技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

「バイオ後続品 同等性担保・特性解析」 + 「品質分析試験・免疫原性評価」 (2日間)

バイオ医薬品/後続品コース

「バイオ後続品 同等性担保・特性解析」 + 「品質分析試験・免疫原性評価」 (2日間)

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月26日(木) 13時00分 16時30分
  • 2017年10月27日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

2017年10月26日「バイオ後続品開発におけるCMC戦略/同等、同質性を示すための具体的戦略と同等性・同質性確保に必要な特性解析データ例」

 本講演ではバイオ後続品 (特に抗体医薬) の開発を企画している企業を対象に、製造委託CMOや提携先企業を選択する基準、原薬及び製剤の製造と品質管理、同等性/同質性の確保に必要な特性解析、規制ガイドラインにおける留意点等について概説する。

  1. バイオ後続品における同等性/同質性
  2. バイオ後続品製造のCMC戦略
    • CMOや提携企業先を選択する際の留意点
    • 国内・海外のCMO
    • 原薬製造プロセスの開発 (前臨床、臨床から市販へ)
  3. バイオ後続品の製造と品質管理 (抗体医薬品を例として)
    • ICHガイドラインとCTD Module3 (Quality)
    • 抗体医薬品の品質評価のためのガイダンス (厚生労働省)
    • モノクローナル抗体生産のための遺伝子発現構成体の構築
    • 細胞基材の樹立
    • 培養及び精製
    • ウイルス安全性
    • プロセス・コントロール
    • 製法変更
    • 特性解析
    • 規格及び試験方法
    • 標準物質
    • 製剤開発
    • 安定性と輸送 (特に液体製剤品)
  4. 同等性/同質性の確保に必要な特性解析データの具体例
    1. 構造
      • アミノ酸組成及びアミノ酸配列
      • N末端及びC末端アミノ酸配列
      • ペプチドマップ
      • スルフヒドリル基及びジスルフィド結合
      • 糖鎖
      • 人為的修飾
    2. 物理化学的性質
      • 質量分析
      • 分光分析 (円二色性分析など) や示差走査熱量測定
      • 電気泳動パターン
      • 液体クロマトグラフィー
        • サイズ排除
        • イオン交換
        • 疎水性
        • 逆相など
    3. 生物学的性質
      • 結合特性
      • 機能的特性
      • ADCC及びCDC活性と糖鎖構造
    4. 不純物
      • 凝集体
      • 重合体及び切断体
      • 不溶性微粒子
      • ジスルフィド結合形成不全体
      • H鎖C末端リジン欠失体
      • メチオニン残基の酸化体
      • 脱アミド体及び異性化など
    • 質疑応答・名刺交換

2017年10月27日「バイオ/抗体医薬品における品質分析試験/不均一性評価と免疫原性評価の実際」

第1部 『バイオ/抗体医薬品の品質分析試験と原薬不均一性評価技術の開発』

(2017年10月27日 10:30~13:00)

 治療用モノクローナル抗体は、その効用と安全性を保証する必要があることから、厳格な品質管理が行われている。その中心は、多角的な理化学分析試験の実施である。分子構造、物理化学的性質、生物学的性質、不純物などの項目に関して、最新の科学的知見に照らし妥当であり、高い信頼性の結果を与える分析方法を用いて、あらかじめ定めた規格に合致していることを確認することが求められている。
 本講演では、バイオ/抗体医薬品の品質分析に関する現状を概説するとともに、今後の課題と最新の技術開発状況に関して紹介する。

  1. バイオ医薬品の品質分析試験
    1. 品質分析の目的と原則
    2. バイオ医薬品のICH品質ガイドライン
    3. 品質分析と医薬品開発
    4. 申請前/申請後に行われる品質分析
    5. バイオ医薬品を構成する成分
    6. バイオ医薬品の特性解析
    7. 不純物・混入汚染物質の分析
    8. バイオ医薬品の規格及び試験方法
    9. 原薬・製剤の安定性試験
  2. 品質管理からみた化学合成医薬品との違い
    1. バイオシミラーとジェネリック
    2. 分子不均一性
    3. バイオシミラーの開発状況
    4. バイオシミラーのためのガイドライン
    5. バイオシミラーの有効性と安全性
  3. バイオ医薬品の品質分析の課題
    1. FDAの指摘
    2. 品質分析のフロンティア (翻訳後修飾、凝集化、立体構造変化)
    3. 研究開発の現状
    4. 標準物質開発
    5. 免疫原性のリスク管理
  4. 原薬不均一性評価技術の開発
    1. 次世代抗体医薬等の製造技術プロジェクト
    2. 次世代バイオ医薬品製造技術研究組合
    3. バイオ医薬品の立体構造変化に伴う不均一性評価技術の開発
    • 質疑応答・名刺交換
第2部 『凝集体、HCPなどに伴う免疫原性の発生・評価と低減・回避』

(2017年10月27日 13:50~16:30)

 本講座では、バイオ医薬品の副作用の1つである免疫原性について、想定される発生機構と発生した際の問題点、を説明した後、免疫原性の評価法さらには、低減方法を紹介する。FDAなどから発表されているガイダンスやExpectationsなどについても適宜紹介しながら、高品質で安全なバイオ医薬品に必要となる事項を説明する。

  • 序章 現状のレビュー
  1. 抗体産生のメカニズム
    1. T細胞依存的抗体産生
    2. T細胞非依存的抗体産生
  2. 免疫原性の評価法
    1. 各手法の原理
    2. 各手法の特徴・比較
    3. 各手法の測定例
  3. 免疫原性の要因となり得る因子
    1. アミノ酸配列
    2. 化学変化、修飾状態
    3. 凝集体
    4. HCP
  4. 免疫原性を低減させる方法
  5. 免疫原性の予測法
    1. in silico
    2. 細胞アッセイ
    3. 動物モデル
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 松村 正純
    ジェイバイオロジックス株式会社
    代表取締役
  • 本田 真也
    産業技術総合研究所 生命工学領域 バイオメディカル研究部門
    副研究部門長
  • 内山 進
    大阪大学 工学研究科 生命先端工学専攻
    教授

会場

芝エクセレントビル KCDホール
東京都 港区 浜松町二丁目1番13号 芝エクセレントビル
芝エクセレントビル KCDホールの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 57,000円 (税別) / 61,560円 (税込)
複数名
: 30,000円 (税別) / 32,400円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 30,000円(税別) / 32,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 57,000円(税別) / 61,560円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/5 バリデーション入門講座 オンライン
2025/2/5 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/2/5 LBPs (Live Biotherapeutic Products) におけるCMC開発 オンライン
2025/2/5 医薬品CMC開発における治験薬GMP対応 オンライン
2025/2/5 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/5 NMPAをはじめとする中国医薬品開発の実施/申請プロセスおよび要求される法規と医療保険政策情勢 オンライン
2025/2/5 薬機法の実務を考慮した医薬品特許戦略の新たな視点 オンライン
2025/2/6 治験薬GMPにおける品質システム運用と記録の残し方 オンライン
2025/2/6 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン
2025/2/7 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座