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CFRP製品の量産工程構築に必要な工程規格 (Process spec) と関連文書作成法

品質問題の迅速な原因追究と品質安定化を実現する

CFRP製品の量産工程構築に必要な工程規格 (Process spec) と関連文書作成法

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月27日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者
  • CFRP で課題を抱えている方

修得知識

  • 量産を前提としたCFRP材料を用いた製品設計
  • 材料、設計、製造の領域に関する基礎知見
  • CFRP製の量産製品開発体制構築のためのポイント

プログラム

 高強度軽量化材料としてますます注目を集めるCFRP (炭素繊維強化プラスチック) 。熱可塑性樹脂をマトリックスとしたCFRTPの拡大と熱硬化性樹脂の室温長寿命化と硬化時間の大幅短縮という技術的進歩によって、CFRPはより一般的な産業材料としての適用が拡大していくと期待されています。適用拡大を実現するために必要な考え方の一つが「量産へのアプローチ」ですが、国内外問わず業界で議論されるのは「高効率生産技術や低コスト化」といった側面に限られているのが現状です。もちろんそのような考え方は量産化へのアプローチとして必須であることに疑いの余地はありませんが、海外でCFRP製品の量産立ち上げの実体験を有する講師としては「品質問題の迅速な原因究明」と「工程安定化」の両輪の取り組みが必須である、というのが揺ぎ無い考えです。
 そこで本講演では、講師がCFRP製品の量産ライン立ち上げという実体験を通じて必要不可欠と感じた該両輪に関するコンセプトと工程規格 (Process spec) と作業手順書を媒体とした実業務への落とし込み方法について解説を行います。また本講演で習得できる知見は、長繊維化や樹脂の改質によって適用範囲が拡大するGFRP (ガラス繊維強化プラスチック) にも適用できます。従来と異なるアプリケーションにGFRPを用いる、CFRPを用いた製品の量産準備を行っている、または近い将来それらの必要性に迫られる企業の方々にとって参考になれば幸いです。

  1. CFRP製品で実際に生じる問題事例
    1. 組み立てられない、はまらない
    2. 突然壊れた
    3. 外観不良が多発
  2. CFRP製品の量産工程構築における問題回避と早期解決に向けて
    1. 最重要となる2つのコンセプト
    2. コンセプトを具現化する2つの文書
      1. 日々の工程管理の要所をおさえる工程規格
      2. 工程の安定化と技術伝承の鍵となる工程手順書
  3. CFRP製品製造工程の基礎解説
    1. CFRP製品製造工程概要
    2. CFRP材料裁断で重要な管理項目
    3. CFRP成形加工で重要なパラメータ
    4. CFRP加工工程の重要性
    5. CFRP製品製造工程では成形加工以外にも注意を払う
    6. 世界的に盛り上がるCFRP製品製造「自動化」の盲点
  4. CFRP製品の製造技術
    1. 裁断技術概要
    2. 予熱技術概要
    3. 積層 (プリフォーム) 技術概要と比較
    4. 成形技術概要と比較
    5. 加工技術概要と比較
    6. 検査技術
      1. 寸法検査技術概要と比較
      2. 非破壊検査技術概要と比較
  5. 工程規格
    1. 工程規格の目的
    2. CFRP製品図面での工程規格引用方法
    3. 工程規格の基本構造
    4. 工程規格の構成詳細
      1. 規格の適用範囲
      2. 参照規格
      3. 言葉の定義
      4. 材料の取り扱い
      5. 裁断/積層
      6. 成形
      7. 加工
      8. 検査
      9. 補修
      10. 設備
      11. 備品
      12. 記録
      13. 安全
    5. 工程規格の要件の決め方
    6. 外部委託で製品製造する場合の工程規格の設定と運用のポイント
  6. 工程手順書
    1. 工程手順書の目的
    2. 工程手順書の効果
    3. 工程手順書のポイント
    4. 工程手順書の現実
    5. 工程手順書の整備に向けた施策
  7. 量産問題の回避と早期解決に向けた施策のFRP製品製造技術への落とし込み
    1. デジタルに加え、アナログでの記録
    2. 自動でデータを蓄積するシステム
    3. プロセスデータは製品と1:1になるように管理
    4. 不定期の監査を実施
  8. GFRPの概況変化
    1. GFがCFに対して有する圧倒的なアドバンテージ
    2. GFRPの適用領域の変化
    • 質疑応答

予めご留意いただきたいこと

本講演では、受講内容の理解を深めていただくことを目的に講師から受講者の方に問いかけがあります。予めご了承ください。

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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