaaSクラウド基盤の適格性評価 オンライン
2025/8/26 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2025/8/26 医薬品開発における事業戦略構築と各成長ステージでのアプローチ オンライン
2025/8/26 治験薬GMPガイドラインの実務対応とPIC/S GMPの最新動向 オンライン
2025/8/27 添加剤・資材メーカー・製造委託先を含む監査のポイント / 監査員養成講座 東京都 会場・オンライン
2025/8/27 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2025/8/27 各開発段階におけるCMC開発と取得すべきデータ・品質保証レベル オンライン
2025/8/27 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) 実務入門講座 オンライン
2025/8/27 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2025/8/27 医薬品開発における事業戦略構築と各成長ステージでのアプローチ オンライン
2025/8/27 訴求と実感を連動させたヘアケア製品の開発と感性評価手法 オンライン
2025/8/27 CSV/DI対応を踏まえた医薬品GMP分野におけるITシステム (MES/LIMS/CDS等) 構築の要点 オンライン
2025/8/27 ファージセラピーと臨床応用 : バクテリオファージを用いた医薬品の開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2025/8/27 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2025/8/27 エンドキシン対策としてのバイオバーデン管理およびエンドトキシン不活化方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門