技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

自動車における振動・騒音対策技術と制振・防音材の評価

自動車における振動・騒音対策技術と制振・防音材の評価

~自動車における制振構造・防音構造の特性と要求性能 / 自動車における振動・騒音現象と制振・防音対策 / 制振特性・防音特性のコンピュータシミュレーション、CAEも解説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車騒音・振動対策と防音・制振材料について詳解いたします。

開催日

  • 2018年4月26日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 自動車の振動騒音現象と制振防音対策の現状と課題
  • 各種の制振防音構造の基本原理とチューニング方法
  • 自動車の制振防音問題のCAEと、それを利用した設計法

プログラム

 自動車業界を取り巻く環境は、欧州などでの内燃機関への厳しい規制、これらに伴う電気自動車の将来の広がり、自動運転の導入、CO2削減規制強化に伴う燃費の格段の向上などにより、今後、世界規模で大きく変化していきそうです。時代の節目での自動車の今後の開発において、これらの環境の変化に素早く、将来を見越した対応をする必要がありそうです。これらの環境の変化に対して、自動車の各部品には、より厳しい軽量化、徹底した省エネルギーへの貢献などが、現在の各種性能を維持しながら求められることになります。
 長年、品質・質感の向上に騒音・振動対策は貢献してきています。静粛性の向上をするだけではなく,それぞれの時代の要請 (出力、運動性能、排ガス、リサイクル、衝突安全、環境ホルモンなどによる材料の使用規制、CO2排出削減等) との両立をはかりながら進化してきています。静粛性能に、車体構造、制振材・防音材や、これらの機能を含む内装も一翼を担ってきており、時代の要請に応えながら質感向上に寄与してきました。今後も環境の変化に対応する必要があります。
 従来から、自動車を構成する部品の仕様 (材質,板厚,形状,コスト) が振動騒音性能で決定されてしまうことは少なくありません。現代の殆どの部品が振動騒音性能に関連し、その要求を無視したまま自動車の部品開発はできなくなってきています。
 本講座では、上記の背景を踏まえ、自動車の振動・騒音現象と制振・防音対策、CAEによる設計について現状認識をあらたにし,今後の環境の変化への対応について考えたいと思います。

  1. 自動車業界を取り巻く環境の現状認識と将来展望
  2. 自動車の振動・騒音現象と制振・防音対策の説明
    1. 車内音
    2. 車外音
    3. 制振
    4. 防振
    5. 動吸振器
    6. 吸音
    7. 遮音
    8. 波動ブラックホール
  3. 自動車用制振構造の振動特性と要求性能
    1. 制振材の制振機構
    2. 制振材+平板の制振機構
    3. 制振材+車体構造の制振機構
    4. 自動車用制振材の要求性能
  4. 制振特性のコンピュータシミュレーション、CAE
  5. 自動車用の防音構造の特性と要求性能
    1. 各種吸音構造の吸音機構
    2. 多孔質材+表面材の吸音性能
    3. 各種遮音構造の遮音機構
    4. 積層防音構造の遮音性能
    5. 各種構造の吸音性能と遮音性能の同時評価
    6. 自動車用防音材の要求性能
  6. 防音特性のコンピュータシミュレーション、CAE
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 山口 誉夫
    群馬大学 理工学府 知能機械創製部門
    教授

会場

フクラシア東京ステーション
東京都 千代田区 大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル5F,6F
フクラシア東京ステーションの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/9 EVにおける車載機器の熱対策 オンライン
2024/4/16 自動車のEV化とプラスチックの電磁波シールドめっき オンライン
2024/4/18 水素エネルギーとモビリティ オンライン
2024/4/19 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/4/23 自動運転車の商業化への道筋 東京都 会場・オンライン
2024/4/25 振動工学 入門 オンライン
2024/4/25 空飛ぶクルマの市場動向と社会実装委向けた研究開発 オンライン
2024/4/26 吸音・遮音・防振の理論とその測定・評価に関する入門講座 オンライン
2024/4/26 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/8 自動車の電動化に向けた半導体封止樹脂の設計と評価 オンライン
2024/5/8 空飛ぶクルマの市場動向と社会実装委向けた研究開発 オンライン
2024/5/13 振動工学 入門 オンライン
2024/5/14 人間-機械 (自動車) インターフェイス製品の人間工学の考え方とその評価 オンライン
2024/5/14 SRモータの基礎とEV実用化への最新動向 オンライン
2024/5/16 xEVにおける車載電子製品のサーマルマネジメント 東京都 会場・オンライン
2024/5/30 騒音・振動低減基本技術とそのための材料の適用法 東京都 会場
2024/5/30 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン
2024/5/31 車載半導体の最新技術と今後の動向 オンライン
2024/6/7 自動車産業のサプライチェーンと業界動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 車室内空間の快適性向上と最適設計技術
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢)
2023/11/14 x/zEV用電池の拡大 (目標、現状とグローバルな態勢) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題) [書籍 + PDF版]
2023/7/6 x/zEVへの転換2023 (各国の現状、目標と課題)
2022/6/30 自動運転車に向けた電子機器・部品の開発と制御技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍版)
2022/5/6 EV、PHEV、HEVと燃料電池車の環境・走行性能分析 (書籍+PDF版)
2022/4/15 2022年版 スマートモビリティ市場の実態と将来展望
2022/2/4 世界のxEV、車載用LIB・LIB材料 最新業界レポート
2021/9/30 自動車室内の静粛性向上と、防音・防振技術、材料の開発
2021/4/13 GAFA+Mの自動運転車開発最前線
2021/1/31 次世代EV/HEV用モータの高出力化と関連材料の開発
2020/12/25 次世代自動車の熱マネジメント
2019/12/13 2020年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2019/1/31 センサフュージョン技術の開発と応用事例
2018/12/14 2019年版 次世代自動車市場・技術の実態と将来展望
2018/11/30 EV・HEV向け電子部品、電装品開発とその最新事例
2018/7/31 遮音・吸音材料の開発、評価と騒音低減技術