技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品マーケティングにおけるターゲティングと資源集中

マルチチャネルプロモーション時代に求められる

医薬品マーケティングにおけるターゲティングと資源集中

~ハイポテンシャルドクターの選定と、MRの集中・配分 / 保有患者数・処方数の多いドクターをいかに選定し、資源を集中させるか?~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年9月12日(火) 10時00分 17時15分

プログラム

第1部. STP戦略におけるターゲティングの重要性

(2017年9月12日 10:00〜11:30)

 周到な市場・環境分析に裏付けられたSTP (セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング) は、医療用医薬品マーケティングにおいても戦略・戦術上の要として最も重要な要素でありプロセスでもある。
 STPとは有機的な三位一体を成すべきであるが、実際には不十分な現状分析や市場理解、一貫性やバランスの欠如、理論偏重のマニアックな検討や構築によって、実効性を伴わない事例がしばしば見受けられる。とりわけ、ターゲティングは単にプランニング過程での標的顧客 (医師と患者) の選定は言うまでもなく、実践面での標的顧客へのリソースと活動の集中が製品の成否を大きく左右する。
 本講では、若干の自らの経験と事例を踏まえながら、医療用医薬品マーケティングにおける要としてのSTPの意義と重要性、プロセス、具体的実践とそのポイントについて共有・議論したい。

  1. マーケティング・プランニング・プロセスにおけるSTP
    • STPの基本
    • 一般消費財と医薬品の違い
  2. 三位一体としてのSTP戦略のポイント
    • セグメンテーションとターゲティングの切り口
    • セグメンテーションとターゲティングの留意事項
    • ブランド価値を象徴するポジショニング
  3. STP検討のための分析とマーケット・リサーチ
    • 二次データの活用
    • PMR (プライマリー・マーケット・リサーチ) の有用性
  4. STPの実践
    • 実効性向上と成果検証 (KPI)
  5. STP実践の教訓と課題
    • ターゲティングを巡る具体的事例)
      注) 当日の講義では、上記の一部項目や順序が変更される場合がありますが、予めご了承願います。
    • 質疑応答

第2部. 医薬品マーケティングにおけるハイポテンシャルドクターの選定方法

(2017年9月12日 12:15〜13:45)

 ハイポテンシャルな医師には、臨床的 (保有患者数・処方数) および研究的 (KOL・インフルエンサ) という大きく2つの類型が考えられる。それぞれの類型において、どのような方法論でハイポテンシャル医師である、ということを選定出来うるか、実事例をもちいて方法論を検討する。
 臨床的には実診療患者数に基づく統計的な推計モデル、KOLにおいては執筆論文情報に基づく、医師間の関係性 (ネットワーク) を可視化する方法論をご紹介する。

  1. ハイポテンシャル医師とは
  2. 臨床でのハイポテンシャル医師推計の考え方・方法論
    1. 医師セグメンテーションの考え方
    2. 活用データと推計モデルの考え方
    3. モデルでの医師が保有する患者推計モデルの事例
    4. アンケートデータによるセグメンテーション、ハイポテンシャル医師選定事例
  3. 研究でのハイポテンシャル医師推計の考え方・ 3.1 KOLとは
    1. 論文情報に基づく医師間の関係性分析の考え方
    2. 論文情報に基づく医師間の関係性分析事例
    3. 将来のKOLの検討モデル
    4. 医師が考えるKOL方法論
    • 質疑応答

第3部. ランチェスター戦略を活用したMRの集中と配分

~導入期・成長期を中心に~

(2017年9月12日 14:00〜15:30)

 競合が激化する市場の中で、MRの少ない資源 (時間、費用) をどこに、どのように配分すれば勝てるのか、「勝つ仕組み」「勝ちパターン」について、ランチェスター戦略の活用方法を習得していただきます。

  • ランチェスター戦略の基本
  • 「弱者の戦略」と「強者の戦略」
  • 地域戦略の基本
  • 重点エリアの選定方法
  • 地域戦略の事例
  • シェアアップ戦略の基本
  • シェアアップ戦略のプロセス
  • シェアップ戦略の事例
  • 市場参入戦略の基本
  • 導入期、成長期における戦略
  • 市場参入戦略の事例
  • 質疑応答

第4部. 本社戦略をフィールド (営業所長、MR) にどう落とし込むか?

(2017年9月12日 15:45〜17:15)

 本社で立てた戦略が、現場にうまく伝わらない、浸透しない、実行されないという悩みは、企業を超えてブランドマネージャー (製品担当マーケター) が抱える共通の課題です。
 これを克服して行くためのヒントを、インターナルマーケティング (企業内部へ向けたマーケティング) およびマイクロラーニング (現場における短時間での学習機会) という新たな観点からご紹介します。

  1. なぜ本社の戦略は伝わらないのか?
    1. 「コミュニケーションの問題?」
    2. 20世紀型マネジメントスタイルの限界
  2. インターナルマーケティングでこう克服する
    1. インターナルマーケティングとは?
    2. 製薬会社での事例
    3. これからのSMARTな行動目標を考える
    4. 私達が明日からできること
  3. マイクロラーニングでここまでやれる
    1. マイクロラーニングとは何か?
    2. 教育における「70 – 20 – 10モデル」から言えること
    3. 製薬企業での環境は既に整っている
    4. FAQの活用度を200%アップさせるために
    5. ミニワーク
    • 質疑応答

講師

  • 近藤 健二
    トランサージュ株式会社
    取締役
  • 小久保 欣哉
    二松學舍大学 国際政治経済学部 国際経営学科
    准教授
  • 夏山 栄敏
    ドリームクロス合同会社
    代表
  • 尾上 昌毅
    株式会社マーケティングインサイツ
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 55,000円(税別) / 59,400円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 118,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 178,200円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 無菌・滅菌製品、滅菌プロセス、滅菌バリデーション業務者教育コース (初級・入門 Aコース + 中・上級 Bコース) オンライン
2024/4/25 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と規格設定 オンライン
2024/4/25 滅菌の基礎と滅菌バリデーション入門 オンライン
2024/4/25 研究開発・技術部門が行う情報収集とそのセオリー、ノウハウ オンライン
2024/4/25 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/4/25 潜在ニーズを見つける具体的かつ体系的な活動 オンライン
2024/4/25 変形性関節症の発生機序、薬物治療と再生医療の開発 オンライン
2024/4/25 マーケティング基礎概論 (全2回) オンライン
2024/4/25 マーケティング基礎概論 (基本戦略と具体的施策) オンライン
2024/4/26 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した「薬品管理」の進め方 オンライン
2024/4/26 製造員、試験検査員、品質保証員のGMP教育訓練と実効性評価 オンライン
2024/4/26 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/4/26 GMP監査と当局査察・無通告査察対応セミナー オンライン
2024/4/26 改正GMPに対応した製品品質照査とCAPAの具体的進め方 オンライン
2024/4/26 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/4/26 技術者・研究者に必要なマーケティングの基礎、知識と実践 オンライン
2024/4/26 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/10/26 新たな患者満足度測定手法と増患・増収対策
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法