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疼痛治療薬の選定基準と望まれる薬剤プロファイル

疼痛治療薬の選定基準と望まれる薬剤プロファイル

~ドラッグ・リポジショニングによる適応拡大~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年10月3日(火) 11時00分 17時15分

プログラム

第1部. 神経障害性疼痛治療薬への適応拡大、ドラッグ・リポジショニングの考え方とその治療薬開発のための薬効評価法

(2017年10月3日 11:00〜12:45)

 現在、神経障害性疼痛治療薬として適応拡大されたプレガバリンおよびデュロキセチンは第一選択薬であり、両剤とも臨床において重要な位置を占めている。これらの薬剤の適応拡大・リポジショニングまでの基礎・臨床試験成績について述べ、さらに、現存するアンメットメディカルニーズの克服から新たな適応拡大可能な神経障害性疼痛治療薬および薬効評価法について述べる。

  1. 神経障害性疼痛の分類
    1. 末梢性神経障害および中枢性神経障害の種類
    2. 神経障害性疼痛を含む混合痛の種類
  2. 神経障害性疼痛の成因
    1. 神経障害性疼痛発症機構
    2. 疼痛関連分子
  3. 神経障害性疼痛治療薬の開発の経緯
    1. 神経障害性疼痛治療薬として適応拡大した薬剤のまとめ~作用機序に基づく各薬剤の位置づけ
    2. プレガバリンおよびデュロキセチンの適応拡大した疾患のまとめ
    3. 適応拡大・リポジショニングの意義
  4. 神経障害性疼痛治療薬のアンメットメディカルニーズ
    1. 適応拡大済みの神経障害性疼痛治療薬の治療必要数 (NNT) および有害必要数 (NNH) の解析
    2. 有効性および副作用改善への対策
  5. 神経障害性疼痛治療薬開発のための薬効評価法の捉え方~from bed to bench
    1. 神経障害性疼痛の臨床症状について
    2. 神経障害性疼痛治療薬開発のために作製された動物モデルの背景
    3. 知覚異常としての見方から神経障害性疼痛モデルを再考
  6. 神経障害性疼痛治療薬開発のための薬効評価法 ~ 基礎
    1. 神経障害性疼痛治療薬の薬効評価法のスクリーニングカスケード
    2. プレガバリンおよびデュロキセチンの薬効薬理試験のまとめ
    3. プレガバリンおよびデュロキセチンの種々の神経障害性疼痛疾患モデルに対する試験結果の解析
  7. 神経障害性疼痛に対する適応拡大、ドラッグ・リポジショニングの考え方
    1. 適応拡大、ドラッグ・リポジショニングとして開発中の薬剤
    2. 適応拡大、ドラッグ・リポジショニングから新規疼痛ターゲット薬開発の展望
    • 質疑応答

第2部. ペインクリニックからみる治療の現状と期待される適応外治療薬の考察

(2017年10月3日 13:30〜15:00)

 痛み診療において、臨床で直面している課題と日本未承認の鎮痛薬について、今後の展望も踏まえ説明する。

  1. 痛みの基礎と慢性痛
    1. 痛みとは
    2. 侵害受容痛
    3. 神経障害痛
    4. 心因性痛
    5. 急性痛と慢性痛
  2. 痛み治療の現状と課題
    1. 痛み治療の基礎
    2. 慢性痛に不向きな鎮痛薬
    3. 神経ブロックの限界
    4. 刺激療法
    5. 認知行動療法
    6. 運動療法
  3. 慢性痛の未承認薬とその効果
    1. オピオイドの基礎
    2. オキシコドン
    3. タペンタドール
    4. メサドン
    5. ケタミン
    6. カプサイシンクリーム
  4. 終わりに
    1. 痛み治療の落とし穴
    2. オピオイド関連死
    3. まとめ
    • 質疑応答

第3部. 整形外科からみる期待出来る適応外治療薬と治療の実際

(2017年10月3日 15:15〜17:15)

 近年の基礎科学技術の発達により、従来では困難であった微小、微量の物質の検出が可能となり、医療分野でも非常に大きな革新が起きつつあります。一方、IT技術と人工知能の活用により、様々なデータが再定義され、新たな価値が見出されています。基礎科学技術とIT技術の組み合わせは、これまでに存在しなかったものを創造するエネルギーとなり、例えばウェアラブルデバイスによる非侵襲あるいは低侵襲の生体評価技術が開発されています。
 本講座では、がんの早期診断を目的に開発中の分光法を用いた核酸、細胞、組織の評価技術の現状をご紹介しながら、非侵襲性技術の重要性、無標識評価技術の優位性、ウェアラブルデバイスによる生体のリアルタイム評価技術を応用したユビキタス型健康管理社会の実現などに関して論じます「。

  1. 最近注目される運動器慢性疼痛
  2. 運動器慢性疼痛患者数は大きなマーケット
  3. 整形外科における関節痛の治療と疼痛緩和治療の実際
    1. 保険診療の縛りはあるが、臨床医が行っている運動器慢性疼痛の治療実態
    2. 鎮痛補助薬を用いた治療
      • 抗うつ薬
      • 抗てんかん薬
      • TNF阻害剤はどのような鎮痛効果があるのか?
      • 見直されるアセトアミノフェン
  4. 運動器慢性疼痛に対するオピオイド治療
    • 多くのオピオイドが日本に導入されつつある実態
    • オピオイドによって変わる治療の展望
  5. 臨床試験の際に注目する点
    • 患者の視点と医師の視点
    • 医師の視点と企業の視点
  6. 臨床試験の際の副作用を如何に克服するか?
    • 嘔気
    • 眠気
    • 浮動性めまい
    • 便秘
  7. 臨床試験の際のプラセボ効果を除くための工夫
  8. 臨床医が考える臨床試験の際のエンドポイント
  9. 求める治療薬像
  10. 期待できる適応外治療薬
    • 質疑応答

講師

  • 砥出 勝雄
    ニューロサイエンス創薬コンサルティング
    代表
  • 佐々木 翼
    帝京大学病院 麻酔・ペインクリニック科
    助教
  • 三木 健司
    大阪行岡医療大学 医療学部
    特別教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
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主催

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