技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

大気圧プラズマによる樹脂の表面処理技術

大気圧プラズマによる樹脂の表面処理技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年3月30日(金) 13時00分16時30分

修得知識

  • 大気圧プラズマの生成方法、装置の分類
  • 処理後の樹脂表面の物性
  • 接着の分類
  • 樹脂表面の改質方法
  • 難接着樹脂の特徴
  • 表面改質による接着性向上技術

プログラム

 ポリプロピレンに代表される難接着樹脂材料の表面改質による接着性向上は、薬液・ガス・減圧プラズマ・紫外光照射など古くから試みられてきた。近年、プラズマ発生技術が向上し、大気圧下でも安定してプラズマが得られるようになってきた。大気圧プラズマの生成方法、酸素ラジカル量、表面分析結果および接着強度などについて、紹介する。

  1. はじめに
    1. プラズマ技術産業応用センターについて
    2. 堀式超マイクロホロー大気圧プラズマ装置
    3. ラジカルモニター
    4. ニュートラルビームエッチング装置
    5. ラジカル注入型プラズマ化学気相堆積装置
    6. 電子ビーム励起プラズマを用いた難窒化材の迅速窒化技術の開発
    7. 管状低圧プラズマを用いた様々な長尺ポリマーチューブの内面処理
    8. 大気圧プラズマによる鋼の窒化技術の開発
    9. 大気圧ラジカル処理を用いたアラミド繊維へのめっき技術の開発
    10. 大気圧プラズマによる鋼の窒化技術の開発
    11. 液面プラズマを用いた微粒子酸化チタン水分散技術の開発
    12. 愛知地域スーパークラスター
  2. 難接着樹脂の特徴
    1. 難接着な理由
    2. 接着の分類
    3. 相互拡散 (分子拡散)
    4. 静電気力
    5. 機械的結合
    6. 水素結合
    7. 電気陰性度
    8. 分極
    9. 電気陰性度の可視化
    10. 各種結合の結合エネルギー
    11. 水素結合の例
    12. 添加ガスによる表面修飾
    13. 水溶液併用による表面修飾
    14. 究極の原子接着技術
    15. 難接着樹脂材料を使うメリット
  3. 樹脂表面改質
    1. 表面改質の分類
    2. 減圧プラズマによる表面改質例
    3. 真空紫外光による表面改質例
    4. プラズマとは?
    5. プラズマの分類
    6. 大気圧プラズマの分類
    7. 衝突電離、熱電離
    8. コロナ放電、グロー放電、アーク放電、その他の放電
    9. アーク放電を回避する方法
    10. パッシェンの法則
    11. 平均自由行程
    12. 誘電体バリア放電
    13. ダイレクト方式、リモート方式
    14. 各社の大気圧プラズマ装置
    15. 誤解されがちなコロナ放電
  4. 改質表面と接着剤の関係
    1. プラズマ照射距離と水接触角の関係
    2. プラズマ照射距離と接着力の関係
    3. プラズマ処理効果の持続性
    4. プラズマ処理後の水接触角上昇の仮説と保管方法
  5. 樹脂表面の組成評価と表面状態
    1. 表面分析装置の分類
    2. X線光電子分光法
    3. ケミカルシフト
    4. 誘導体化
    5. 樹脂表面の官能基比率と接合強度の関係
    6. 各活性種の酸化力
    7. 活性種濃度の評価方法
    8. 酸素ラジカル濃度測定例
    9. オゾン濃度測定
  6. 接着力の定量評価
    1. 接着力評価の分類
    2. オートグラフ
    3. 破壊形態の分類
    4. オートグラフによる実測例
  7. 超高速接着への挑戦
    1. 大気圧プラズマ処理とシアノアクリレート系接着剤を併用した超高速接着の検討
    2. エチレンビニールアセタートコポリマーを用いた超高速接着の検討
  8. 自作大気圧プラズマ装置
    • 自作大気圧プラズマ装置の作製方法
    • 質疑応答

講師

  • 市村 進
    公益財団法人 名古屋産業振興公社 プラズマ技術産業応用センター (PLACIA)
    サブテクニカルコーディネーター

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/9/2 製品設計に役立つゴム材料の勘所と最適設計手法 東京都 会場・オンライン
2025/9/3 プラズマプロセスにおける活性粒子の計測、モニタリングとプロセスの最適化 オンライン
2025/9/3 可塑剤・フタル酸エステルを取り巻く国内外の規制・市場動向と今後の課題 オンライン
2025/9/4 プラスチック、フィルム分野における「伸長流動」の考え方、その測定法と応用 オンライン
2025/9/4 コーティングプロセスにおける縦スジ・横段・点欠陥と対策 オンライン
2025/9/5 押出機内の樹脂挙動および混練の基礎と最適化 オンライン
2025/9/5 エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類、特徴と硬化物性の評価、トラブル対策 オンライン
2025/9/5 高分子材料へのフィラーのコンパウンド技術およびナノコンポジット化技術、その特性・分散性制御と機能性付与 オンライン
2025/9/5 摩擦振動・異音の入門講座 オンライン
2025/9/8 プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策 オンライン
2025/9/8 高分子製品・フィルムの劣化と寿命解析 オンライン
2025/9/8 高分子複合材料の力学特性評価と耐衝撃性改善 オンライン
2025/9/8 ポリイミドフィルムの特性、技術動向と加工、応用 オンライン
2025/9/9 エポキシ樹脂の配合設計と硬化剤の選び方、使い方 オンライン
2025/9/9 二酸化炭素を原料とする有用有機化合物製造技術の研究開発動向と展望 オンライン
2025/9/9 高分子合成・重合反応のメカニズムと設計指針 オンライン
2025/9/10 各種機能性ハードコートの材料、塗布製膜、耐候・耐久・密着性評価 オンライン
2025/9/10 粘着・剥離現象の基礎と可視化実験・モデリング オンライン
2025/9/11 セルロースナノファイバーの樹脂との複合化技術とその応用 オンライン
2025/9/12 ポリマーの高屈折率化技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/8 プラズマ技術
2021/1/29 高分子材料の絶縁破壊・劣化メカニズムとその対策
2020/11/30 高分子の成分・添加剤分析
2020/11/30 高分子の延伸による分子配向・結晶化メカニズムと評価方法
2020/10/30 ポリウレタンを上手に使うための合成・構造制御・トラブル対策及び応用技術
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/9/27 プラズマCVDにおける成膜条件の最適化に向けた反応機構の理解とプロセス制御・成膜事例
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集